文豪も集ったり、歴史の舞台にもなった伝統のフレンチ
二・二六事件の前夜に将校が集まって気勢を揚げていたとか歴史の舞台になっていたりもします。
西麻布の青山霊園そばにあるフランス料理、龍土軒です。
1900年創業の龍土軒は都内最古の仏蘭西料理店の一つと言われています。
六本木7丁目あたりにあった龍土町でオープンしたため龍土軒の名前がつきましたが、現在は西麻布で営業しています。
国木田独歩、島崎藤村、尾崎紅葉、柳田國男ら文人が集まり論議を交わしていたとか。
テーブルクロスの上のテクスチャには常連だった画家・文人らの名前がずらり。
教科書で見た事ある人達ばかりですね。
江戸川乱歩の小説に登場する探偵明智小五郎も龍土町に住んでいたという設定ですから、龍土軒にも来ていたかもしれません。
伝統の田舎風パテ
前菜はスープかパテを選べますが、写真は田舎風パテ。
大きな熱々のバケットと一緒にいただきます。
みっしりと詰まったパテはクセが少なくお酒とも合いますね。
ラタトゥイユとピクルスも添えられています。
メインは肉料理か魚料理から選択
メインは牛フィレ肉のケッパーステーキ。
ミディアムレアで焼かれたステーキは柔らかく、ステーキ店の肉々しい肉汁たっぷりなものとは違った上品な味わい。
このソースはバケットに付けても、付け合わせのジャガイモのガレットに付けても美味いんです。
デセール盛り合わせ
デセールは盛り合わせ。
シャルロット、プラムのオレンジ煮、いちじくの赤ワイン煮込みです。
シャルロットはバニラが効いたムースにメレンゲな感じ。
盛り合わせってワクワクして嬉しいですよね。
食後のコーヒーが出てランチコースは終了となります。
心温まる店内と接客
お店自体は最近立て直しているので新しいんですが、クラシックなインテリア、小物が飾られた店内でいただくランチコースは家庭的な接客と相まって歴史を感じられます。
フレンチと書くより仏蘭西料理と書く方が似合う老舗でした。
去年の今頃行って来た時の記事はこちら。