おつかれ麺です。オゴポコです。
今回は甘木鉄道(通称・甘鉄)沿線の旅を楽しむ人向けのラーメン店紹介記事です。
あまてつは、基山~甘木間を結ぶ全長約14kmの第三セクター鉄道。戦前、陸軍大刀洗飛行場の軍需輸送を目的として敷設されました。沿線には往時を偲ばせる戦争関連の施設があり、また、長閑な田園地帯を横切る電車のかわいさも相まって、日本人だけでなく外国人客もちらほら見かける人気ローカル線です。
※甘木鉄道公式サイト
公式ページ:http://www.amatetsu.jp/
※のりたい甘鉄
公式ページ:https://www.noritai-amatetu.com/
そんな”甘鉄の旅”の悩みどころは、どこで食事をとるか?ということ。
甘鉄はおよそ30分間隔で電車が来るので駅から遠い飲食店だと予想以上に時間を浪費してしまう、かといって、観光だけでなく美味しいものを食べたい、そんな悩みを解決できるのは「時間がかからず、安く、かつ一杯で満足できるラーメン」でしょう!
そういうわけで、九州全体で1000軒超、ラーメン食べ歩き歴17年のオゴポコが、甘鉄沿線のここぞ!のお店を紹介させていただきます。それでは早速、一緒に見ていくこととしましょう。
1.『大砲ラーメン小郡店(松崎分校)』松崎駅から徒歩5分!有名久留米ラーメンの大箱店
松崎駅を出て右へ道路沿いに歩くこと5分。全国区の知名度を誇る『大砲ラーメン小郡店(松崎分校)』が見えてきます。観光客にとっては「久留米ラーメン=大砲ラーメン」と言っても差し支えないビッグネーム、実は支店は郊外店が多く、こちら『大砲ラーメン小郡店(松崎分校)』も広い駐車場を備え席数も多い大箱店なのですが、松崎駅から歩いていけるのです!古い校舎を模した店内、製麺工場併設の大型店舗なので複数人でもまったく問題なし。
「ラーメン 並(600円)」
久留米ラーメンではありますが、麺の硬さ指定可能、替え玉可能、更に、昔ラード、黒マー油、香味油替え玉、もあり。久留米ラーメンだけどこの辺は博多流、熊本流を取り入れる柔軟な対応です。
『大砲ラーメン』のラーメンは大きく分けて2つ。「昔ラーメン」と「ラーメン」があり、お薦めは断然「ラーメン」
レンゲには顆粒のように細かい骨粉が見え、『大砲ラーメン』特有の”骨の味と臭みはあるけど万人受け”するラインを保ってます。試しに初めての「黒マー油」を追加してみましたが、これはビリビリと刺激が強く、『大砲ラーメン』のスープの良さを黒く塗り潰す感じなので初めての人は無くてもよいかと。
加えて、味だけでなく、行列していても注文を先に取る、席への誘導、子供連れへの対応、明るく機敏な接客、そして、ラーメンが美味い。甘鉄の旅で最も安心しておすすめできるラーメン店です。
紹介しているお店はこちら!
- 大砲ラーメン小郡店(松崎分校)
- ラーメン 甘木鉄道 松崎(福岡県)駅 徒歩23分
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2.『久留米ラーメン 丸八 朝倉店』太刀洗駅から徒歩2分!今は無き福岡市の名店を継承
甘鉄観光目的なら必ず下車するであろう太刀洗駅。駅に隣接したレトロステーション、駅前の大刀洗平和記念館(ゼロ戦展示)など、沿線観光の中心となる駅です。その太刀洗駅を出て左を向くと見えるラーメン店がこちら『丸八』です。
「ラーメン(630円)」
2005年オープンの当店は、かつて福岡市にあった名店『丸八』に師事した店。麺箱は北原製麺。個人店ですが、家族連れでもOKの広々した店内、しかも、高菜とキムチは取り放題!これは嬉しい。
「ラーメン」は、軽めで骨感も薄め、久留米ラーメンとは言っても先の『大砲ラーメン』とは異なるオールド久留米スタイルで、海外からやってきた観光客や豚骨が苦手な人でもムリなく久留米豚骨を体験できる感じで仕上がってます。
先に述べたとおり甘鉄は電車が約30分置きなので、太刀洗で観光して時間がないけどラーメン食べたい!というときにササッと食べられる便利なお店です。
紹介しているお店はこちら!
3.『ラーメン キラメキ』小郡駅から徒歩5分!豚骨と非豚骨を備える有力新店!
甘鉄小郡駅を出て左へ線路沿いに歩くこと約5分、右手に踏切が見えてきたら、その踏切を渡ってすぐのところに店があります。2017年6月にオープンしたばかりの『ラーメン キラメキ』は豚骨と非豚骨両方を備えた気鋭の店。
そもそも豚骨と非豚骨を両立させるにはスープを別に用意する必要があり、麺も分けることあるので味や運用の管理が難しくなります。しかも新店。どうかな?と思ってましたが、いや、これはやるなぁ!
「鶏醤油キラメキラーメン(650円)」を、チャーシュー豚と鶏指定で。
ふくよかな鶏の味、今風に適度な油もあって味の重層性がしっかり。味が落ちないよう手鍋で一杯毎に温めてスープ提供しているそう。更にチャーシューが豚と鶏2種類、更に更につみれ2個!(このつみれもボコボコして手作りっぽい)。麺は歯切れの良い細麺で、これならホソカタ文化圏でも受けるかも。事実、麺の硬さを聞くなどアジャストしてます。
券売機、ポイントカード、店員数もしっかり確保、線路沿いに面して視認性の高い看板(カタカナ白黒なのですぐ認識できる)、夜は居酒屋形態、店名も覚えやすくブランディングも上手そうで、隙のない新店。これで独学とは恐れ入ります。なお、初回の人には”豚キラメキ”(豚7:鶏3の豚骨ラーメン)がおすすめとのこと。
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番外編 4.『麺屋 我ガ』小郡駅から4キロ!暖簾贈呈は”小郡にあった一蘭”の店主より!
小郡市のみならず福岡県内を見渡しても、これほどの人気を誇る店はそうそうないでしょう。2013年7月にオープンした『麺屋 我ガ』です。甘鉄沿線からは遠く、最寄の小郡駅からでも4キロなので普通の観光客にはお薦めしづらいのですが、ラーメン好きな観光客なら何とか訪れてほしい店。
「らーめん (590円)」
は、一言で言うなら『一蘭』のような豚骨ラーメン。いや正確に言うと「小郡時代の一蘭を切り盛りしていた方の弟子の店」なのです。暖簾はその片から贈られたもの。よって今全国で食べられる『一蘭』との関係はありません。
一蘭といえば、最大の特徴は辛みダレ。このタレが『一蘭』や『鳳凛』のような正統派の甘辛さ。いや、別皿のタレをなめてみると甘みの方が強いかも。スープはやや粒子感もある自然な豚骨スープ(いまの一蘭のような精錬された感じではない)。その他、店内の説明書きによると
・自家製麺
・辛味タレは数種類の材料を独自の製法、一味唐辛子と甘みの強い青森産にんにくブレンド
・スープは21時間煮込む
だそう。小郡市のロードサイド店ながら、福岡市・天神にありそうな店内の雰囲気、店員さんは効率的にイヤホンマイクで厨房へオーダーするなど、運用にソツがないのも人気の理由かと。しかもこの味で800円台。もしラヲタなら、甘鉄が無理なら車を使ってでも味&情報を食べて頂きたい、そういう店です!