『Mr. チャーハン アリオ札幌店』
アリオ札幌内のフードコートにあるお店です。
名前のとおり、チャーハン専門店です。
とにかく豪快なランナップ。
いろんな味のチャーハンというよりも、肉のトッピングに命をかけている感じです。
それもそのはず、この店は本来焼肉チェーン店。『七輪焼肉 安安(あんあん)』という店で、なぜかいくつかの地域でチャーハン専門店を出店しているみたいです。
それはそうと、僕の目をひいたのは中央にどどんと居座っていた夢のメニューです。
▲「カツカレーチャーハン 大盛り (1,030円)」
▲「サラダセット (200円)
カツカレーとチャーハンが合体したカツカレーチャーハン!
ありそうでなかった夢の組み合わせです。
カツカレーもチャーハンも大好物な僕は、見るだけでテンションが上がる一品。
では、まずチャーハンから頂きます。
うむ、美味しい。
こういうお店にありがちな「いかにも冷凍炒飯」という感じでは全然なく、ちゃんと炒めてるなぁという炒飯でした。
本格中華とはさすがにちょっと違いますが、変に濃い味付けでもなく、単品でも十分美味しいタイプ。飯自体にちゃんと味がついているので、薄っぺらくありません。 このへんはさすがにチャーハン専門店ですね。
まず半分くらいまでは、カレーをつけずにチャーハンとして楽しみました。
だって、カレーを食べると、舌が全部カレーに持っていかれますからね。分けたほうが楽しめます。
続いて、カレー部へ突入。
ふむ、非常にスタンダードなカレーです。可もなく不可もなく、安定して美味しいです。
逆に、こういう店ではこれが正解だと思います。カレーで勝負するわけではなく、肉との組み合わせで美味しさを出すのですからね。
さて、問題は、チャーハンにカレーをかけて食べた時、味はどうか?ということ。
食べる前の予想では、カレーはすべてを包み込む絶対王者なので、白飯と同じ感じで単にカレーライスになるのかな?と思っていましたが。
まぁおおよそはそうなのですが、完全にそうでもなかった。
ちょっと回りくどい言い回しですが、やっぱりね、コクが違うんです。飯にも味がついていると。
気にしないで食べれば、あまり分からないほどの違いかもしれませんが、味わって食べると、なかなかに深い味わいだと気付きます。 コクってつまりは「いろんな味」のことでもあります。いろいろな味が混ざり合って深みが出てくると思うのです。
水で作るカレーより、ブイヨンスープで作るカレーのほうがコクがあるのと同じように、ライスよりチャーハンのほうが深い味わいになるんです。
もう少し分かりやすい違いといえば、卵の存在。
チャーハンに散りばめられた卵が地味にいい仕事をしていて、ちょっとしたオムカレーのようになります。プチオムカレー?
一度気づくと分かる、この素晴らしさ。
カレーライスじゃなくて、カレーチャーハン。
アリじゃない。
最後にトンカツ部。
トンカツ部という表現もまたすごいものがありますが。
これは分かっている人が作ったトンカツですね。カツカレー専用トンカツ。
カツカレー用のトンカツは、トンカツ定食で食べるような衣サクサク、中ジューシーとかじゃいけません。衣は薄めにあっさりしてないと。
それでいて、中の肉はほどよく脂があるやつが美味しい。これは高級な肉を使えばいいというわけでもなく、適度に安価なタイプのほうが美味しかったりします。
つまり、そういうこと。
このカツカレーを考案した人は、カツカレーを分かっている人だということです。美味いはずだ。
ただ、まぁ、カレーにチャーハンにトンカツなので、カロリー的にはとんでもないことになっているメニューだとは思いますが。
あとがき
カツ、カレー、チャーハンと、それぞれ大衆向けな味付けでありつつも、それを統合することで、より高みに到達した一品でした。
チャーハンにカツカレーって、普通はやらないですよ。だって、普通なら白飯で十分だと思いますもの。
でもそこを踏み込んでいった先に、新しい深みのある美味しさがありました。
チャーハン好きなら、一度は食べてみて頂きたい。
オススメです。
紹介しているお店はこちら!
- Mr.チャーハン アリオ札幌店
- 中華料理 JR函館本線(小樽-旭川) 苗穂駅 徒歩12分
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