新店が続々登場する名古屋市のラーメンシーンに比較すると、尾張地区のラーメン事情はのんびりしていたかもしれない。しかし、ここ数年で話題のラーメン店が続々と誕生している。中でも気になる、一宮市と春日井市の新進気鋭のラーメン店から2軒ずつを紹介します。是非食べてみて!
名古屋市栄の人気店が移転再開!「麺屋三郎@一宮市尾西」
2010年、名古屋市栄のビル地下に開店した「麺屋三郎」。2014年7月に一宮市西部に移転し再スタート。店も広く明るくなり、駐車場もあるので、早速地元の人気店になっている。
話題のメニューは「三郎二郎」。いわゆる「二郎インスパイア系」に連ねられる味である。濃厚で醤油ダレの味がしっかりついて茶濁したスープに、麺の色も染まっているもの。太麺はやや固めで小麦っぽさを感じる。野菜をスープに絡め、麺を引き出して一気に食べられる。野趣溢れる仕上がりのチャーシューも、二郎の「豚」を少し思わせる。
あっさり系は「塩らぅめん」。淡麗の見た目を地で行くスタイル。魚介系を加えて軽く酸味を感じるスープに、存在感がありながら味が強すぎない塩ダレ。全粒粉を練り込んだ細麺が適度に舌を震わせる。同じく淡麗系の「醤油らぅめん」や期間限定メニューもあるので、何度でも訪問してみたくなる意欲的な店。
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店名:麺屋三郎
住所:愛知県一宮市三条字四反田79-5
ブログ:http://ameblo.jp/yaodaisannan326-0810/
つけ麺とまぜそばで話題店に!「まるの@一宮市尾西」
2014年4月に開店した「まるの」。名古屋市内の店で働いた経験を活かし、2種類のつけ麺と3種類のまぜそばを看板メニューにしている。麺は東京の名製麺所「大成食品」から取り寄せている。
「つけ麺」(写真は麺少なめ)は、しっかり締めた中太ストレート麺に、豚骨魚介にベジポタを加えたつけ汁を合わせている。動物系と魚介系の旨みも強く出しながら、野菜のとろみもあるので、最近多い「豚骨魚介つけ麺」の枠に含まれつつ、ちょっとした個性を感じさせている。
「まぜそば」は、太麺にタレを絡めてシンプルな味わいが楽しめる。具や油で個性を加えた「海老塩」「黒マー油」のまぜそばも気になるところ。
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地ラーメン「好来系」創業者から受け継ぐ味「好和亭@春日井」
名古屋の地ラーメン「好来系」創業者の店「好来道場」で修業し、2013年に独立した「好和亭」。好来のスタイルを受け継ぎつつ、丁寧な味わいで人気急上昇。
基本のラーメンが「松」と名付けられるのが好来系のスタイル。高麗人参など漢方で使われる素材を使っているスープを飲む度に、爽快感を感じて後を引く。卓上の酢も高麗人参を漬けこんでいるので、多少入れながらその味を楽しめる。
もうひとつの「快老麺」は、「好来道場」で開発された新作。丼を覆う大きさの「とろろ昆布」のインパクト抜群。引き上げた麺にとろろ昆布が絡みつき、徐々にスープにとろみが加わる。昆布が好きなら必食の一杯。
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鶏白湯で行列を作る新店「らぁ麺 飛鶏@春日井市」
2013年9月に開店した「飛鶏」は「あすか」と読む。鶏清湯の「鶏そば」、鶏白湯の「鶏白湯そば」、そして「つけ麺」といったメニュー構成。
「鶏白湯そば」は、白濁したスープに鶏の味が自然に入り込み。油脂を過剰には加えてはいないので食べやすくなっている。中細麺もしっかり茹でられ、啜る愉しみを持っている。客席が少ないのが玉に瑕だったが、2015年4月に店舗が改装されたとの事。更に人気を集めそうです。
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店名:らぁ麺 飛鶏
住所:愛知県春日井市御幸町3-4-6
電話:080-3281-3699
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/ramen_asuka