懐かしい出汁の旨みと、自家製の柔らかい手打ち麺で癒される味わい。
北九州市にほど近い、福岡県北を流れる一級河川:遠賀川。
筑豊地方から、遠賀郡・中間市・北九州市を主な流域としており、九州では唯一「鮭が遡上する川」としても知られております。
そんな遠賀川沿いで、親子二代に渡って営業している同店、公共の交通機関も乏しい立地ながら、昼時には賑わいを見せる老舗で、常連客に愛されている献立の中から、三品ほど皆さまにご紹介します。
1.福岡のうどんと言えば、やはりお約束の代表格といえる「ごぼう天うどん」
やはり、これを抜きに福岡のうどんは語れない、ごぼう天うどん。
こちらではご覧の通り、きんぴら程の細さに刻まれたごぼうが、衣の上に行儀よく並べられています。
ごぼうのホクホク感や、ザックリとした食感とはちょっと違って、かなりパリパリの揚げ上がりです。
どちらかと言えばごぼうを素揚げした、チップスみたいな食感と味わいを楽しめる一品です♪
節系が強めの出汁と、芳ばしくも素朴なごぼうの風味が相まって、私のごぼう天ランキングでも上位です!
2.こちらも、福博(福岡・博多)のうどん屋では欠かせない「玉子とじうどん」
ごぼう天と同じぐらい、品書きにあると頼んでしまうのが、玉子とじうどんですが…
▼以前メシコレで紹介した「玉子とじうどん」の記事はこちら
博多うどんの老舗で味わう!ごぼう天と並ぶ人気の「玉子とじうどん」4軒
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/12078/
ここの玉子とじには、ニラと細切りにした蒲鉾が一緒にとじられています。
そうなんです、必然的に「ニラ玉」を頂けるオマケ付きで、なかなか憎いサービスなのです!
出汁巻でもありニラ玉でもある、そんな贅沢な玉子がつゆに甘みを滲ませて、優しく心に沁みる味わいを奏でています♪
3.福岡を代表する、あの有名ラーメン店を連想させる「元祖うどん」
その名を全国に轟かせ、替え玉発祥とも言われている有名店『元祖ラーメン長浜屋』。
そんな有名店とは一切関係なく、ここの品書きにある謎の商品「元祖」をご紹介します。
まず、注文のときに店員さんから「(元祖の注文は)初めてですか?」と尋ねられます。
初めてだと答えると、配膳された際に店員から「正しい食べ方」をレクチャーされます♪
お膳の器の配置が、世界的に人気のキャラクターに似ていますが、それは偶然の産物です。
美しい自家製麺は、茹で立ての柔肌の上から削り節が振り掛けられ、湯気が立ち上っています♪
(1)うどんの上からレモンを搾りかける
(2)とろろを掛けて大根おろしとネギを散らす
(3)全体に生醤油を回しかける
すると、丼のビジュアルはこんな感じになり、これを一気にかき混ぜれば…
とろろがねっとりと絡みつき、シンプルながらも力強い旨さと喉越しを堪能できます!
削り節と醤油の相性はもちろんの事で、やはり麺自体が美味しくなければ成立しない味わいです。
最初に搾ったレモンが内助の功で、単調になりがちな味を上手にまとめ、飽きることなく最後まで頂くことが出来ます♪
具材だけ見れば680円は割高に感じられますが、うどん好きの方には是非とも味わって頂きたい旨さです!
紹介しているお店はこちら!
- こばやしうどん
- うどん JR筑豊本線(若松-桂川) 筑前垣生駅 徒歩20分
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