路地裏のビルの中にこそ美味いものがある・・・難波の立ち飲み『アンケラソ』
前から行こうと思って、ようやく。
大阪は、ウラなんば。
なんば駅から東へてくてく歩くと、「なんばグランド花月」があるんだけど、今回はその北側あたり。そもそも「ウラなんば」っていう裏道的なニュアンスのようなワードが出ているのに、ここに加えてガチ路地裏へ。しかも、通りに面した店じゃなくて、ビルに入って細い階段をあがっていく・・・。
トントンと階段を上がってみると、あっ、結構良さげなお店が並んでいるんだね~。
その中でも、今回やってきたのは、『アンケラソ』。
もともと人気のあるお店なところに、ここ最近、テレビの人気番組でも取り上げられたんだよねえ。とにかく、開店前から並ぶ状態。そうなるだろうなぁと読んでいたので、少し早めに行って、一巡目でお店に入ることに。
こちら、立ち飲みスタイルでホルモンがいただけるお店。
開店と同時に、わらわらーっと1巡目の客が店内になだれ込む。
ハイボール(380円)をもらってと。
カウンターのみで、20人まで入ると満員御礼。
そんな中でも、ホルモンの段取りをするのはご主人一人なので、「まあ、こんな感じなんでぼちぼちいかせてもいらいます~」という掛け声を合図に、調理が始まっていく。
「最初に、センマイいるとこありますー?」
おっ、個別に注文聞いてもらうのはなかなか大変そうだなぁと思っていたので、先にご主人の方からまとめて聞きまっせ的な段取りナイス。もちろん、ハイ!と大きく手をあげる。
まずは、「生センマイ(450円)」から。
新鮮で瑞々しいし、いい歯ごたえがたまらんわね。
次に出てきたのが、「心臓(350円)」だ。
ホルモンは、みなこの小皿で出てくるんだな・・・心臓は、バター醤油で味付けして焼き上げてある。
お!
しゃくしゃくした食感と、しなやかな肉質がたまらんな。バター醤油とはいいながらも、こってりではなく、お肉の旨みが楽しめる味付けになっているのがいいわー
次に出てきたのが、「大てっちゃん(350円)」。
ヤンニョムジャンをちょいとつけて、と。
ほんのり甘みがあるタレ焼きなんだけど、てっちゃんならではのグミグミっとした食感と、脂部分のぷりっぷりがウメー。
そして、「コメカミ(400円)」は、塩わさびで。
おいおい、こいつは特に美味いぞー!
歯ごたえしっかりめで、噛むほどに旨みがじゅわっと出てくるアニマルな肉肉しさが楽しめるから、肉好きには、これおすすめだわ。
この細長いカットは、「ネクタイ(350円)」。
ネクタイは、ランプにひっついた薄い赤身肉なんだけど、こちらは塩こしょうで味付け。
ほー、柔らかい肉質ではあるんだけど、お肉の味そのものがしっかりなのと、単に柔らかいだけじゃなく、どこからともなくやってくる、繊維な歯ごたえが楽しい。
「バイパス(350円)」は、心臓の根元部分で、こちらは塩ゆずこしょうでいただく。
へー、こういう食感なんだぁ。これまた個性のある味わいだな。
鶏で言うと、砂ずりのめちゃ柔らかい版みたいな食感だ。こりこりとした食感がありつつも、やっぱり心臓のぷりっとした部分もあるんだよね。あ、後から甘味が追いかけてくる~
シメに、「西尾の焼きそば(650円)」。
満員御礼だし、焼きそばは時間がかかるって書いてあるから、今回は食べる予定にしていなかったんけど、ここでまた・・・「えーっと、今から焼そば焼きますけど、いる人いますー?」
じゃあ、「ハイ!」と、すぐにまた挙手。
目玉焼きとキムチに、青ねぎ、天かすを焼きそばが見えなくなるほど上からたっぷり。
あとね、煮込みホルモンや豚ミンチも入っているんだけど、とにかく、これらをスリランカカレーな感じで、一気に混ぜ合わせる。
ぷりっと弾力があって、もちもちな太麺がそもそも美味い。
そこに、まろやかながら、スパイスさも甘さも備えたまさに酒飲み好みのソース。
いい意味で、天かすや青ねぎがいい仕事をするもんだから、駄菓子感覚でペロッといっちゃう。これは確かに美味い。
非常に満足度の高い立ち飲みホルモン、気になる人は是非。
紹介しているお店はこちら!
店名:アンケラソ
住所:大阪市中央区千日前2-3-24 久富千日プラザ 2F
営業時間:17:30~24:30(L.O.23:30)
定休日:火(祝の場合は営業)