銀座にて1947年創業。洋菓子舗ウエストさんの喫茶室が乃木坂駅近くにあります。
約50年前からこの地で喫茶を開かれていたそうですが、当時のお店からは2008年に場所を移されています。
リニューアルオープンしたお店には通りに面してテラス席があります。
私が訪ねた日は、日差しに春を感じる陽気で、木漏れ日の下、テラス席に座るお客様たちはなんとも優雅でした。
テラス席の奥の絨毯敷きの店内には、低めの椅子とテーブルがゆったりと配されていて
ご近所さんが集う昔ながらのパーラー、はたまたホテルのラウンジ、みたいな雰囲気です。
店内で一番オーダーされていたのが、「ホットケーキ」。
フライパンそのまま、といったとっても大きなサイズ。
そして、なにより、美しい狐色の焼き色。スベスベつるんっな肌感です。
そこから、立ち上る、ほわっと甘い香り。これに幸せを感じない人はいないでしょうね。
バターがひとかけ乗っていますが、メープルシロップも付いてきます。
また追加トッピングで、チョコレート味のバタークリームをオーダーすることも出来ます。
銀座ウエストさんのバタークリームを使ったケーキに固定ファンがいるそうで、クリスマスケーキとしても販売されているのですが、予約で売り切れになってしまうお店もあるんですよ。
厚みもしっかりあるのですが、口当たりが軽い。 ふわっと柔らか。
「ホットケーキ」にならび、名物と呼ばれる一品が「ホットスフレ」です。
こちらは青山ガーデン限定のメニュー。
焼きたての瞬間がおいしいお菓子なので、この「スフレ」だけは、厨房のスタッフの方がサーブにいらっしゃいます。
オーダーから焼きあげるために、20分かかる場合もあるそう。
中心をつつくと、トロッとホワホワな生地が溢れます。甘さは実に控えめで、卵の優しい味わいです。
もうひとつ青山ガーデン限定なのが、生クリームをたっぷり使った「クレームブリュレ」。
天然ブルボンバニラビーンズを使用したコクのある味わいです。
テイクアウトできない、喫茶内限定のメニューが「ミルフィーユ」。
リーフパイの特徴を活かした一皿です。
こちらはカスタードクリームの量が、凄いのです!パイを1としたら、クリームはその4倍くらいはあるでしょうか。
銀座ウエストさんの喫茶菓子は、重さを控えた食感と甘さ、シンプルな構造。
THE“日本の洋菓子”といった印象です。
喫茶室でのコーヒーと紅茶はお代わり自由。
ウエイティングが出ていることがほとんどですし、時間のあるときに訪れて、
ゆったりとすごされると良いと思います。