ご当地グルメ研究家の椿です。
今回はフラフラと大阪へ。
この日は大寒波が関西を襲っており、凍てつく寒さ、極寒の地、一体ココはどこ!?
私大阪に来たんじゃなかったっけな……と震えながらお店へ向かう。
JR野田駅からそう遠くないのに、お店に着くまでの道のりが死にそうに寒かった。
でもまあ、今日はお鍋を食べに来たんだから、ちょうどいいか。
さて。
店内はごくごく普通のアットホームな居酒屋さん、『草鍋 えんや』。
ここの看板メニューは、店名にもついている草鍋ですよ。
草鍋ってなんだ???
しかし、『草鍋』ってなんなのか?
草食動物に生まれたかと思うようなこのネーミング。
草、草なの?
草、食べんの???
ね、ホラ、気になるでしょ?
威勢のいいお姉さんが運んできてくれた、お鍋の中では、秘伝の塩スープが揺られている。
お座敷でビールを飲みながら、普通にイカリングなんぞ食べつつ待っていると、本日の主役となる『草』ってヤツが現れるわけだ。
いよいよ『草』が登場!
お姉さんが、重そうな大皿を持って来てくれた。
おお!
全員が爆笑する。
た、確かに草ですな・・・
いやー、青々しいわぁー。
ちなみにコレで2人前。
目安としては、1人前で2人分程度だということだったので、今回4人で2人前をオーダー。
白菜、小松菜、青梗菜、大根菜、うまい菜、ほうれん草、水菜、春菊、もやし。
この山盛りの葉っぱたちは、契約農家さんから無農薬のものが届いているのだそう。
日替わりでいろんな種類の葉野菜が5~10種類くらい組み合わされるそうで、この日は9種類の『草』が大皿にのっかっていた。
・・・ん、もやしって草なのかな?
いただきます。
なんせ葉っぱはすぐに火が通ってしまうから、しゃぶしゃぶ状態でいただくのがベスト。
大皿の1/4ずつくらい入れながら食べ進んでいく。
塩味のスープなんだけど、塩っぱすぎないから、それぞれの野菜の風味がちゃんと味わえていいなぁ。
白胡麻、柚子胡椒、すだち酢、梅などの薬味があるので、ちょこちょこと味を変えながら自分好みを探っていく。
スープにくぐらせると一気にカサがへるので、飽きずにいくらでも食べられてしまう。
これはイイぞ!
草だけじゃなかった。
とはいえ、お肉だって食べられるのだ。
いくらヘルシーで美味しいって言っても、野菜だけじゃ物足りないのも当然。
牛肉、豚肉、鶏肉の3種類が出てくる。
これを割り下と卵ですき焼き風にいただくのが“えんや流”。
すき焼きとしゃぶしゃぶのミックスみたいな感じで、これはこれで美味しい!
しかも先に野菜をたっぷり食べているから、ある程度満足感が得られていて、必死になってお肉にがっつくこともない(笑)
これはダイエット中の人にも嬉しいかも。
そして細麺のラーメンで〆る!
確かにこの塩スープにはラーメンがぴったりだわ。
これはまさに野菜が主役の鍋だね。
低カロリーだし、満足感もあって、店内に女性客が多いのもうなずける。
「そんなに野菜ばっかり食べられないよ……」なんて心配は無用。
絶対に大丈夫!
胃の中に野菜専用のブラックホールができたみたいに、ペロッと食べられるから。
お会計を済ませて出ようとすると、お姉さんに笑顔で「明日お通じ楽しみにしててね~」と言われた。
……実際どうだったかも含めて、一度お試しください(笑)
※本店は堺市にあるのでそちらもぜひ。