「琉球新麺」を作りあげた名店は今も人気店！「通堂＠小禄」

　「沖縄にラーメン文化を」という目的で、新横浜ラーメン博物館での限定営業の後、2002年に那覇市に開店。博多一風堂河原氏のプロデュースで作られたラーメンは、「おんな味」と「おとこ味」の２種類をベースにトッピングやサイドメニューも豊富。
　「おんな味」（写真上）は地鶏をメインに、昆布を感じるスープのバランスが絶妙に感じられる、澄んだスープの塩ラーメン。やや平打ちの細麺も沖縄そばの影響を感じるもの。
　「おとこ味」（写真下は辛味噌トッピング）は河原氏の豚骨スープも想起させるもの。まろやかさが個性を高め、細麺がさっぱりとマッチしている。卓上の調味料で味を変化させる楽しさもある。
　両方の味を食べて、改めて「通堂」が沖縄のラーメンの世界を広めたと感じた。

本気の家系ラーメンを伝える「武蔵家沖縄本店＠小禄」

　東京吉祥寺「武蔵家」の兄が店主を務める、文字通りの「兄弟店」。2002年に久茂地で開店し、現在の場所で2012年に再開した。「ラーメン」はもちろん家系のスタイル。濃厚な豚骨醤油味にチャーシュー、ほうれん草、海苔三枚という見た目もスタンダードな家系ラーメン。
　那覇市内に「つけめんsakura」「波蔵」といった姉妹店を展開し、様々な味のラーメンを提供する事で沖縄のラーメン界を盛り上げてきた。

豚骨魚介つけ麺ブームを沖縄に持ち込んだ店！「三竹寿＠古島」

　東京で大行列の「六厘舎」で修業し、2009年に開店したつけ麺専門店。

「つけめん」はプリプリした太麺に力強いコシを感じ、魚粉も加えて濃厚な豚骨魚介のつけ汁を浸しても負ける事はない。豚の旨みを存分に出しながら、油脂が控えめで口当たりのよいつけ汁はしつこすぎない。

東京の名店で修業したご主人の店！「麺や偶 本店＠浦添市」

　東京渋谷の「麺の坊 砦」出身で、2009年に浦添市で開店した店。
　「のりと半熟玉子」（写真上）は澄んだ醤油ラーメン。大きな丼は奥行きがあり、スープの香りを逃さずに鼻に運んでくれる。そのスープは魚介系を強く感じ、中細縮れ麺を啜ればスープの香りが複雑に立ち上ってくる。
　「梅しょうゆもりそば」（写真下）は春から秋にかけて登場する季節メニュー。を注文。つけ汁は梅で甘酸っぱさを加えているが、醤油のまろやかさも感じられて、梅の味が浮く事はない。

独学で作り上げたつけ麺の大行列店！「我流家＠北中城村」

　2006年に独学で開店し、行列を作る店の一つ。
　「つけ麺」（写真上）は単品でも４つの器が出てくる。麺はモチモチで旨みを感じるもの。麺の上には青菜、メンマ、海苔、味玉。レンゲの上には鰹節が乗っている。つけ汁は鶏豚骨に魚介を加えた醤油ベースにチャーシューを沈め、揚げネギをたっぷり乗せていて、香ばしく奥行きのある味になっている。もう一つのつけ汁の器があり、曜日ごとに異なる味で提供。この日は「梅肉」で、さっぱりした口当たり。もう一つのポット型の器には割りスープが入っている。
　「醤油らぁ麺」（写真下）は魚介の効いた豚骨醤油スープにしゃっきり茹でられた麺がマッチしている。ネギのトッピングが独特。待ち時間が少しかかるが、是非食べてみてほしい。

あっさりつけ麺を沖縄で！「麺あがり＠宜野湾市」

　東京池袋の「麺えるびす」で修業して、2003年に開店。

「くんたまつけ麺」のつけ汁は澄んだ醤油味。豚などの素材は軽く感じるが醤油味がしっかりしていて、酸味や甘味をメインに感じる。中太縮れ麺を啜ればその酸味でさっぱりと食べられる。具は巻きバラチャーシュー、海苔、そしてトッピングに加えた燻製玉子。卓上の揚げ玉をつけ汁に加えて、味をこってりさせるのもオススメ。