浜松町駅近くの人気中華料理店。テーブル席がずらりと並んだ店内は開放的で賑やか。中国の街角にある庶民的な食堂のような活気も感じられる。
メニューは中華料理がメインでありながら、「どこの中華料理」とこだわるわけではなく、中国各地、時には東南アジアの味も取り込んで「何でもありな中華料理の魅力」を表現しているとの事。
今回は、熊本の中華料理屋で始まったとされる「太平燕」がこちらのメニューにあると聞いて、友人達5人で訪問。
まずはおつまみ!「西柿子炒旦」(トマトと玉子炒)
中華では定番ともいえる一品。半熟の部分を残しながらしっかり火が通った玉子でついつい食べ進める事ができて、トマトの酸味を絡めながら食べると飽きない。
中華のド定番つまみ「鶏唐揚」もちょっと個性的!
もはや日本の味となった感もある「鶏唐揚」だが、軽くかけられたソースが甘酸っぱさを軽く加え、それでいて鶏肉の魅力を邪魔しない。もちろん揚げたてアツアツ。
肉汁が溢れ出す、小龍包のような「焼餃子」は必食!
時間をかけて焼き、アツアツの肉汁が入った状態の焼餃子。醤油ではなく「黒酢と刻み生姜とラー油」で食べる独特のスタイル。なので餃子を注文するとその調味料を持ってきてくれる(写真右側)。溢れる肉汁に注意しながら、それでもアツアツのうちに食べるのがオススメ。
プリッとした皮も楽しい「水餃子」もオススメ!
もちろん水餃子もあるので、一緒にいただいた。もちろんこちらも肉汁がしっかり入り、厚めの皮もしっかり茹でられていて美味しく楽しい。
箸休めには勿体ない!「豆苗炒」も魅力ある味付け
エンドウ豆の若菜である豆苗をたっぷり使い、油で炒めた定番の一品。まんべんなく油が感じられるがしつこさはなく、豆苗の菜の部分も質感も失われていないので、サクサクと食べられて飽きがこない。
山椒が絡みまくり!「椒塩茄子」(揚茄子の山椒炒)
揚げた茄子を山椒で炒めた四川ぽい一品。山椒が茄子にしっかり絡んでいて、辛い物好きな人たちにばっちりマッチ。お酒が進むおつまみで、我々もこれが来てから紹興酒が進んだ事は言うまでもない。
四川の傑作!「水煮羊肉」(ラムの炒め煮)
ラム肉を炒め、ラー油などの辛味や春雨などを加えて煮込んだ四川料理らしい一品がこちら。辛さと痺れもあり、水菜との相性もよい。ご飯がほしくなる一皿だけど、次が主役の麺類なのでグッと我慢(笑)
熊本のご当地麺!独特なスープ春雨の「太平燕」
中華麺の代わりに細い緑豆春雨を用いた「太平燕」。元々は福建省福州のスープワンタンが、熊本に伝わる際に春雨に変わったという。熊本では学校給食にも出るほどの定番メニューだという。白菜・モヤシ・タケノコなどの野菜類と、カマボコ・イカなどの魚貝類がたっぷり入り、濁りあるスープをあわせたスタイル。半分に切った茹で卵は、白身に焼き目をつけた「虎皮蛋」を思わせる物。
太平燕は店によりスタイルが異なるが、こちらは豊潤なスープにたくさんの具が「長崎チャンポン」を思わせるスタイルでもある。とはいえ、春雨を引き上げて啜ればヘルシーな印象もある。
中華麺も負けてない!太平麺が入った「酸辣湯麺」
メニューが豊富なこの店、麺類は太平燕だけじゃない。四川ならではの味わいを求めて「酸辣湯麺」も注文。酸味と辛さがしっかり飛び出たスープは、痺れも感じてそのままでもインパクト大。豆腐やタケノコ、豚肉の具をかきわけつつ、啜りあげる麺が平打ちの太麺。スープに負けてない麺の質感もあって、最後まで美味しくいただけた。
この他に数点を頼み、デザートも注文。酒も、紹興酒を中心にかなり飲んだけど一人あたまの会計は6000円未満。手頃な価格で様々な中華料理を楽しめる嬉しいお店。肉骨茶や麻婆豆腐、火鍋など、今回食べられなかったメニューも食べに行かねばと思ってます。是非皆さんもこちらで様々な味を満喫してください!