京都初のスリランカカレー店『SPICE UP』
全国でも特にスリランカ熱の強い大阪。
古くは「国際花と緑の博覧会(花博)」のスリランカ館の為に来日されたラッキー氏による『コートロッジ』(現在は閉店)がそのオリジンと言われています。
その後、大阪を中心に奈良・兵庫にも数多くのスリランカ料理店が誕生し、遂には『ロッダグループ』『セイロンカリー』による爆発的なブームを生み出しました。
そんな大阪のスリランカシーンに対し、京都・滋賀には全くスリランカ料理店の進出が見られなかった昨今。
この度、遂に京都の地にスリランカカレー専門店がOPEN!!!
コチラ『SPICE UP』に行ってきました!
JR各線「京都駅」の中央口から塩小路通を西へ。
西洞院通との交差点を北へ上がる事約600m程で左手に店舗を発見。
煉瓦調の佇まいからもちょっとしたアジアンテイストを感じます。
店内はカウンター7席、テーブル4席の12席。
竹をモチーフにしたデザインの中、壁には様々な絵がライトアップされています。
スタッフは日本人の男性とスリランカ人の男性の2人。
メニューはコチラのセット1本勝負。
この日は豚カレーを中心としたワンプレートスタイルでした。
「豚カレー&さつまいもダールカレー(900円)」
登場しましたカレーは至ってシンプル。
しかしこのシンプルさ、昨今のスリランカ料理店とはちょっと一線を画していますな。
カレー2種類、ポルサンボル、茹で卵、パパド。
この雑多な感じが凄くイイっすねー。自然と期待が高まります。
先ずは「豚カレー」からいただきます。
先ず広がるのは生姜の爽やかな風味。
豚肉の旨味と非常に相性が良く、グッとパンチの利いたスパイシーさも合わさって、かなりのソリッド感を持っています。
王道のスリランカカレーというよりは、スパイスカレー的ニュアンスを感じさせますね。
続いて「さつまいもダールカレー」。
いわゆる豆カレーですが、さつまいもと合わせてるのは面白いすね。
まったりとしたレンズ豆の旨味に溶け込むさつまいもの甘味。
独特のとろみの様なものが感じられ、舌触り的にもなかなかの個性を発揮しています。
単体でもなかなかの味わいですが、豚カレーと合わせるとこれまた相性の良さを垣間見せます。
後半はカレーと副菜を全て混ぜ混ぜして。
豚カレーのビシッとシャープな風味がエエ感じに和らいで第三の味わい。
ポルサンボルのココナッツ感もプラスされ、よりスリランカ的味わいが広がります。
やっぱり最後はコレですね。
食後はお口直しに「ハニースプーン」を。
濃厚な甘味が口内をまったりと癒してくれます。
これはなかなかの変わり種サービスですね。
印象は「スリランカ系とスパイスカレー系のハイブリッド」。
現地式よりもかなりスパイス感が高めで、かなりの存在感を発しています。
しかしスタイルは非常にシンプルと、近年余り見かけなかったタイプのスリランカカレーかなと。
京都駅からも徒歩圏内!通し営業なのも便利です!
スリランカ人シェフ曰く「現地の味そのものではなく、スパイス感をアップした自分独自の味を出したかった」との事で、やはりオリジナル要素の強い仕上がり。
味の構成もその日によって変えたりするらしく、言わば一期一会的な要素を含んでいます。
日本人のカレー屋さんではよくありますが、現地の方がこういった変化球的なスタイルはある意味初めてかも。
これは京都に面白いお店が誕生しました(^ω^)
京都駅からちょいと離れてはいますが十分徒歩圏内な上に、11:00~21:00まで通し営業という使い勝手の良さ。
京都駅から新幹線で移動する前に、ちょっと足を伸ばして腹ごしらえ…といった使い方にも便利です。
新たに誕生した京都スリランカシーン。
果たして盛り上がりを見せるのか、今後も期待です!!!
紹介しているお店はこちら!
店名:SPICE UP(スパイスアップ)
住所:京都府京都市下京区西洞院町476
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休