ラーメン屋が林立する「激戦区」は珍しくないが、番地まで同じ住所に3軒固まっているとなると話は別。それも、全部同じ経営というのは一体どんな店なのか…。人気店が味を変えた新店を手掛ける「ネクストブランド」が一般的になった今ならではの現象ですが、それでも珍しいこの3店舗を紹介します。
1.つけ麺ブームを牽引した「つじ田」は「らーめん」も見逃すな!
2008年11月、飯田橋駅東口の目白通り沿いに開店した「めん徳二代目つじ田 飯田橋店」は、2003年に麹町で創業した人気店「めん徳二代目つじ田」の1軒。看板メニュー「つけめん」は、ここ数年の「つけ麺ブーム」を牽引した一軒として知られている。
しかし、ここの「らーめん」も無視する手はない。豚骨魚介をベースにしながら、魚粉を使わない滑らかな食感に、しっかり茹でた太麺がマッチ。温かく最後まで素直に飲み干せるラーメンは、特に寒い日にオススメです。
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2.煮干しを効かせた、大人の味わい!「つじ田 奥の院」
2014年4月、「つじ田」の角を曲がった所にネクストブランドが開店した。実は厨房は「つじ田」と繋がっていて、その奥にあったスペースを客席にしたもの。「奥の院」にふさわしい風情を、店頭に店内に漂わせている。
「オトナ様味」を掲げた「煮干蕎麦」は、スープの表面は煮干しを存分に感じ、緑がかった色合い。スープは二段構造になっていて、下にあるスープは澄んだ醤油色。もっちりした麺も、口の中で吸い付くような力強さを出している、煮干しの存在感を存分に感じさせながら、ビターな後味が大人の味わい。
サイドメニューの「韓国風ねぎとろ丼」は、ネギトロに油を加えて、温かいご飯と相性もよい。こちらも「つじ田」では出していない、「奥の院」限定メニュー。
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3.生姜を感じる辛味噌で温まりたい!「つじ田 味噌の章」
2014年10月、「つじ田」の横、「つじ田 奥の院」の手前にあったテナントが、まるでオセロのように「つじ田」グループに。こちらは「味噌の章」と名乗り、小川町に1号店を置く味噌ラーメン専門店が開店。カウンター席の後が、「つじ田」と繋がっている。
「辛味噌ラーメン」は、北海道から直送の太麺を使い、まろやかで濃厚な味わいのスープには、生姜がたっぷり入っていて温かさを維持できるもの。スープの上には青海苔に細切れチャーシュー、キクラゲを乗せている。唐辛子をベースにブレンドを加えた辛味噌「だるま」をスープに溶きながら、徐々に辛さを増していけるスタイル。がっつりと食べて体ごと温まりたい。
店名:つじ田 味噌の章 飯田橋店
住所:東京都千代田区飯田橋4-8-14
電話番号:03-6268-9377
交通:各線「飯田橋」駅東口から徒歩3分
http://www.nidaime-tsujita.co.jp/