別れあれば出会いあり。佐野で出会った次世代の一杯!
佐野ラーメンの代表格であった名店「とかの」が昨年一杯で閉店。これを機に、ラーメン好きが多数佐野を訪れました。
私もそのうちの1人で、実に数年ぶりにとかのでラーメンをいただきました。
美味しかったなぁ。
などと感慨に浸る間もなく、せっかく佐野まで来たから他のラーメンも食べよう!と、結局は通常運転とあいなりまして(笑)
真っ先に訪問したのがこちらの
「佐野青竹手打ちラーメン 大和」
まだオープンから1年ちょっとの新しいお店で、今回が初訪問です。
お昼時というのもありますが、新しいお店ながら既に地元の人気店のようで、広い店内はほぼ満席。
真っ先に目に飛び込んできたそそられるランチセットは、平日限定。残念ながら訪問日は祝日でありつけず…
というワケで、シンプルイズベストなメニューの中でも最もシンプルで基本であろう、手打ちラーメンをオーダー。
シンプルかつオーソドックスなスタイルながら、美味そうなオーラがビンビン!
スープを一口飲むと、香り高い醤油と共に、スッキリとした中にもギュッと詰まった旨味が柔らかく広がります。
こ、これは美味い!
ベースは鶏&豚のシンプルな出汁だと思われますが、鶏油をベースにしたオリジナルの香味油や岡直三郎の天然醸造醤油などを使用する事で、シンプルでありながらも香り豊かで奥深い味わいを実現。
まさに洗練の極みといった塩梅で、佐野では珍しい部類だと思います。
一方、佐野ラーメンのキモと言える麺は、文字通り青竹で手打ちされた物。
しっかりと熟成させているようで、佐野ラーメン特有の不揃い感やモチモチ感に加え、強いコシや喉越しの良さも併せ持ちます。
これだけしっかりと熟成させた麺というのもまた、佐野では珍しい部類かもしれません。
スープとの相性・絡みも申し分なく、個性と美味しさが理想的な形で両立されています。
その土地のラーメンへのリスペクトや愛情・理解を大切にし、伝統を守り・受け継ぎながらも、創意工夫を重ねネクストレベルを目指す。
まさに、
ご当地ラーメンの発展における理想形のようなお店
ではないでしょうか。
名店の閉店を聞き駆けつけた佐野で、こういったお店に出会えた事は何よりの収穫。
残念ながらもう「とかの」はありませんが、佐野にはまだまだたくさんの名店がありますし、この「大和」のような気鋭のお店もあります。
皆さんも、佐野を訪れて佐野ラーメンの魅力を体感してみてください♪