神奈川県、三浦半島の南端にある三浦市三崎港。戦後、漁港としての賑わっていた頃を取り戻すべく、三浦中華料理研究会が「三崎まぐろラーメン」を考案。各店舗独自のまぐろラーメンとともに販売している。まぐろの刺身や寿司、まぐろソースかつ丼といったライバルもある中、現在は「三崎まぐろラーメンズ」を結成し、全国の町おこしイベントにも出場しています。三浦市内の6軒で提供されている中で、三崎港周辺で提供されている3軒を訪問したので、紹介します。
漬けまぐろを乗せたまぐろラーメンも!「中華料理 牡丹」
店の看板には「フカヒレ」の文字も入るが、「三崎まぐろラーメン」のノボリもたなびかせる、街に馴染んだ中華料理店。こちらでは、独自メニューの「漬けまぐろラーメン」と、共通メニューの「三崎まぐろラーメン」を提供している。
「漬けまぐろラーメン」はマグロのづけをそのまま乗せているので、滑らかな旨みを持つ塩味のスープとマグロの味をそのまま楽しめる。漬けまぐろは醤油もしっかり染みて美味しく、スープの温度で徐々に変化する味も楽しめた。
「三崎まぐろラーメン」は、塩味のスープの上に、まぐろの角切りに椎茸などを加えたあんかけを乗せたスタイル。熱を通したマグロの肉には食べごたえがあり、柔らかい麺を引き出せばあんかけともよく絡む。このメニューには「鮪ラー油」を出してくれるので、これを入れるて味の変化も楽しみたい。
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出汁とサンガ焼きにまぐろを使用!「中華料理 港楽亭」
三崎港に一番近い中華屋さんで、地元客や観光客も集まっている。こちらは独自メニューの「港楽ラーメン」「鮪じゃんじゃん麺」と、共通メニューの「三崎まぐろラーメン」と、まぐろラーメンが3種類。他にづけマグロを乗せた「港楽丼」や、「まぐろシュウマイ」もあった。
「港楽ラーメン」は、まぐろのカマを使ったという醤油味のスープで、マグロっぽさを強く感じる。マグロと醤油の甘さが出ている。やや柔らかめに茹でた中華麺もスープにマッチ。具には、ワカメ、ほうれん草、水菜、ネギが乗っているが、中央に乗った「まぐろサンガ」が印象的。マグロの肉が詰まっていて、一般的なツミレよりも少し大きく、アクセントをつけた味付けになっている。
「三崎まぐろラーメン」は、鮪角切りと椎茸のあんかけである事は「牡丹」と共通だが、こちらは醤油味のあんかけ。塩味のスープに徐々に広がる醤油味と甘さが楽しめる。
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まぐろジャージャー麺はスープにも注目!「中華料理 ポパイ」
路地に佇む、街に定着した印象の中華屋さん。こちらでは共通メニューはなく、独自メニューのみの提供。
その「鮪ジャージャーメンパート2」は、一般的なジャージャー麺と大きく異なり、丼より浅い器にとろみがついた塩味のスープを入れている。中太麺とその塩味とろみスープの上には、マグロの挽肉をトッピング。白ネギや糸唐辛子、シソなどをトッピングしていている。マグロの味に支配されない程スープが強いので、とろみスープの塩ラーメンと言った感じにまとめられている。