看板には『DOLCE CAFFEE PLATINO』とあります。シェフの田勢克也氏はイタリア料理店のシェフパティシエを経られて独立されているのです。
商品ラインアップにも、ティラミスやズコットがありましたよ。
看板商品の「アンジュ」は、TV番組はなまるマーケットでの年間おめざランキング1位の称号を持つチーズケーキ。
おめざランキング1位は1997年のお話なのですが、昨年も日経プラスワンでの「絶品チーズケーキのお取り寄せ」ランキングで第3位を獲得。長い間、変わらず、支持されている商品です。
ガーゼでくるんだレアチーズケーキのクレメダンジュが「アンジュ」の誕生の源。
クレメダンジュとは、仏西部のアンジュ地方に伝わる伝統菓子。
「アンジュ」は、フロマージュブランという酸味がすくなくクセのないチーズと乳脂肪分が高くコクのある生クリームでできたムースです。
口に含むと、ほわっと柔らかで、すっきりとしたミルクの香りが広がります。
中心には自家製のカシスジャム。真っ白にあざやかな紫色は映えますし、酸味が味わいのアクセントになります。
自宅で皿盛りデザートにできるように別売りのカシスソースもあるのですよ。
季節商品がおおく並ぶショーケース。新作が頻繁に出る、とスタッフの方がおっしゃっていました。
「ベリーのタルト」 は、ぷるんっとしたカスタードクリームと3種のベリーが滴型のタルトに乗っています。
たっぷり積まれたベリーたちで、結構な大きさ。
クリームの甘みとコクが苺の爽やかな酸味と甘い香りをひきたてます。
タルトはクッキーみたいにカリカリです。
「ヴァポロ」は、ダックワーズ生地を柔らかく焼き上げアプリコットとあわせたケーキです。
洋酒が染み込んだダックワーズはシャクッと儚い食感。
そこにヘーゼルナッツのプラリネのクリームが重みを、そして、アプリコットのコンフィチュールが酸味を与えています。
このコンフィチュールはしっかり粘度があり、食べ応えに繋がっていますね。
間に忍ばせたヘーゼルナッツのキャラメリゼが香ばしく、楽しいです。
平日にも関わらず、ひっきりなしに訪れるお客様。
ご近所の方が多いようで、商店街のポイントカードの対象店でもあって、
町になくてはならないパティスリーとして愛されているのがわかります。
ちょうど、お孫さんとお婆ちゃまが『PLATINO』で待ち合わせしてケーキを食べる、
という、微笑ましい現場にも遭遇し、ホッコリ気分になりました。