有楽町といえば、駅前の東京交通会館のことは外せない。一般的には、パスポートの申請・更新機関としてお馴染みだが、地下一階に昔懐かしい食堂街が広がっていることをご存じだろうか。その中でもランチタイムにオススメのお店を紹介したい。
1.『キッチン大正軒』
東京交通会館が出来た昭和38年から営業するという精肉店直営の定食店。豚しょうが焼きにトンカツ、スコッチエッグ、メンチカツ、ハンバーグ等、ガッツリメニューで腹を空かせたサラリーマンのハートをがっちり握っている店。
人気は、「組み合わせ定食」。豚しょうが焼きや煮込みハンバーグなどに、ひれかつや唐揚げ、フライ類を組み合わせた定食(1,000~1,050円)だ。中でも、豚しょうが焼きとアジフライの組み合わせが人気。たっぷりの千切りキャベツに懐かしのケチャップスパゲティーという王道感も、また素晴らしい。ちなみに、これらの組み合わせ定食に、さらに単品でフライを追加するなんて幸せの盛り合わせも可能だ。
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2.『とんかつ あけぼの』
前出の『キッチン大正軒』のお隣にある『とんかつあけぼの』。こちらは、東京交通会館よりも先輩で、かつて有楽町駅前に広がっていた「すし屋横丁」時代から営業する老舗だ。
定番で人気は、かつ丼やとんかつ定食。だが、敢えて「お好み定食(1,000円)」や「サービス定食(1,000円)」をおすすめしたい。それぞれ3つのフライの盛り合わせの定食で、ボリューム重視なら、串カツやメンチカツが選べるお好み定食、店の看板とも言えるヒレカツを入れたいなら「サービス定食」が好い。
釜で炊くご飯も旨いし、肉やキャベツは手切り、タルタルソースも手作り。家族ぐるみで細やかに働く店は、旨いだけでなく気持ちがいい。
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3.『交通飯店』
階段の奥にあるため分かりにくい立地ではあるが、プロ野球の選手も訪れるという中華料理店。一番人気は何といっても炒飯。単品での注文も出るが、単品料理にミニ炒飯を付ける「セット」も人気。特に良く出るのは、餃子一人前にミニ炒飯の「餃子セット(900円)」だ。
ミニと雖もたっぷりと量のある炒飯は、中華鍋でガンガンと炒められるから、アツアツで熱感たっぷり。ふんわりと盛られたところをレンゲですくって頬張ると、ほろっと解けた米から放たれる熱に、思わずハフッと声が出る。餃子は午後も安心のニンニク不使用。けれども、齧り付くと、ぷっくりした胴体からジュッとスープが出る野菜たっぷりで旨い。
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- 交通飯店
- 中華料理 東京メトロ有楽町線 有楽町駅 D8口 徒歩1分
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4.『甘味おかめ』
おかめという屋号で甘味処を始めたのは、戦後直ぐの昭和21年。看板メニューである「おはぎ」「蔵王あんみつ」等の甘味の他、軽食も頂くことができるのをご存じだろうか。
お勧めは、「茶めしおでん」。おでん7種類に、茶飯と漬物がセットになったもので、毎朝取る出汁がしっかり染みたもの。大根などは、スッと箸が入るやわらかさで、口に含めば、ジュワリと優しい出汁が染み出してくる。おでんが入った弁当やきしめん等もあり。