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飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ
飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ

飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ

最終更新日 : 2015/08/17

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「メシコレ」はカレーやラーメン、大衆酒場など、様々なグルメジャンルに特化して食べ歩きをされている著名ブロガーをキュレーターに迎え、選りすぐりのグルメ情報を毎日お届けしています。今回はインタビュー企画第5弾として、「メシコレ」にお酒についての記事を多く寄稿いただいている「塩見なゆさん」と「瓶ビール班長」のお二人に、お酒の魅力や飲み歩き事情について伺いました。

塩見さんは年間で1,000軒の酒場やバルを飲み歩く、通称「酒場案内員」としてブログ「Syupo」をはじめ、各種媒体で活躍されています。一方の瓶ビール班長は、音楽活動の傍ら「瓶ビール班長の飲み歩き日記」にて、飲み歩きの魅力を日々発信中です。
今回は毎日のように飲み歩きをされているお二人のエピソードを通じて、飲み歩きや日本酒の魅力、お店の常連になるコツなどについてご紹介いただきました。

 

1日5~6軒のハシゴは当たり前!?飲み歩きの魅力とは?

●飲み歩きをされはじめたのは、いつ頃からですか?
瓶ビール班長(以下、班長):僕がいわゆる老舗の酒場へ行ったり飲み歩きをしたりするようになったのは10年前くらいからですかね。学生の時にすでに飲み歩きをしていた友人が野方にある焼きとん屋さん「秋元屋」に連れて行ってくれたんです。当時は酒場のことも全然分かっていなかったのですが、色々な部位の焼きとんがあって、部位やタレによってこんなに味が違うんだということが衝撃的で。その時の体験が大衆酒場へ通うきっかけになりました。
あと、お店の雰囲気も飲み屋の魅力の一つなんだな、と思うようになってから、さらに飲み歩きを楽しいと感じるようになりました。例えば、京成立石のもつ焼き屋さん「宇ち多゛」なんて、店内にメニュー表がないんです。つまり、すでに行ったことがある知人と行くか、ある程度下調べをして行く必要があるんですが、そういうお店のスタンスみたいなものも面白いな、と。店内の雰囲気もちょっとピリピリしていて、とても緊張感があるんです。でもそれがたまらなくて(笑)。こうした、単に飲む、食べるだけではなく、自分で色々調べて、お店の雰囲気全体を楽しむことも、飲み歩きの醍醐味だと思います。

●現在の飲み歩き頻度は?
班長:週に2~3回くらいですが、行くときは何軒もハシゴします。飲み歩きスタイルとしては、同じ店に何回も行くよりは、新しいお店を開拓することが多いです。まだまだ知りたい欲が強いので。

飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ

●なゆさんが飲み歩きをはじめたきっかけは何だったのですか?
塩見なゆ(以下、なゆ):両親が共にお酒が好きで、新宿のゴールデン街で知り合って生まれたのが私なんです(笑)。夕飯も外食なら居酒屋さんに行くっていう環境でした。20歳の時に初めてお酒を飲んだお店は、吉祥寺の「いせや」です。
今のように飲み歩くきっかけになったのは、実は私11歳の時に母を亡くしておりまして、飲み歩きが好きだった母が行っていたお店を巡ってみたいなと思ったんです。それが最初に飲み歩きを始めたきっかけですね。

●ご両親の出会いが飲み屋だったとは・・・、まさにサラブレッドですね。
なゆ:学生の頃から飲み歩きをしていると、色々な方からいいお店を訊かれることが多くなってきまして、「これはもっとお店をたくさん知らないとマズい」という思いから、今のように飲み歩く範囲も広くなっていきました。それと、お酒が好きな父と一緒に飲みに行く時に、いいお店に連れて行ってあげたいという思いもありまして。普通はたくさんのお店に行く中で自分に合った「アタリ」のお店に出会うものですが、父の年齢を考えると「アタリ」のお店だけに連れて行けるようになりたくて、ターミナル駅周辺のお店は片っ端から飲みに行くようになりました。

●飲み歩くペースは?
なゆ:毎日ですね、1日平均5~6軒は飲み歩いています(笑)。

飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ

●そのように飲み歩きをされる中で、なぜブログを始めるようになったのですか?
なゆ:ブログはもともと飲食以外のジャンルでやって、ネット上に発信していくことはずっと好きでやっていました。そのような中で、知り合いから「この辺りでいいお店知らない?」と訊かれることが多くなってきまして、その都度メールで答えるのも大変なので、飲み歩きのブログを作って「ここを見てください」という風にすればいいのではないかと思い、今のブログを開設しました。それが2010年ですね。

班長:僕は音楽活動もしているのですが、ライブやイベントの告知用に元々ブログをやっていて、そこに「あのお店は素晴らしかった」とか、音楽とは関係のないことも書き始めたんです。そうしたら、ライブハウスへ行く度に「あのお店、行ってみたよ!美味しかった!」みたいな反響をもらうことが多くなってきて、そのうちに「じゃあ、飲み歩き専門のブログもやってみようかな」と思うようになり、本格的にブログを始めるようになりました。

 

常連になりたいお店には短期間に4回通おう!ハシゴ酒を楽しむポイントとは?

