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麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒
麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

最終更新日 : 2018/08/07

この記事で紹介するのは…福岡でオススメの味噌ラーメンについて紹介しています。『サッポロラーメン 元祖 時計台魂(さっぽろらーめんがんそとけいだいたましい)』、『札幌ラーメン時計台(さっぽろらーめんとけいだい)』、『サッポロラーメン一光(さっぽろらーめんいっこう)』などの有名店・人気店をまとめました。

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おつかれ麺です。オゴポコです。

 

もし福岡人の集まりの場で「福岡を代表する豚骨ラーメンはどこ?」というお題があったら、恐らく侃々諤々の議論が繰り広げられるに違いないでしょうが、では「福岡を代表する味噌ラーメンを選ぶとしたらどこ?」という質問だったらどうか。

 福岡市博多区の『川端どさんこ』か、福岡市東区を中心に人気の豚骨味噌『一楽ラーメン』か、はたまた本場札幌の超人気店『彩未』出身の北九州市『麺屋 玄』(https://r.gnavi.co.jp/ktgv7wjk0000/)か。いや、僕ならこう答えます。

 

「サッポロラーメン時計台の系列店」

 

と。よく間違えられるのですが、全国にチェーン展開している『味の時計台』ではありません。諸説ありますが、少なくとも平成が始まるより前に北九州市で開業。その後、小倉、八幡、戸畑等で店を構え、1985年には飯塚市にも同名店がオープンしていますので、ざっと考えて30年以上の歴史を持つ系譜と言えます。その特徴を挙げるとするなら

・ラーメンは味噌、塩、醤油、カレーの4種類

・小ラーメンあり

・自家製麺

・麺の量が多い(だいたい150G位。小でも約100G)

・レンゲにコーンを乗せて提供

・角切りバターのトッピング(有料)

・味噌ラーメンにしては安い(おおよそ600円代。小だと500円代!)

と言ったところでしょうか。特に注目したいのは、麺!福岡では珍しい自家製麺、しかも「あの麺を食べに行きたいな」と思わせる麺を出してくれます。とかくスープ主導の話になりがちな福岡のラーメン界において、麺を語りたくなる貴重な店ではないでしょうか。

その『時計台』は、わたしが知る限り、関連店が北九州市に2店、中間市に1店、飯塚市に2店の計5店。今回はその5店のうち、『時計台』のDNAを強く継承している3店を取り上げます。

 

1.『サッポロラーメン 元祖時計台 魂』時計台戸畑を継ぐ3代目!時計台の歴史を繋ぐ重要店!

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

『元祖時計台魂』は、かつて北九州市戸畑区にあった『時計台(以下、時計台戸畑)』から3代目を受け継いだ店。

戸畑の時計台、ということは、約4年前に閉店した九州工大前駅の近くにあった『時計台』を指すと思われますので、その後継者ということ。店内には先代とのツーショット写真が飾られており、なるほど、この店こそが正当後継店であることが分かります。

なお『元祖時計台魂』は、僕も動向を注目している北九州・筑豊のラーメン連合『六倉会』(https://www.facebook.com/rikusoukai/)の現メンバーでもあります。※六倉会はメンバーの入替が発生することもあるようです。

 

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

「味噌らーめん 690円」

冒頭述べたとおり、基本は、味噌、塩、醤油、カレーの4種類。他に辛味噌、名物のバタートッピングもありますが、初回であればお薦めは「味噌らーめん」。

スープは清湯に味噌が溶け込んだタイプで、あくまで優しめ。札幌味噌によくある油と重量感はかなり抑えられてますが、これが時計台スタイル。最初から一味唐辛子が入り、やや辛め。多めの麺をするする食べるためのサポート役のようにも思えます。

 

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

札幌味噌ラーメンと言えば黄色い縮れ卵麺のイメージが一般的だと思いますが、時計台の自家製麺はさにあらず。写真の麺は『時計台戸畑』 を継承したというツルもち感のあるストレート中太麺。国産小麦100%だそうで、ぐっと押し返す弾力と柔らかさを合わせ持つ麺です。他に縮れ麺もあるようですが、注文時に何も言わないとこちらの麺になります。

優しめの味噌スープとヘビー級の麺。『時計台』の味噌ラーメンを一言で表すなら”麺が主役の味噌ラーメン”と言いたい!

なお、お店の場所は、筑豊電鉄の筑豊中間駅の徒歩圏内、駐車場も完備しており、小上がりのファミリールームもありますので、時計台初体験の人にとっても行きやすい店と言えるでしょう。

 

紹介しているお店はこちら!

2.『サッポロラーメン 時計台 門司店』北九州市唯一の時計台!戸畑の暖簾分け店として20年以上!

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

北九州市で人気を博した『時計台』は、その北九州市内に何店舗残っているのか?

