昨今大ブームの熟成牛。もはや謳う店が多すぎて、困っていませんか？

最近、すっかり耳にも馴染んだ「熟成肉」というワード。新しくオープンする店が引きも切らない銀座でも、昨今は肉を扱う店、しかも熟成肉を扱う店が続々と増えている。

新しい店が出来るのは嬉しいが、本当に美味しいのはどこか益々分からなくなるし、第一、熟成肉は高級で、おいそれとは店に足を踏み入れにくい。

そこで、おすすめしたいのが、ここ「听（ポンド）」。京都に本店を構える熟成和牛の専門店の東京初進出店だ。

エレベーターが開くと、目の前に熟成肉の塊がズラリと並び、高い天井の店内は、落ち着いた照明でスタイリッシュで、いかにも高級そう。確かに、立派な値段のメニューも並ぶ店だが、ランチのステーキ重や切り落としなら、何と９８０円！

お重の蓋を開けると、こんなにも艶々とした牛肉。薔薇色の肉は結構厚みがあるけれども、舌に載せるととろんと柔らか。そのうち、舌の体温で脂がじわじわ溶け出して、旨みが舌に絡み付き、噛みしめると、熟成肉ならではの甘い香りが広がっていく。そして、肉の旨味とタレが染みたご飯も旨いこと。

量は少なめながらも、この値段でこの肉質。サラダに味噌汁がついて、この値段は破格。うっとりする熟成和牛の美味しさをぜひ楽しんで。