【東京駅】注目！東京ラーメンストリートの新店２軒最新レポ！

最終更新日： 2015/06/19

　東京駅八重洲口地下街、東京駅一番街内の「東京ラーメンストリート」は、ラーメン店集合施設の中でも、個性あるラーメン店が多い事で人気のスポット。雨でも駅から濡れずに行ける事もあり、外国人観光客も多く見られる。2015年6月18日、店舗入れ替えで２店舗が開店し、これまでにない新しい味が登場する事になりました。縁あって両店舗で試食させていただいたので、早速紹介します。

麹町の人気店が３号店を出店！「ソラノイロNIPPON」

　「麺や七彩」があった場所に開店したのは、麹町に本店と２号店を置き、４周年を迎えたばかりの「ソラノイロ」。

　東京の玄関口に出店した事もあり、今回のテーマは「NIPPON」。壁には富士山などが描かれている。

　店内には「ソラノイロ」のトレードマークになっている「ちょうちん」も並んでいる。

　メニューは醤油味の「江戸式中華そば」、動物系素材を一切使わない「ヴィーガンメニュー」として、「ベジソバ」と「担々麺」、辛さと痺れの強さを選べる「辛中華そば」などが並んでいる。「塩ラーメン」は14時以降の販売予定との事。島根県雲南市で無農薬栽培された、グルテンフリーの「玄米麺」を各ラーメンに使用できたり、角煮をつまみにビールを飲む、といった使い方も可能。

　醤油味の中華そばにトッピングを加えた「特製江戸式中華そば」。動物系と魚介系の旨みを並び立たせたスープに、牛脂・豚油・鶏油をブレンドした油を加えているので、独特で力強いスープにまとめられている。

　麺はラーメン二郎でおなじみの小麦「オーション」を使った細麺という、これまでにないスタイル。豚モモ肉を使った大判チャーシューは味つけがしっかり。メンマ代わりの味付けタケノコ・海苔・ナルトといった具の他、特製では半熟味玉と豚角煮をトッピング。この豚角煮の大きさや柔らかさ、甘さを帯びた味付けには驚いた。これまでの２店舗での経験を活かしつつ、それらとも異なった一杯にまとめあげられている。

　ソラノイロのもう一つの顔「ベジソバ」も、この店だけの新しいスタイル。今回はベジソバは全てヴィーガン対応をしている。スープはとろみを引き出して濃さを加えつつ、味付けしたキャベツやトマト、その他に新しい具も加える事で、動物系素材を一切使っていないのに物足りなさが全くない状況になっている。麺は本店で使用しているパプリカ練り込み麺を細く切りだしているが、スープに絡めてすっきり、それでいて食べごたえのあるオンリーワンの味になっています。

　丼の縁につけた柚子胡椒や、具に加わった麦のバジルソース和えをスープに溶く事で、最後まで飽きずに食べられるが、最後まで食べても「本当に動物系素材使ってないの？」と聞きたくなる、ラーメンらしさも湛えた一品です。

紹介している店はこちら！
店名：ソラノイロ NIPPON
住所：東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ラーメンストリート内
公式サイト：http://soranoiro.towapla.jp/

「斑鳩」店主初のネクストブランド！「中華そばちよがみ」

　2000年に九段下で創業以降、ラーメンブームを牽引している人気店。東京ラーメンストリートにも「東京駅斑鳩」の名で営業中だが、隣の「麺処ほん田」跡地に初のネクストブランド「ちよがみ」を開店させた。「斑鳩」に対べればあっさり味の組み立てのようだが、単にあっさりにしたわけではなく、新しい味を創造している。

　内装は、店名の「ちよがみ」をイメージしてまとめられている。卓上の調味料が「胡椒」と「柚子入り七味唐辛子」になっている所もユニーク。

　メニューは醤油味と塩味の中華そばに、ニンニクなどを加えた「醤油すたみな中華そば」に、トッピングやサイドメニューが用意されている。

　醤油味の「東京駅醤油中華そば」。斑鳩同様、「東京駅」がついたメニューはチャーシュー、煮玉子、めんま、海苔が増量されている。ネギの上に乗っているのは、黄色と赤の天然色素を使った「彩り湯葉」を細かく刻んだもの。「ちよがみ」のイメージで加えてみたという。軽く濁ったスープは、動物系は鶏のみを使用。そこに鰹節や昆布だしの味が加わる事で「コクと風味」をしっかり感じられるようになっている。麺は中太で滑らかな茹で加減がスープに馴染んでいて、この調和が他にない個性を出している。