沖縄最大のご当地麺「沖縄そば」には様々なスタイルがある。中でも、昔から地元で馴染まれている「ノスタルジック沖縄そば」は、今でも実直な沖縄そばを提供し続けている。そんな中から5軒を紹介します。
24時間営業で那覇市民のソウルフード「丸安そば@開南」
沖縄そばの老舗で24時間営業。那覇の人にとってはソウルフード的存在の店。通り沿いにカウンター席も設置されている。「沖縄そば」は400円と手ごろな値段。ダシは動物系の旨みがあっさりと舌の上を転がる優しい味。淡い醤油色にも見えるが、醤油のしょっぱさはあまり感じない。
麺は伝統的な製法を踏襲している。乾かせた茹で麺を再度茹でるので、丼が来るまでの時間が短いのも特徴。多少残る茹で加減のバラつきが、ダシを掬いあげるアクセントになっている。しっかり煮た三枚肉も美味しい。
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- 丸安そば 本店
- そば ゆいレール 牧志駅 西口 徒歩12分
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フーチバー入れ放題!「亀かめそば@若狭」
沖縄そばの人気店に多く麺を卸している「亀濱製麺所」の直営店。ソーキが入った「軟骨そば」を注文。店内に並ぶテーブル席には、コーレーグスや紅生姜などの薬味と一緒に、フーチバー(よもぎ)も置いていて、これが入れ放題!
中太で軽く縮れ、やや固めに茹で上げられた麺が、鰹出汁と豚の旨みを感じる塩味のスープにマッチ。トロトロに煮込まれた軟骨も美味しい。フーチバーを入れれば更にさっぱりして香りも楽しめる。
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国際通りの人気者は宮古島生まれ!「どらえもん@国際通り」
国際通りに面したビルの2階にあるが、店に上がる階段は裏手に。店に入れば、三世代に見える女性3人が切り盛りする食堂といった雰囲気。「宮古そば」は、軽く濁った豚ベースのスープに中太麺が柔らかめに茹でられいる。
麺の上にはネギだけがトッピングされているが、麺の中から三枚肉が出てくる。これは宮古そばの伝統的なスタイルで、徴税官に対して「うちは儲かってないよ」と見せる為に隠していたという一説もある。
ちなみに「どらえもん」という気になる店名も、麺の中から出てくる具が「ひみつ道具」のようだという由来だという話。素朴な一杯を繁華街を見下ろしながら食べるのも楽しいかも。
伝統的な味を沖映大通りで!「むつみ橋かどや」
「むつみ橋」交差点近くに佇む老舗。目立たないが奥に細長い店構え。「三枚肉そば」に「いなり」を追加。
スープは豚骨をベースに軽く濁りつつ、甘さも感じるもの。やや平たい中太麺が柔らかめに茹でられ、ダシとの相性がいい。醤油と甘さが染みこんだ三枚肉もいい。「いなり」も昔ながらのシンプルな味わいでホッとするもの。歴史ある沖縄の空気を、飾らずに見せてくれる沖縄そば屋。
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- むつみ橋かどや
- 沖縄そば専門店 ゆいレール 美栄橋駅 徒歩5分
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発祥の店でいただくゆしどうふそば!「高江洲そば@浦添市」
1970年創業の沖縄そばの老舗だが、2013年にビルを建てて店舗もリニューアルされている。テーブル席が多いが座敷も備えている。看板メニューで、この店が発祥と言われる「ゆしどうふそば」は早い時間に売切れると聞いて、開店と同時に入店し注文。
スープを覆うゆしどうふは温かくスープに馴染んでいて、あっさりしたダシがまろやかに感じとれる。生の太縮れ麺を啜れば、丼のゆしどうふがプルプルと震えている。