大阪・淀屋橋の老舗中華料理店『北京料理 福仙樓』
カレーと一言で言っても実に様々なジャンルがある訳で。
欧風カレー、日式カレー、スパイスカレー、インド・ネパール・タイ・スリランカ等々のエスニック系etc.…
そして古くから地味に歴史を重ねているのが「中華カレー」。中華料理店が提供するこのカレー。
見た感じはいわゆるカレーライスなんですが、やはりベースに中華のテイストを感じさせます。
今回いただきました中華カレーは『北京料理 福仙樓』。
果たしてどんなタイプのカレーなのか、突撃して参りました!!!
地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅の7番出口から御堂筋を少し南へ下り、北浜3交差点を東に進みます。
ズズズイっと200mほど進みますと、右手側に店舗を発見。
店内は昔の香港映画にでも出てきそうな中国の下町感満載。
中国の下町感なのは雰囲気のみならず、店員さんの微妙なやる気も香港映画的。
ランチのお客さんはほぼほぼ近所のサラリーマンのおっちゃん。
基本的にお1人様が多い為か、入ると中央の大テーブル席に集められます(笑)
ランチはメニュー表なんぞ無く、「焼飯」「カレーライス」「カレー焼きそば」の3種類のみ。
しかもどれも510円というエグい低価格。大盛りでも570円と破格な価格設定です。
「カレーライス(並)510円」
約5分程で到着しましたカレーは、見た目から既に普通のカレーライスではない感じ。
まず具材がやたら中華してます。
豚肉、小海老、イカ、キャベツ、玉ねぎ、青ねぎ。
どっちかというと中華丼的な内容ですね。
カレーはとろみの強いタイプながら、中華あんの様な滑らかさのある粘度。
カレーの感じはおそらくカレー粉やと思いますが、ベースに中華スープ的な旨味の土台を感じさせます。
この辺りは流石に中華料理屋の中華カレー、スパイス感はかなり薄いんですが、そこに合わさる旨味のアプローチがイイ感じ。
正に王道の中華カレースタイル。
キャベツや玉ねぎといった具材の齎す甘味も、味わい深さに一役買っています。
キャベツの芯が多めなのはご愛敬(笑)
ボリュームもしっかりしており、これ大盛りになったらどんなサイズになるのか。。。
カレーの感じは実にシンプルで、土台の中華スープがなかなかにしっかり。
それ故に妙な旨さを発揮してるんですよねー。
というか昨今510円でこれは食べられないです。
もう一つの看板メニュー「カレー焼きそば」も必食モノ!
ランチタイムは何気に盛況で、お客さんの多くは「カレーライス」か「カレー焼きそば」を注文。
これは確かに妙にハマる味わいです。
「カレー焼きそば」は夜営業でも提供しているみたいなんで、フラッとお邪魔してみるのもありかなー。関西では神戸中心に広がる中華カレー。
あちこちの中華料理屋さんを巡ってみるのも面白そうです