日本人が大好きなパンの一つ、クロワッサン。
かつて、日本に上陸して、一大ブームを築いた『ドミニク・サブロン』を覚えていますでしょうか?
日本から撤退し、もうあのクロワッサンが食べられない・・、と嘆いた方は数知れず。
でも、そんな方に朗報です!
あのクロワッサンにまた出会えるお店があるんです!
クロワッサン好きな方、必見です。
そのお店は、東京メトロ東西線神楽坂駅から徒歩5分、JR、東京メトロ飯田橋駅から徒歩10分ほど。メインストリートから入った、住宅街の一角にひっそりとたたずんでいます。
『Pain des Philosophes(パン デ フィロゾフ)』。
2017年9月オープン。かつて、クロワッサンで一世を風靡した『ドミニク・サブロン』でシェフと活躍し、最近、破竹の勢いで出店攻勢している「俺のベーカリー&カフェ」のプロデュースに携わった榎本シェフのお店です。
日本撤退に伴い、大好きだった『ドミニク・サブロン』のクロワッサンがもう食べられない、と大ショックを受けていた私ですが、それがまた食べられる!と、喜び勇んで行ってきました。
お店は神楽坂のメインストリートから小道に入った住宅街にひっそりとあるので、見過ごさないように気を付けてくださいね。
パン屋さんとは思えない、雑貨屋さんのような扉を開けると、目の前には形の美しい、焼きあがったばかりのパンたちが、理路整然と並べられていました。
いわゆる日本的な総菜パンやスイーツパン、サンドイッチなどはなく、シンプルなバゲットやクロワッサン、食パンなどの食事系のパンがほとんどです。万人受けするような、大衆向けのパン屋さんではなく、ツウ好みのパン屋さん、といったところ。
でも、分かる人にはわかる、というスタイルなので、小さく、ひっそりとあるにもかかわらず、ひっきりなしにお客さんが出たり入ったりしていて、人気のほどが伺えました。
かなり好みの分かれそうなラインナップではありますが、お店の方に伺いながら、人気パンを買ってみました。
こちらは黒豆と大納言かのこ。一番人気の、水分量が多いαバゲットの生地に黒豆と大納言を包み込んだものです。
食べてみると、生地は柔らかく、もっちり食感。バゲットしては柔らかいので、硬いバゲットが苦手な方にもおすすめです。湯種製法とのことで、生地自体に甘さが感じられて、ちょっとお米のような味わいでした。
そこにたっぷりの黒豆と大納言かのこが入っていて、ほのかな甘味が和菓子チック。薄くスライスすれば、ちょっとしたお茶請けにもいいかな、と思いました。
そしてやっぱり外しちゃいけないクロワッサン。フランス産AOP発酵バターをたっぷりと使用したクロワッサンです。『ドミニク・サブロン』時代のクロワッサンをベースにシェフのオリジナリティを加えた、という進化したクロワッサンです。
食べてみると、層が薄く、紙のようにハラハラとほどけ、すごく儚げなクロワッサン。中は少しヒキはあるものの、全体としてパリパリです。バターがたっぷりと使われているので、リベイクするとバターの香りがすごくよく、それなのに、食べた後は重たさを感じさせず軽やかなところが流石でした。
『サブロン』のクロワッサンも美味しかったですが、それを進化させたこちらのクロワッサンはまさに絶品でした。
他にも、レーズンやナッツ類を入れた大きなカンパーニュや、人気の食パンなどがあり、これもまた色々と食べてみたいですね。
時間によって出てくるパンが異なるので、時間を変えて伺うと、知らなかったパンにも巡り合うことができるようです。
普段使いにはちょっと贅沢ではありますが、美味しいお料理があったら、ぜひ合わせて食べたいパンが勢ぞろいです。
早速、今日のランチのお供を買いに行ってみてはいかがでしょうか?