麹町に2店舗を構え、様々な限定ラーメンでも話題になっている「ソラノイロ」。両店でレギュラーメニューも異なり、メニューも豊富。2015年は、ビーガンのラーメンを柱にした3号店の開店が店主から発表されている。そんな今だからこそ、2店舗のレギュラーメニューの魅力を再確認してほしい。
「ソラノイロ」1号店は4種類のラーメンと様々な魅力あり!
「ソラノイロ japanese soup noodle free style」は、2011年に醤油味の「中華ソバ」と、野菜を大胆に使った「ベジソバ」の2種類で開店。2014年3月にメニューを全面リニューアル。「中華ソバ」も味付けを変えて「塩中華ソバ」を追加、新味にした「ベジソバ」に「ビーガンベジソバ」も加わった4種類になっている。
ラーメンの前にオススメ!「食べる野菜」と「飲む野菜」
「主食の前に野菜を食べると健康にいい」とのことで、ソラノイロでは食前の野菜メニューを用意。「食べる野菜」は日替わりで「コールスロー」か「ラタトゥイユ」(写真)。「飲む野菜」も、日替わりの野菜ジュースを用意している。
懐かしさと新しさが交差する醤油味!「中華ソバ」
開店時の中華ソバはシャープな印象を与える今時のダブルスープだった。リニューアルした「中華ソバ」は、昔懐かしい中華そばのイメージを加えた、じんわりした旨みが丸く広がるスープに変わった。地鶏に豚ゲンコツの動物系を先に入れ、煮干や鰹節などの魚介系を加えて時間差で煮出すシングルスープに。長野の老舗から取り寄せた醤油に、チャーシューの煮汁や節系の旨味を加えたタレで仕上げている。
小麦の風味を出しながらしんなりした多加水麺がスープをまとわりつかせ、二種類のチャーシューにメンマ、海苔が乗ったスタイル。店主がラーメンに目覚めたきっかけである「春木屋@荻窪」のイメージもどこかに感じさせる。
魚介の香りをしっかり立たせて後引く一品!「塩中華ソバ」
2014年のメニューリニューアルで加わった「塩中華ソバ」。スープは「中華ソバ」と同様のシングルスープ。塩ダレは、活ムール貝を煮詰めて、サバ節などの魚介系を合わせたタレ。すっきりしたタレとまろやかなスープが相互に補完しあい、後を引くスープになっている。見た目には地味だが、個性をしっかりと感じさせつつ、やはりホッとできる一杯。
野菜をラーメンで楽しむ新しいスタイル!「ベジソバ」
2014年のリニューアルで「ベジソバ」も大きく変化し、野菜の印象が更に強まった。写真は「特製ベジソバ」。玉ネギ、キャベツ、ニンジンをメインにした野菜スープがあっさりとしながらじんわりまろやか。タレには、魚介系を使った塩中華ソバのタレを使用。米油をベースにした香味油をかけている。「特製」では具が増量され、キャベツ、ニンジン、ズッキーニ、キュウリ、鶏チャーシューなどが乗っている。胡椒がかけられていて物足りなさも少ない。丼の縁には柚子胡椒とマッシュポテトがつけられていて、味の変化を楽しめる。
麺はパプリカを練り込んだ平打ち麺を使用して、麺を啜るほどに野菜の印象が高まる。ベジソバ用の細麺もあるが、まずは平打ち麺で味わってほしい。食後は「ベジソバリゾット」で締めたい。焦がしたチーズの香りが、ライスとベジスープに実によく調和する。
ビーガンにして美味しいラーメン!「ビーガンベジソバ」
リニューアル以降、「ビーガンベジソバ」も登場している。「ベジソバ」では魚介系素材を使っているが、それらを完全に排除しながら、美味しいラーメンにまとめている。ベジソバの野菜スープをベースに、人参、玉ネギ、トマトをグラッセしたピューレをプラス。塩ダレを使わず、塩だけで調味していている。
具もチャーシューを外し、ズッキーニ、人参、ブロッコリーの他、季節ごとに変わる野菜をトッピング。麺は「ベジソバ」で使うパプリカ練り込み平打麺の他、米粉を使って「フォー」のイメージも感じる「グルテンフリー」麺も用意。どちらの麺でも独特の美味しさを楽しめる。
このスープでも、食後の「ベジソバリゾット」がマッチするが、リゾットに入るチーズがビーガンから外れてしまう点にはご用心。
夜も楽しめるメニューが充実
夜はつまみにビール、焼酎、日本酒などを揃えていて、人数によっては店を貸し切って宴会する事も可能。写真はその時出してもらったメニューから「餃子」(3人前)と「豚生姜焼き」。餃子は肉を中心にして、薄めの皮も力強いので、口に入れてその調和を楽しめるもの。豚生姜焼きは生姜の味付けが絶妙で、お酒とあう味付けなので更に箸が進んでしまう。事前に予約すると、メニューにない料理が出てくる事もあります。
紹介しているお店はこちら!
