こんにちは。酒場案内人の塩見なゆです。
昨今、酒場ブームから若い人が街の大衆酒場へふらっと飲みに来る姿が増えました。酒場もまた、新しい時代に合わせて挑戦するところが多々あり、歴史ある店の2店目、3店目が巷を賑わせています。
今回は、東急線沿線の飲み好きならば誰もが知っている老舗暖簾が今年オープンした新店をご紹介します。
チェーン店の多様化に負けず劣らず進化する、街の飲み屋の取り組みをご覧ください。
1.渋谷の定番立ち飲み、あの「富士屋本店」が進化して三軒茶屋に復活『富士屋本店グリルバー 三軒茶屋』
渋谷で「ノンベエの楽園」と愛されている老舗の富士屋本店が、三軒茶屋でグリルバーをオープン。
「富士屋本店グリルバー三軒茶屋」は、渋谷地下の「美味しい料理を手頃な値段で。」のコンセプトをワインと洋食に当てはめて登場した、進化した立ち飲み店です。新店なのに懐かしい雰囲気があるのは、やはり立ち飲み富士屋本店の流れがあるからでしょう。大きなコの字カウンターを配した造りも酒場的です。
富士屋本店は酒販店がルーツで、広い意味で「角打ち」(酒屋直営)でもあります。卸直送のお酒は、とくにワインの質の良さや手に届く価格帯で良いものを揃えているのが特長。
おすすめはイベリコ豚アバニコのグリル(1,300円)。丁寧な仕事としっかり満足させようというボリュームある盛りが魅力です。
ちょっぴり”コスパ”系贅沢を楽しんでみては。
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店名:富士屋本店グリルバー 三軒茶屋
住所:東京都世田谷区太子堂四丁目23-11 GEMS三軒茶屋 3F
Facebookページ:https://www.facebook.com/fujiyahonten.sangenjaya/
2.レモンサワーを初めて酒場に取り入れた「ばん」の系譜が三軒茶屋に登場『もつ焼き ばん 三軒茶屋』
中目黒で1958年(昭和33年)創業のもつ焼き「ばん」。山の手を代表するもつ焼きの酒場です。もつ焼きのお供としてレモンサワーを日本で初めてメニューに加えたとされるお店としても知られています。
その系譜である新店舗がこの春、三軒茶屋にオープンしました。長く、東横線ユーザーに愛されてきた暖簾が、60年の時を経てついに田園都市線で動き始めました。
おすすめは、ばんの名物・激辛とんび豆腐(450円)。豚尾と書いて「とんび」。ピリ辛で濃厚、けものっぽさはなく、コクがあってクセになる味です。ナンコツ周辺のとろとろをしゃぶるよう楽しみます。
もつ焼きと発祥のレモンサワーをあわせて杯を進めれば、気分は昭和のノンベエです。
お店の人もお客さんも若くて元気ある方ばかり。大衆酒場の若返りが始まっています。ここならば酒場入門の方も安心です。
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3.渋谷の狼煙、ランドマーク的な鳥竹に二号店登場!『鳥竹 二丁目店』
え、あの鳥竹が二号店!?その衝撃は、渋谷「鳥竹」へ通ってきた人へまたたく間に広がりました。
道玄坂二丁目にできたことから、店名は鳥竹二丁目店。本店から徒歩1~2分ほどの距離しか離れていません。ピーク時、鳥竹は満席でしたので、二店舗目の開店は喜ばしいことです。
鳥竹は1963年(昭和38年)創業。55年目の新店です。
箸袋の幅よりも広く、ふっくらした焼鳥(300円)。かつて渋谷川沿いに鰻屋が多かった渋谷は、その名残か、うなぎ蒲焼用のボッカ串を使うお店が多々あり、鳥竹もその一軒です。
左手に焼鳥、右手に大生黒ラベル。20代の頃に背伸びして飲みに行った鳥竹。まさかこんな真新しい店舗で飲める機会が来るとは思いもしませんでした。
乗り換えの合間や途中下車で、軽く一献を楽しまれてみてはいかがでしょう。お昼12時から通しで営業していますので、午後のちょっとした時間の幸せタイムにもおすすめです。
ごちそうさま。
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- 鳥竹 二丁目店
- 焼き鳥 JR 渋谷駅 徒歩4分
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