辛いラーメンとして人気の担々麺。四川料理の父、陳建民氏が日本人向けに改良したスタイルで知られている。芝麻醤や胡麻、ラー油をスープと合わせ、そぼろ肉に青菜が乗ったオーソドックスな担々麺も美味しいが、日本各地には様々なスタイルの担々麺が存在し、個性的な担々麺も数多い。
今回はそんな「ひと味違う担々麺」をテーマに、都内で食べられる7軒を紹介します。
1.【銀座】胡麻と柚子香る「だんだんめん」は東京の味!『支那麺 はしご』
都内に6店舗を有する『支那麺 はしご』。醤油味の「支那麺」もあるが、それ以上に知られている看板メニューが「担々麺」ならぬ「だんだんめん」。中でも人気なのが「だあろうだんだんめん」。
スープの上に広がる胡麻の香りと味わいは、普通の担々麺を思わせるものだが、胡麻の下にあるスープは澄んだ醤油色で、両者のコントラストが個性的。ストレートの細麺をするすると啜れば、胡麻とスープが徐々に馴染んでくる。柚子もしっかり乗っていて、その香りや食感が口の中をさっぱりさせてくれる。「だあろう」は「太肉」で、柔らかく煮込まれたバラチャーシューがトッピング。これがたっぷり乗り、こってり感も加わる。
ラーメン類にはライスがサービスされるので、スープをかけてボリュームでも満足。姉妹店の『支那麺 よかろう』とともに、「だんだんめん」の独自の世界を構築している。
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2.【新小岩】川崎の人気チェーンが東京進出『元祖 ニュータンタンメン本舗』
川崎市京町に本店を置き、創業半世紀を超える歴史を持つ『元祖ニュータンタンメン本舗』。都内にも店舗があったが、2018年に入って出店ペースが加速している。
この店で提供している「タンタンメン」は、中華料理の担々麺とは別物。芝麻醤を使わず、スープは鶏ガラを中心にした塩味。そこにニンニク・唐辛子・挽肉・かき玉子が入り、プリプリしたストレートの太麺にかけられる。韓国唐辛子は見た目ほどは辛くないものの、勢いよく啜ればむせるほどには辛い。辛さは選べるので、自分好みに合わせて楽しみたい。
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3.【銀座】広島でブームの味をアンテナショップで!『汁なし担担麺専門 キング軒 銀座出張所』
2000年代前半から、広島市で一気にブレイクしているのが「汁なし担担麺」。東京でもその味をメニューに加えた店や、広島から進出している専門店がある。銀座一丁目にオープンした広島ブランドショップ『TAU』には、広島の汁なし担担麺専門店の『キング軒』が、「銀座出張所」を構えている。
細麺と辛口のタレを30回以上かき混ぜるのが、広島で人気のスタイル。山椒の香りが立ち上って鼻をくすぐり、口に入れれば痺れが存分に舌を襲ってくれてインパクト抜群。麺を食べ終えたら半ライス・鷹の爪・山椒・タレを丼に入れて「担々ライス」を堪能できます。
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4.【八丁堀】ランチ限定!焼鳥屋で勝浦タンタンメン!『日本橋 鳥久』
八丁堀の通り沿い、地下に店を構える雰囲気のよい焼鳥店。なのに、ランチタイムには「勝浦タンタンメン」を提供している。千葉県勝浦市の「勝浦タンタンメン船団」に加盟している。
「勝浦タンタンメン」は、中華料理店の担々麺で必須の芝麻醤を使わず、醤油ベースのスープの上に、炒めたタマネギとたっぷりのラー油がかけられる。こちらではスープに豚肉を使っていてあっさり仕上げていて、タマネギが出す甘さが、ラー油の辛さが存分に挽きたてている。食べているうちに温まっていく一杯。ライスと生卵もあるので、締めに入れればセルフ雑炊も楽しめる。
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5.【御茶ノ水】背脂で作ったラー油を活かした担々麺!『ラーメン 大至』
「普通のラーメンの最高峰」を目指す『ラーメン 大至』。醤油味のラーメンがメインメニューだが、昨年から加わった「担々麺」は、是非とも食べてみてほしい。
大至の担々麺最大の特徴は、ラー油を背脂で作っているところ。一般には植物油で香辛料を炒めて作るラー油だが、豚の背脂が持つ甘さとコクが、辛さと相まって独特な食感を示している。浅草開化楼の中太麺を啜れば、辛さと共に背脂が持つ旨みが口の中に広がってくる。こってり派にも、辛いもの好き派にも食べてみてほしい個性的な一杯。
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6.【高円寺】麻婆が加わる本格的な担々麺『中華ノ麺 Xing fu』
2018年3月開店の、カウンター席が並ぶ店。ご主人は中華料理店での修業経験もあり、ラーメンだけでなく、中華の小皿料理もメニューに並べている。中でも注目なのが、看板メニューの「担々麻婆麺」。
クリーミーな胡麻味のスープは中華料理の担々麺と同様だが、そこに麻婆餡がトッピングされている。麻婆だが豆腐は入らず、じんわりした辛さと、山椒によるシャープな痺れが同時に感じられる。卓上の辛味噌や山椒を加える事で辛さや痺れを調節可能。
中太ストレート麺を啜れば、「麻婆」と「担々」の味が徐々に重なり、食べる側の勢いが増していく一杯。
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店名:中華ノ麺 XingFu
住所:東京都杉並区高円寺北2-38-15
電話番号:03-3336-5144
公式ページ:https://xingfu-ramen.com/
公式twitter:https://twitter.com/XingfuRamen
Facebookページ:https://www.facebook.com/xingfu.ramen/
7.【立川】見た目にも麗しい七色の担々麺!『東京担々麺RAINBOW』
「金字塔」などの店を展開する『しおの風グループ』の担々麺専門店が、立川駅前の『ラーメンスクエア』に出店中。メニューは担担麺だけで7種類。複数の担々麺を色で分ける店は多いが、この店は「レッド」「ホワイト」「グリーン」「パープル」「オレンジ」「イエロー」「ブラック」の七色。
「パープル担々麺」は、紫芋のペーストを加えたスープは辛すぎず、じんわりと広がるラー油の味に、たっぷりのミンチ肉とナッツが絡んでくる。紫キャベツやミョウガのトッピングが、色だけでなく食感と味も独特にしている。すり鉢に入った黒胡麻を擦って丼に入れ、味や香ばしさの変化も楽しめる。
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- 東京担々麺 RAINBOW 立川ラーメンスクエア店
- ラーメン 多摩都市モノレール線 立川南駅 徒歩1分
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