「うどん県」香川で、うどんに負けない名店「はまんど」
香川県といえば「讃岐うどん」。私も香川県に行くとついついうどんを食べてしまうのだけれど、自信を持って薦められるのが、三豊市の「はまんど」。
こちらのご主人は、讃岐うどんブームで注目された「恐るべき讃岐うどん」を作り上げた「麺通団」で、「盛の大将」として知られた人物。元々は居酒屋「盛」の大将で、そこで締めのラーメンを出していたが、「うどんに負けないラーメンを出したい!」とうどんを研究したら、地元テレビ局の「讃岐うどん王選手権」で「初代うどん王」になったほどのうどん通。うどんを知り尽くしたご主人が「うどんに負けない讃岐ラーメン」を目指して開店させたのが「はまんど」。私も本店に二度訪問して四杯食べるほどハマったお店です。
その「はまんど」が、突然の関東再上陸!
「はまんど」本店を弟子に任せて、「盛の大将」自らが神奈川県藤沢市に「はまんど湘南」を突如開店。2003年に埼玉のラーメン店集合施設に短期間出店して以来の「関東再上陸」。「何で藤沢に?」という気持ちもありながら、早速訪問。日曜11時の開店時には、店頭に15人。
しばらくは昼のみ営業で、ラーメン4種類とトッピング、ライスのみのメニュー構成。しかし、4種類のメニューに4種類の自家製麺を提供していて、味もそれぞれに個性を出している。4人でその4種類を食べてみました。
「はまんど」はこの店の看板メニュー。もっちりした太平麺はやや短く、うどんを意識したのかな、と思わせるもの。スープは動物系と魚介系のブレンドだが、イリコを加えた魚介系の後味が、ラーメン屋ではあまり感じない個性になっている。背脂が加えるこってり感は、「天かすうどん」に近いイメージも与えてくれる。でも、もちろん独特のラーメンとして素晴らしい一杯!
「中華そば」は、スープの持つ力を一番感じ取れるあっさり味。片口鰯煮干と小魚を使った魚介系スープに高松の醤油を加えた、「食堂で発達した香川県の中華そば」のイメージを継承するもの。つるつるした中細麺の啜り具合も心地よい。
「醤油そば」は、濃口醤油を使った、醤油らしさを目と舌で感じ取れるスープ。国産小麦をブレンドした細麺を啜れば、蕎麦のような和の香りに包まれる。スタンダードな醤油ラーメンでもあり、老若男女に受け入れられそうな、それでいて個性も忘れていない味わい。
「白湯そば」は、讃岐地鶏を2日かけて煮込むという濃厚な鶏白湯スープ。油脂に頼らず、ひたすら鶏の旨みとコクで攻めてくる一杯なので、ガッツリ食べたい人にオススメの味。醤油ダレを加え、中太麺も力強い。
店を出れば、やはり15人以上の行列ができていた。ワンロットで2杯までのオペレーションや、テーブル席に相席させないという方針もあって、当面はやや時間がかかるかもしれない。開店前から並ぶことをオススメしたい。今後は「つけ麺」などの新メニューや夜営業も予定しているとの事。何度も訪問しなければならない、注目の新店である事に間違いはない。
店名:はまんど湘南
住所:神奈川県藤沢市長後675-1
電話番号:0466-45-7881
店舗HP:http://hamando.com/