「ソラノイロ」2号店は3種類のラーメンから様々な発展系も!
2013年12月に、新宿通りを挟んだところに開店した「ソラノイロ salt & mushroom」は、1号店にない新しい味を提供。それぞれがまたユニークで、ラーメン好きならこちらも全メニューを食べてみたくなる。
野菜をラーメンの前に飲む2号店の形!「ソラのスムージー」
1号店同様に、野菜を食前に食べてほしいという事で、2号店では「ソラのスムージー」を提供。飲みやすく、入れる素材も日替わりなので飽きさせない。甘さがあるのでゴクゴクといける一杯。
あっさりの中にイリコ出汁をじんわりと!「塩煮干ソバ」
「塩煮干ソバ」は、太い縮れ麺をもっちりと茹でている。煮干スープはイリコを使って酸味を控えめにして、まろやかな味に塩が輪郭を感じ、自然にごくごく飲める味になっている。アオサを具に乗せていることで独特の海っぽい香りが楽しめる。
宮崎店主がプロデュースで沖縄に向かった際、現地で出会った沖縄そばに影響を受けたという。麺だけでなく、トッピングされたアオサや、特製で加わるソーキにもそんな所が見られる。
また「柚子」と「生七味」がトッピングに用意されている。写真は「柚子塩煮干ソバ」。柚子を散らすだけでなく、カクテルの「ソルティドッグ」のように、丼の縁に柚子をこすり付けて汁をつけている。なので丼からもスープからも柚子が香り立ち、麺を啜れば更にフレッシュな柚子のエキスを感じる。見た目には大きな違いがないものの、味でしっかりと差別化できている。
スープにも、麺にもキノコを満載!「キノコベジソバ」
二つ目の看板メニューが「キノコベジソバ」。スープは豚の旨みをベースに、生クリーム、マッシュルーム、玉ネギ、ジャガイモをグラッセしたピューレを加えている。タレはアサリ、昆布、椎茸などを使ったダシをベースにしていて、様々な旨みがスープとタレを行ったり来たり。準強力粉を使った平打ち麺にも椎茸パウダーを練り込んでいる。具には豆腐や生ハム、パプリカのピクルス、トリュフオイル薫るお麩が乗るなど驚くばかり。
1号店の「ベジソバ」同様、こちらでも「リゾット」を楽しめる。炙ったチーズを乗せたご飯にスープを加え、ここにしかない「キノコリゾット」を楽しめる。
インパクト抜群、ご飯とも相性のよい醤油味!「ソラの肉そば」
2号店の三つ目の味は「ソラの肉ソバ」。宮崎店主が京都にいた時代に好きだった「新福菜館」の味をインスパイアしたもの。京都の製麺所から中太ストレート麺を仕入れ、豚ベースの澄んだスープに、チャーシュー煮汁を使った醤油ダレをたっぷり。醤油の濃さがありながら見た目に濁りがなく、すっきりした飲み口。九条ネギがたっぷり乗って、スープと麺、薄切りされたチャーシューともマッチ。
ランチタイムにはライスをつけて食べているサラリーマンの姿が多い。ちなみに、新福菜館インスパイアの「ヤキメシ」も、夜限定で不定期に登場している。
その「肉ソバ」から産まれたのが「特大ソラの肉ソバ」。大盛の麺にチャーシューを乗せ、それを九条ネギと茹でモヤシが覆い尽くす。そして生卵を落とし、醤油のくっきり効いた味わいにまろやかさをプラス。ガッツリしながら一気に楽しめる。
「肉ソバ」から派生したもう一つのメニューが「店長岩瀬のまかない肉ソバ」。極太麺にモヤシ、キャベツ、チャーシュー、背脂を乗せた、いわゆる二郎インスパイアメニューだが、「肉ソバ」をベースにしているので後味にしつこさがない。写真は昨年食べたものだが、更にリニューアルを重ねているとの事。また、こちらは13時以降の数量限定メニューになっている。
紹介しているお店はこちら!
- ソラノイロ 2号店
- ラーメン 東京メトロ有楽町線 麹町駅 3番口 徒歩1分
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