冒頭、北九州市内に2店と書きましたが、ひとつは出身者が営む八幡西区黒崎の『みそ畑』、そして『時計台 門司店』。よって、時計台を名乗る店は『時計台 門司店』のみです。『時計台 門司店』の外観は、先の『元祖時計台魂』と異なり、至って簡素。”昔ながらの”という形容詞がぴったりで、時計台オールドファンにはたまらない風情でしょう。

年季が入りつつも清潔な店内。店主は60代位でしょうか。お店の方に尋ねてみると『時計台戸畑』つまり『元祖時計台魂』の先代に師事し、既に20年経つとのこと。メニューはもちろん、味噌、塩、醤油、カレーの4種、そして小ラーメン、バタートッピングあり、と時計台スタイルは健在です。

 

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

今回食べてみたのは以下の3種。

『味噌ラーメン普通 680円』 (左下)

『醤油ラーメン小 560円』(中央上)

『塩ラーメン小 550円』(右下)

作り方を見ていると、ラーメンの種類によらず、中華鍋で野菜とスープを熱した後(炒めては無さそう)に丼へ注ぐ方式。味噌は丼で溶いているようです。

味噌ラーメンは先の『元祖時計台魂』で述べたとおりの優しい味噌味、ほぼ同じイメージ。一方「醤油ラーメン」は色からして醤油主導、やや辛めな味付け。「塩ラーメン」は『時計台』系の中では最もダイレクトにスープを味わえるラーメンで『時計台門司店』もそのとおり、清湯スープにほんのり塩味と甘味があり、スープが主張しない分、主役の麺自体を存分に味わえます。

さて『時計台』の大きな特徴でもある小ラーメン。小とはいえ麺は約100Gほど。つまり博多ラーメンと同サイズ!小食な人、子供であれば十分なボリュームでしょう。しかも、小ラーメンは全て500円台!

この小ラーメンを続ける姿勢に、長く愛される店の矜持を見る思いです。

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

麺箱は無記名でしたが、感触としては『元祖時計台魂』と似たタイプ。ヒラザルで丁寧にあげている様子が窺えます。断面が四角く、しなやかでゴムのような弾力。要は『時計台』のスタンダードな麺を受け継いでいると言えます。もちろん量多め、普通は130~150Gはありそう。

 

最寄駅の門司駅から約1.6キロの立地なので車での訪問がベストですが、県外から来られる方なら、北九州市の観光名所・門司港観光ついでに足を運んでみるのもよいかと思います。もちろん『時計台』オールドファンには店の空気感含めてお薦めです!

 

紹介しているお店はこちら!

3.『サッポロラーメン 一光』30年前に北九州から枝分かれした時計台飯塚の味!麺の癖がすごい!

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

ここまでは『時計台戸畑』に連なる2店について述べてきましたが、実は時計台にはもうひとつの流れがあります。それは1985年に幸袋町(現在は飯塚市に合併)で開業した『時計台』です。(以下、時計台飯塚と呼称)

北九州市から離れ筑豊・飯塚市に根を下ろした『時計台飯塚』は、2010年に代替わりし2016年に『北海道味噌ラーメン 二代目 とも屋』として店名と味をリニューアルし、いまに至ります。

では、この『サッポロラーメン 一光』はどういう筋のお店なのか?

よく見ると看板には『元祖時計台魂』に似た時計台の絵と文字が。店名に時計台の名は冠さずとも、要は『時計台飯塚』のメニューと味を踏襲する店、というわけです。

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

『塩ラーメン普通 550円』

『味噌ラーメン小盛 530円』

あれ?塩ラーメンは普通サイズなのに『時計台門司店』の塩小より安い?そうです『一光』は『時計台戸畑』に連なる先の2店よりもリーズナブル。更に言うなら、基本的な味の方向性は同じですが、味噌、塩ともにやや厚めの味というか”今風”というか、くっきりした味にシフトしている感があります。

余談ですが『時計台飯塚』が代替わりする前、壁のメニューの先頭は「塩ラーメン」でした。不思議に思っていたのですが、後で”時計台飯塚の先代が一番好きなラーメンは塩ラーメンだった”と知ってひとり納得したことを覚えています。

 

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

『しょうゆラーメン普通 580円』

こちら醤油も普通にもかかわらず500円台!味噌、塩と同様、先の2店の醤油よりもはっきりした濃いめの味に仕上がっている印象。麺が醤油色になるほどの味の濃さで、感覚的には”今日は麺を醤油味に浸して食べたいな”という気分のときに食べるタイプ。

 

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

「カレーラーメン 600円」

 カレーラーメンは”スープにカレーを溶け込ませたタイプ”と”スープにカレールーをかけたタイプ”の2種類があると思いますが、こちらのカレーラーメンは基本の鶏ガラ清湯スープにカレーを溶かした前者のタイプ。見ていると、冷蔵庫から取り出したカレールーを溶かしています。

辛さは抑えめで、スパイシーなこだわりのカレーというよりは、家カレー風の懐かしい味。こちらも醤油ラーメン同様、主役の麺をカレー味で食べたいときに選ぶのがよいかと。

 

麺が美味い!福岡を代表する味噌ラーメンの名店・時計台の味を継ぐ3軒

さて、主役の登場!もちろん”麺”です。もちろん自家製麺。

普通で150G、100円引きの小でも100Gのボリューム!それに加えて麺の形状にも注目、絡まった糸のようにこじこじ捻じれた麺!口に含むと唇、舌をキャタピラのようにぶるぶると唸りをあげて通り過ぎ、それでいて札幌味噌らしからぬソフトな食感。先に紹介した『時計台戸畑』伝来のストレート麺とは明らかに異なる形状で『時計台飯塚』のオリジナリティと言えるでしょう。

僕も福岡では色々なラーメンを食べていますが”あの麺を食べたいから行く”と思える店のひとつがここ『一光』の麺です!

 

以上、北九州市と筑豊地区にまたがっての『時計台』系3軒。豚骨帝国・福岡に、非豚骨の歴史ある系譜『時計台』あり、を経験してもらえれば幸いです。

 

紹介しているお店はこちら!

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※本記事は、2018/06/16に公開されています。メシコレで配信している記事は、グルメブロガーの実体験に基づいたコンテンツです。尚、記事の内容は情報の正確性を保証するものではございませんので、最新の情報は直接店舗にご確認ください。

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