肉はもちろん、一品料理も秀逸
創業1946年、新宿で一番古い韓国料理専門店としてオープンした「明月館」。
私が初めて行ったのは1987年です(これもなかなか古いですね)。
当時はまだ、リーズナブルな焼肉チェーン店もそれほど多くはなく、社会人なりたての身として焼肉は滅多に食べれない高級料理でした。
そんな老舗でもランチがいただけます。
こちらはカルビ・ロースランチ。
チェーン店とは肉質、厚み、旨味が違います。
気軽にたくさん食べれるという意味ではチェーン店も悪くはないのですが、既に舌の肥えた大人としては、それなりの質を求めたくなります。
そういった意味で、こちらの肉なら間違いありません。
しかし、私がこの店を好きな理由は実は肉以外のところにあります。
「テグタンスープ」(ご飯の入ったクッパ風もあります)
牛テールで出汁を取った真っ白なコムタンスープ、それを赤くした(辛くした)のがこちらのテグタンです。
よく見かける「ユッケジャン」とは似て非なるもの。
スープのコク、辛さ、ホロホロになったテール肉と野菜のバランスが秀逸!
同じ名前の料理を出す店を何店舗か試したこともありますが、とても同じものとは思えませんでした。
正直なところ、肉に関してはそれなりのお金を出せばいいものを食べられて当然です。
チェーン店だって高い肉はそれなりに美味しいです。
しかし!このテグタンを出せる店はない!
だからこそ、25年以上にも渡って足繁く通っているのです。