観光地として人気の静岡県熱海市。山と海に囲まれてコンパクトにまとまった街なので、ぶらぶら歩きにもちょうどいいエリア。今回は熱海駅から海岸にかけてのラーメン店を、駅に近い順に紹介しました。温泉やレジャーのついでにラーメンも楽しんでみてください。
屋台風の味な店構えで、じんわりしたスープを!「雨風本舗」
「雨風」と書いて「あまから」と読むこちら。狭小なスペースに作られた横一列のカウンターに、お客さんが集まる人気店。「醤油ラーメン」は、たまり醤油でしっかりと色をつけつつ、鶏、豚、煮干、昆布などを使って、じんわりとした旨みに背脂を軽く加えて力強いスープ。やや縮れた平打麺がスープを絡めて、啜るほどに楽しめる。ご主人が目指している「奇をてらわない王道の味」を楽しめます。
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自家製麺の力強さに、燻製塩でWスープが香り立つ!「海雲堂」
2012年に開店した店。「潮ラーメン」は、丸鶏スープと、鰹節・サバ節・昆布・ムール貝等の魚介系スープをあわせたダブルスープ。ヒッコリーで燻製した「自家製燻製塩」を使っていて、燻製の香りが程よく丼から立ち上っています。中細ストレート麺は、北海道産小麦を使った自家製で、小麦胚芽を加えているので、スープを細かく掬い上げてくれます。
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- 海雲堂 kaiundou
- ラーメン JR伊東線 熱海駅 徒歩10分
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新食感の麺を存分に味わえるつけ麺!「麺匠うえ田」
2011年、海岸通りに開店した店。鶏白湯スープをメインに、様々なメニューを提供している。
「うえ田つけ麺」は、「新食感」をテーマにした滑らかな麺を使用。啜るほどに心地よさを感じられる麺に、鶏白湯に魚介を加えた醤油味のつけ汁がマッチ。鶏白湯は国産鶏を使い、12時間炊いた後に1日熟成させた独特のスタイルで、見た目には濃く見えるが、食べやすい後味が特徴になっている。
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夏期限定「冷し中華ワンタンメン」も見逃すな!「わんたんや」
店名の通り、ワンタンが看板メニューの老舗。「ワンタンメン」はあっさり薄口の醤油味に、薄い皮で少量の皮を包んだ、どこか懐かしいスタイルのワンタンをトッピング。皮を啜れば、口の中がワンタンの滑らかさで包まれる。
そして、例年5月中旬から10月中旬ごろまで登場する夏期限定メニュー「冷し中華ワンタンメン」は必食!深皿の中央に締めた細麺をまとめて、酸味がありながらきつすぎず、ゴクゴクと飲める冷たいスープをなみなみと注いでいる。冷やし中華らしさがありながら凡庸ではないが、何といっても驚くのは、麺の周りには乗ったたっぷりのワンタン。皮が厚めでシコシコしたワンタンは「ワンタンメン」の物とは別に仕込まれていて、口に入れればツルンとした食感が楽しめる。
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力作の手打ち麺と焼豚が後を引く美味しさ!「中華料理 幸華」
熱海海岸に近い、昭和初期創業の老舗中華料理店。「幸華特製チャーシュー麺」は、通常の麺類と異なる手打ち麺を使用。中太でするする啜れる口当たりが、甘さを感じる醤油味のスープの中で存在感を発揮している。部位の異なる2種類のチャーシューは、じっくりと味を染みこませつつ焼き上げた焼豚。その丁寧な仕上がりが嬉しい。
「ワンタン麺」は、やや細いストレート麺に、ピロピロでスープに泳ぐ絹のようなワンタンが、口の中を丁寧に覆ってくれる。老舗の実直なラーメンは、中華料理店の中でも手抜かりはない。