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モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒
モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

最終更新日 : 2018/08/24

この記事で紹介するのは…山形でオススメのとりもつラーメンについて紹介しています。『一茶庵支店(いっちゃあんしてん)』、『末広(すえひろ)』、『梅屋(うめや)』、『急行食堂(きゅうこうしょくどう)』、『ラーメン大吉(らーめんだいきち)』などの有名店・人気店をまとめました。

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ラーメン消費量全国1位を独走する山形県の中でも、全国屈指の豪雪地帯として知られる県北部・最上地方。その中央部である新庄市を中心に愛されているのが、全国のご当地ラーメンの中でも珍しい「とりもつラーメン」

山間部で海から遠い同地区では、現在のように流通網が発達する以前は鮮度の良い魚介類の入手が困難な時代があった。そこで、古くから同地区の農村部では、祝い事の時に鶏1羽をさばいて調理し食べる習慣があったのだとか。その内臓=モツも貴重なタンパク源として、主に煮込み料理にして食べられていたという。そんな経緯から、「とりもつラーメン」がこの地に根付いたのではないだろうか。

「モツ」といっても、豚や牛のように白モツ(主に小腸や大腸など)ではなく、「とりもつラーメン」に用いられるのは赤モツと呼ばれる心臓・砂肝・キンカン(卵巣)などの部位。加えて、使う部位や煮込み具合、更には味付けなど各店舗により様々。モツならではのコクを楽しめたり、コリコリとした食感が軽快だったり…一般的なチャーシューとはひと味違う、モツだからこそ味わえる楽しさに興味を持って頂ければ幸甚である。

1.発祥の店!『一茶庵支店』もつラーメン

モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

まずは【とりもつラーメン】発祥の店である、昭和25年創業の老舗『一茶庵支店』から紹介しよう。常連客の思い付きから生まれたという「もつラーメン」は、供された瞬間からブワッと立ち上る鶏の香りが、食べ手の食欲を大いに刺激。

いざ口にしてみると、クリアな見た目に違わぬキレの良い味わい。かん水が少なめの麺は柳腰の仕上がりで、鶏の旨みを湛えたスープを隙なく持ち上げる。

そして本品の主役である鶏モツ煮は、砂肝の柔らかさやハツの臭みの無さなど、鮮度の良さが伺えるものばかり。全てのパーツが絶妙なバランスの上に成り立っているが、この鶏モツ煮だけテイクアウトしたいくらいの逸品だ。

紹介しているお店はこちら!

2.老舗の風格!『中華そば末広』スタミナラーメン

モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

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モルタル床の客席から、厨房の脇を奥へ進むと小上がりの座敷…初めて訪れるのに、何だか田舎のおばあちゃん家に来たような錯覚をさせてくれる老舗『中華そば末広』。訪れる客のほとんどがオーダーするのは、その名も「スタミナラーメン」

鶏ガラを主体とした極めてシンプルなスープだが、キラキラとした鶏油も適度に入り、旨み・コク・香りの全てに満足感あり。かん水が少なそうなフワッとした食感の中細麺が、全体に独特のユルさを演出しており郷愁を誘う

様々な部位が入った鶏モツ煮は、味付け・火入れ共に絶妙。特に砂肝の程良い柔らかさは絶品。キンカンの弾力ある食感も、ハマる人が続出してもおかしくない要素の一つである。

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3.たっぷりの自家製麺も魅力!『梅屋』モツらあめん

モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

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店の看板の横に大きく掲げられているように、「新庄・最上 愛をとりもつラーメンの会」事務局を務める店が、この『梅屋』。創業は平成8年と、今回のラインナップでは中堅といった頃合いの年数だが、その2年後の平成10年よりこの「モツらあめん」の提供を開始。

もともと他県より麺量が多めな山形県だが、本品は中でも庄内地区と同等と思われるたっぷりの麺量で、それがユラユラと泳ぐほどスープもたっぷり。僅かなちぢれが心地良い口当たりを生む自家製中細麺の、ほんのり柔らかめの茹で加減が個人的に超ツボ。

5~6種類と多種多様なモツが次々と味わえるため口飽きしないし、シンプルな鶏ガラスープが下支えに徹しモツの良さを邪魔しないのも良い。モツと比すると地味な存在だが、食べていて自然と麺に絡まる細切りメンマも、食感に良いアクセントを付与している。

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4.郷愁を覚える食堂の味!『急行食堂』鳥もつラーメン

モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

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JR新庄駅の西口から50mほどの場所にある、昭和の面影を今に残す『急行食堂』。食堂然とした佇まいの店内に加え、親子睦まじく営むアットホームな雰囲気にも味がある。

丼物やチャーハンに餃子も揃う中、今回紹介する「鳥もつラーメン」は、八角や生姜など様々なスパイスや香味野菜で煮込んだ、スッキリとした後味の鶏モツ煮が特長的。キンカンは入らず卵管・ハツ・砂肝の3種で構成され、いずれもプリプリとした仕上がりで噛み応えが実に軽快。

鶏ガラをベースにしつつ昆布が前面に出た、薄口醤油仕立てでほんのり甘めのスープ。他店ではなかなかお目にかかれないほど長い麺線の中細麺も非常にユニークで、啜る楽しさも充実。ラーメン専門店顔負けの水準に達した一杯。

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5.豊かな自然に囲まれて!『梅の里ラーメン 大吉』とりもつら~めん

モツ煮が愛をとりもつ!山形県北部に根付く「新庄とりもつラーメン」5軒

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前出の4店舗がある新庄市から北上すること十数km、最上郡真室川町の南部に位置し、眼前にスキー場や牧場を臨む長閑なロケーションに店を構える『梅の里ラーメン 大吉』。当然カーナビを使って移動してはいるものの、自然豊かな景色の中に突如現れる光景に驚く人は多いだろう。

ここで供されている「とりもつら~めん」は、生姜を少し効かせた鶏ガラスープのコクとキレが共に良好。クッキリとちぢれた自家製中太麺がスープをしっかり持ち上げており、汁と麺だけで非常に高い完成度を誇る。

一つ一つが大ぶりのキンカン、一貫して厚めに切られた砂肝など、モツの食べ応えも満足度が非常に高い。店内のアットホームな雰囲気とは裏腹に、本格的かつ独自性のある一杯となっている。

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※本記事は、2018/08/24に公開されています。メシコレで配信している記事は、グルメブロガーの実体験に基づいたコンテンツです。尚、記事の内容は情報の正確性を保証するものではございませんので、最新の情報は直接店舗にご確認ください。

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