●読者の中には1日に何軒もハシゴ酒をするイメージがない方も多いかと思うのですが、お二人はどのような形でハシゴ酒をされていますか?
なゆ:まずお金の面では、安いところに行くようにしていて、1軒あたりの金額をなるべく2,000円以内に抑えています。そうしたら3軒行っても6,000円ですので。

班長:僕としては1軒あたり1,500円が理想的ですね。

なゆ:時間を1軒あたり1時間くらいにしています。少し余韻を残すくらいが、また行きたくなっていいんです。「黒板にあったあのメニュー美味しいだろうな。次に来た時に食べてみよう」といった感じで。

●ハシゴをするお店を選ぶ際には、どのような点を重要視されていますか?
班長:例えば、店先のメニュー表でポテトサラダがいくらか、みたいなのは基準の一つになりますね。250円くらいだったら失敗してもいいからとりあえず入ってみようかな、という感じで。

なゆ:居心地のいいお店がいいですね。私にとっての良いお店は、お会計をしてお店を出た時に「あぁ来て良かった」と思えるようなお店で、その良さは料理の味であったり、接客だったりします。色々お店に行っているうちに、雰囲気で自分に合うお店かどうか分かるようになってきたりします。「暖簾がピシッとしているお店は良いお店」とか。お店から感じる熱量なのですかね。

●お二人はハシゴ酒をする時は、どんな順番でどのお酒を飲むとか、決まっていたりしますか?
なゆ:私はまずビールから入って、その後日本酒に行くかワインに行くか分岐点があります。お魚が食べたい時には日本酒を選んだり、ワインを選んだらその後ウイスキーに行くとか。

班長:僕は最初は9割がた瓶ビールです。瓶ビールだったら、どんなお店でもクオリティが一定なので安心感があるし、自分のペースでゆっくり飲めるのが好きです。なので、まず瓶ビールを注文して、それを片手にメニュー表を眺めて、そのお店をどう攻略するかの作戦を練る(笑)というか。次にどのお酒にするかは、お店のおすすめ料理などに合わせて選びますね。

飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ

●飲み歩きをしていると行きつけのお店ができてくると思うのですが、常連になるためのコツはあったりしますか?
なゆ:1回目はしらっと来て、2杯くらい飲んで、周りの人にも何のアクションも取らずに「いい温度感」ぐらいで帰ります。それでいいお店だったら、2回目は1週間以内にまた行って、お店の人に気づいてもらいます。「この前来たよね?」「美味しいからまた来ちゃいました!」みたいな。それがあると周りの常連さんとの距離もグッと縮まり、美味しいメニューやお酒を教えてくれたりします。すると、3回目は店員さんも常連さんにも顔見知りがいる状態になれるんです。本格的に常連気分になれるのは4回目ですかね。
最初に行ってから4回目までの期間は半月から1ヶ月くらいです。常連になることがいいことかどうかは別として、コレ!と思ったお店は常連になったほうが楽しいですよね。ターミナル駅全てに常連になった店があると、山手線で移動しながら、駅ごとに「あのお店行ってみようかな」「あの常連さんは何をしているのかな」なんて考えたりして、人生が広がります!

 

組み合わせ次第で無限の美味しさが味わえる!日本酒初心者は「日本酒度」に注目しよう

●いま日本酒が若い人に再認識されてきていますが、一方でとっつきにくいイメージを持っていたり、何から飲んでいいのかわからないという人もいます。お二人が考える日本酒の魅力ってなんですか?
なゆ:日本酒って、お酒で唯一温度によって味が変わる飲み物なんです。ですから、温度とか、地域による違いで、実はものすごく多様な楽しみ方ができる飲み物だと思います。合わせる料理は、例えば「カツオのわら焼き」だったとすると、お酒は「司牡丹」がいい、今の時期だったら司牡丹の中でも本醸造より特別純米にして、温度は40度くらいにしたらいいのかも、とか。自分の中でパズル的に組み合わせていく楽しさがあると思います。

班長:ラベルの面白さもあると思います。ここ最近はお洒落なものも増えてきてますよね。昔は日本酒といえば「男!」「オヤジ!」みたいなイメージのものが多かったですけど、蔵元さんも世代交代などで若い方が増えてきて、新しい流れが生まれてきているんではないでしょうか。

●お二人が具体的にこういう日本酒が好きとか、こういう飲み方が好きといった好みはありますか?
なゆ:地域で言えば、京都・伏見が一番好きですね。京都の味が単純に好みなんです。京都には月桂冠の黄桜みたいな大手から、富翁とか、松本酒造など色々ありますけど、蔵元が違っても京都の杜氏さんが作る味は比較的似ていて、京都の味が好みだなと気づいたんです。

飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ

班長:特定の好きな日本酒はありますが、酒場で飲むときは特にこだわらないようにしています。店主のおすすめとか、その日の気分とか感覚で決めた方が楽しめるので。あと、目の前で升にこぼしながら並々と注いでもらうあのライブ感も魅力の一つですよね。日本酒にしかない、独特の「こぼす文化」を体験するのが好きなんです。

●自分に合う日本酒を知らない初心者の方には、どのようなお酒の飲み方をお勧めされていますか?
なゆ:私はまず飲み比べセットを飲んでもらって、「好きなタイプを選んでね」と聞くようにしています。それで、その中で好みのお酒に近いものをお勧めします。ポイントは「日本酒度」、つまり甘口が好きか辛口が好きか、でしょうね。もっと詳しく見ていけば、酸味も重要なポイントなのですが、そこまでいくと難しいので。まずはどこでも手に入る銘柄でお気に入りを作ってもらうお手伝いをしたいですね。

班長:最初、きっかけとして飲み始めるんだったら、飲みやすいフルーティーなものをお勧めすることが多いです。あとは、信頼できる酒屋さんを教えてあげます。酒屋さんなら「ワインっぽい日本酒がほしい」というような抽象的なリクエストでも、色々な銘柄や知識を教えてくれますから。そこからハマってくれれば、お酒についての知識を調べる方法は今の時代は色々ありますし。酒屋さんも今ちょうど代替わりする時期なのか、若くて意欲的な方が増えてきているので、若いお客さんのニーズにも応えてくれるところが増えてきています。海外展開とか、意欲的に挑戦されている方も出てきていますしね。

 

飲み歩きの達人が語る!梯子酒の魅力と美味い日本酒を選ぶコツ

若者のお酒離れなんてウソ!?大衆酒場には意外と若い女性が増えている!

●お二人が注目している飲み歩きの新しいトレンドとかありますか?
なゆ:大衆酒場に20代の女性がものすごく増えていますね。この間も21歳の女子大生にTwitterで「会ってみたいんです」って言われて、飲みに行きましたし。大衆酒場が、若い女性の間で「かっこいい」存在になり始めているのかもしれません。「酒場放浪記」とか、「深夜食堂」とか、メディアの影響もあると思います。

班長:僕も同感です。「若者のお酒離れが深刻」なんて言われたりしますが、あれウソですよね?(笑) 僕の周りでは全然そんなことになってないですよ!

なゆ:あと、お酒のトレンドでは、いま信州とか山形とか、国産ワインが増えていて、飲食店でも国産ワイン専門のお店ができたりしていますよね。

●個人的な目標とかありますか?
なゆ:私は日本中のすべての歓楽街を制覇したいですね(笑)。今のところ県庁所在地はすべて回りました。人と繋がることが好きなので、いずれ日本中どの酒場に行っても飲み仲間がいる、みたいになれればいいなと思います。

班長:僕は音楽も飲み歩きも好きで、それぞれのジャンルで面白い方をたくさん知っているので、それらがうまく交差して、今までにはない新しい繋がりを作っていけたらと思っています。例えば、日本酒メーカーが音楽イベントを協賛するとか、そういう流れをどんどん起こしていきたいですね。

●最後に、メシコレの読者の皆さんにメッセージをお願いします
班長:今は情報が溢れすぎてしまって、逆にどの店に行ったらいいのか分からなくなっている人が多くなっている気がします。まずは信頼できる知人やブロガー、キュレーターを見つけて、その人がおすすめしているお店にとりあえず行ってみる、というところから自分の好きなお店やお酒を見つけていってほしいと思っています。

なゆ:私はぜひ、みなさんに外で飲む日を増やして欲しくて。家飲みしても実はそんなに安く上がらないんですよ。私が行っているお店だと、お酒の値段だけだと家飲みの倍いかないくらい。食べ物はスーパーでお惣菜とか買うくらいなら、飲食店さんで食べたほうが安いこともあります。値段もそこまで高くないうえ、お店の空気感なども加味すれば、外で飲むってことは、そこまでコスパの悪いことではないってことをぜひお伝えしたいです。

 

いかがでしたでしょうか?ハシゴ酒をこれまでしたことがないという方でも、お二人のお話を通じて飲み歩きがちょっと身近に感じられたのではないかと思います。インタビューを読んで、塩見なゆさんや瓶ビール班長のことをもっと知りたいと思った方は、ぜひこちらもチェックしてみてください!

▼塩見なゆさんの他のメシコレ記事を読む▼
https://mecicolle.gnavi.co.jp/curator/kanpainayu/
▼塩見なゆさんのブログはこちら▼
http://goo.gl/B7DUz1

▼瓶ビール班長の他のメシコレ記事を読む▼
https://mecicolle.gnavi.co.jp/curator/yoheiaida/
▼瓶ビール班長のブログはこちら▼
http://goo.gl/mGHxd5

(撮影協力:美味ぇ津゛)

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※本記事は、2015/07/10に公開されています。メシコレで配信している記事は、グルメブロガーの実体験に基づいたコンテンツです。尚、記事の内容は情報の正確性を保証するものではございませんので、最新の情報は直接店舗にご確認ください。

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