気が付けば、3月も下旬。年度末とあって、忙殺されて行く毎日を過ごしていらっしゃる方が多いと思います。疲れた体を引きずりながら電車に乗ると、卒業式であろうと思われる学生さん達に遭遇することも、この時期ならではの光景です。
あんな時もあったなあ。
学生時代に思いを馳せて、ノスタルジックに浸ってしまうことも。その時ふと、味の記憶も甦って、よく食べた懐かしいパンを久しぶりに食べたくなることありませんか?コロッケパン、あんぱん、クリームパン。今思えば、なんであんなに食べられたのだろうか、と、不思議に思えるほどの食欲魔神でした。
また食べたいな。
今回はそんな時にピッタリな、レトロパンに出会えるパン屋さんをご紹介しましょう。
場所は、東京は赤坂。南北線、銀座線の溜池山王駅からすぐのところにそのお店はあります。ANAインターコンチネンタルホテルの、道路を隔てた真向かい、と言えばすぐに見つけることができるでしょう。
「NAGANO BAKERY」。
創業は1948年。おそらくその当時には想像もしなかったでしょうが、現在は、目の前には幹線道路と首都高速が走り、周りには背の高いビルが建っていて、およそパン屋さんがあるとは思えない立地条件になっています。
「パン屋さんがある」と思って行かないと気付かないでしょうが、お店に近づくにつれて、パンの焼いているいい香りが辺りに充満していて、その気がなくても吸い寄せられてしまいそうです。
老舗ではありますが、リニューアルをしたそうなので、外観はモダンテイストです。でも、入口は手動の引き戸。かなり重たさのある扉を渾身の力であけて中に入って見ましょう。
店内は狭く、3人も入ればいっぱいです。入るとすぐにパンの並べられたケースが目に入って、その中には美味しそうなパンがたくさん揃っていました。
対面方式なので、欲しいパンを告げると、お店の方が取ってくださいます。ケース上には、3、4種類の三角サンドイッチや焼き上がって間もない惣菜パン。ケース内には、カレーパンや、クリームパン、あんぱんにメロンパン、などお馴染みのパンが綺麗に並べられていました。
全部ください!
そう言いたくなるぐらい決めかねてしまいますが、後からひっきりなしにお客さんがやって来るので、迷いながら結局買って来たのがコチラ。
まずは、お馴染みの玉子サンド。サイズ的にもコンビニのそれとほとんど変わりません。サンドイッチ用にスライスされた食パンに、マヨネーズで和えた玉子サラダが塗られていて、お姿的にも一緒です。
でも、食べてみると、やっぱりお味は違います。ふんわりと柔らかな中に適度な硬さのあるパンと、自家製感アリアリノの、ほんのりと甘みのある玉子サラダがなんとも言えず、ずっと探していた思い出の品を見つけた様な達成感を覚えました。
ああ、これこれ!
そう思わず呟きたくなる一品でした。
こちらは焼き上がりを待つぐらいファンの多い、明太子フランス。クラストもクラムもバリッとした食感で、水分量は少な目の軽やかなプチバゲットです。そこにピリ辛さがしっかりと利いた明太子バターがたっぷりと塗られていて、お食事としてはもちろん、おつまみとしても活躍できそうな惣菜パンでした。
他にも看板メニューのコロッケパンや、ハムカツサンドなどのボリューミーなものや、ベーグルといった最近のパンもあったりして、とにかく行くだけで楽しくなるパン屋さんでした。
お惣菜系のパンやスイーツ系のパンだけでなく、このような白パンや食パンなどのお食事用のパンもあるので、普段のお食事のお供も買って帰るのもいいですね。
朝7時から営業しているので、出勤前や出発前の朝ごはんとして、近隣のオフィスワーカーだけでなく、ホテルの宿泊者も利用する方が多いようです。時間帯によって並べられるパンも違うようですし、ランチ後には売り切れ続出な人気店。お目当てのパンに確実に出会えたいなら、早目の訪問、またはお取り置きしておくことをオススメしますよ♪
懐かしいパンを求めて、今日のランチにいかがでしょうか?
紹介しているお店はこちら!
店名:NAGANO BAKERY
住所:東京都港区赤坂2-17-31
電話番号:03-3583-4216
営業時間:7:00~19:00
定休日:土曜・日曜・祝日