おつかれ麺です。オゴポコです。
2017年の福岡ラーメンルーキー店は、空前の大豊作であったと言えるでしょう。豚骨、非豚骨どちらをとっても今後の福岡ラーメン界を盛り上げてくれそうな実力店が多く見受けられました。昨年10月配信の
”多様な味をお値打ち価格で!福岡市の豚骨ラーメン新店5軒+注目の郊外店”(https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/11521/)
に続く福岡新店第2弾は、福岡市内4軒+郊外の小郡市1軒=5軒。いずれも2017年開店です。多くの店を差別化せず掲載するラーメン本、話題性も重視するテレビ番組のラーメン特集とはまた違った、キャリア17年、年平均300杯のマニア目線で選ぶ新人ラーメン店特集。いずれも「最近、福岡で新しい美味いラーメンある?」と訊かれたら「ああ、ここがいいですよ」と答えられる店ばかりです。ではさっそく紹介させて頂くこととしましょう。
1.【大島ラーメン あづまや】長崎から福岡へ、ホッと一息の郷愁豚骨。その麺に要注目!
「ラーメン 550円」
2017年6月オープン。長崎県西海市、離島の大島に店を構える「あづまや」が福岡へ出店。胡椒がかかる見た目から古いタイプの豚骨かな~と思っていたら、これは古くて新しい!豚骨100%ではないようで軽めだけどしゃばくはないクリーミーな食感、油層厚め。注目すべきは麺。
カップ麺を生にして細くしたような平打ち緩やかな縮れ自家製麺(褒めてます)
更にメンマがいい。濃い色でしっかり味がついてます。ただのノスタルジーではない一杯。「とら食堂福岡分店」目当てで遠方からやってきた人にもお薦めしたい良店です。
紹介しているお店はこちら!
2.【ヤキニク ラーメン フタバ】千葉・イレブンフーズたなかに師事した店が遠く福岡の地に出店!
「ラーメン 700円」
2017年12月オープン。”イレブンフーズ”といえば東京に端を発する名店。これだけ多種多様なラーメンが溢れていてもいまだどのジャンルにもあてはめづらい”イレブンフーズという味”を提供する稀有な店です。その流れを汲む店が、恐らくイレブンフーズ知名度ほぼゼロの福岡に出店!
2階が焼肉屋さんだから”ヤキニク”の名を冠しているようなので”ヤキニク”、”ラーメン フタバ”と読むべきかも。店内には酒井製麺の箱が目立つように置かれていて、らしさを醸してます。
・独特のごった煮感ある半濁スープ
・でかい厚めのチャーシュー
・ワカメ、キクラゲ、タマネギ
とイレブンフーズの要素満載。東京「イレブンフーズ源流」ではなく千葉の「イレブンフーズたなか(閉店)」から教わった作り方だそう。やや麺が浮いててスープの味がついていない点はありましたが「イレブンフーズのラーメンを食べてもらおう」というやる気が十分に感じられる一杯。今後の進化におおいに期待です!
紹介しているお店はこちら!
店名:ヤキニク ラーメン フタバ
住所:福岡県福岡市中央区警固1-14-3
営業時間:11:30~14:00、18:00~24:00
3.【らぁめん 高砂家】醤油・塩・味噌を取りそろえたアットホーム非豚骨
「醤油らぁめん 600円」
2017年3月オープン。最近福岡市内を中心に勢力を拡大する”非豚骨”。以前ご紹介した「福岡の『非豚骨』の勢いが今スゴい!今年ニューオープンの要注目店5軒(https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/11319/)」を見てもわかるとおり、東京由来の派手な味が目立つのですが、中には肩の力を抜いて食べられる非豚骨もあるわけでして。
店を切り盛りするお二人はご夫婦でしょうか。お母さん?が幼子を背負ったまま働いている光景に驚き!差し入れを持参した地域の常連客もいたりして、地域密着ハートフルな空気が漂います。なので、大きな券売機がキチッと設置されている点が妙に違和感あり。
でその券売機の並び順は、塩、醤油、味噌。通常、券売機の並び=お店のお薦めと解釈することが多いのですが、この日は友人のラーメン仲間の勧めに従い醤油を。チャーシューの煮汁となる醤油タレが立った印象ですが、適度な油が効果的。中太麺もいい麺で合ってます。
福岡市中央区とはいえ、人が多く行きかう天神や六本松からは離れた立地。わざわざというよりは通りすがりに”そういえばここに”の感じで覚えておきたいお店です。
紹介しているお店はこちら!
- らぁめん高砂家
- ラーメン 福岡市営七隈線 六本松駅 1番口 徒歩16分
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4.【濃厚豚骨醤油ラーメン 三代目 無邪気】家系ではなく濃厚醤油豚骨!七隈、博多に続き西新へ。
「ラーメン(並) 630円」
2017年9月オープン。「JR博多駅・博多口から徒歩10分以内!お薦めラーメン店3軒(https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/7628/)」でもご紹介した「無邪気」の3店舗目は西新で。さて、ひとつ訂正がございます。
この店は家系ラーメン店ではありません!濃厚豚骨醤油ラーメン店です!
しっかり濃度あるスープは、やや甘め仕様。そして相変わらず麺がいいですね!短めのむっちりタイプ。家系・・いや、濃厚豚骨醤油によく合う麺。ライス無料サービスも家系・・・いや、濃厚豚骨醤油に合う「おかずラーメン」として機能してます。
麺の硬さ、味の濃さ、油の量を指定可能。ライス食べ放題。鶏油と豚骨醤油の組合せ。そしてかの家系人気店「武道家」出身。客観的にみると家系の一派なのですが、でもあえて福岡人には分かりづらい”家系”というワードは避けて”濃厚豚骨醤油”と分かりやすいワードを選ぶセンスの良さ。目線が福岡に合っている、その結果が市内三店舗目という躍進に繋がっているのではないか、と思えます。
紹介しているお店はこちら!
店名:濃厚豚骨醤油ラーメン 三代目 無邪気
住所:福岡市早良区西新1丁目7-27 1F
電話番号:092-834-7226
営業時間:11:30~15:00、17:00~24:00
定休日:月曜
公式ページ:http://mujyaki.com
5.【ラーメンセンター筑紫野本店】豚骨の新ジャンルとなるか?”ラーメンセンター”またもや現る!
「ラーメン 500円」
2017年7月オープン。昨年「旅の途中で立ち寄りたい!豚骨も非豚骨も熱い、福岡市博多区の新店5軒(https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/11095/)」で紹介した「博多ラーメンセンター源龍」に続き、またもやラーメンセンターの名を冠する店が!九州自動車道と並行する県道53号線沿い。福岡市から久留米市へ向かう途中、小郡市のお店です。
ラーメンセンターといえば、豚骨ラーメンは軽めのもので、一品料理、各種飲料も取りそろえ、広々した駐車場で長距離ドライバの休憩所というイメージ。須くこちらの店もその要素は備えておりまして、何と生ビールや焼酎まで飲めてしまうという長時間休憩対応?型であります。
なので豚骨ラーメンはさくっと頂くタイプなのかなぁ・・・と思いきや。寸胴一本、灰色の豚骨スープを網でコンコンコンと漉す、強度の骨感を持つスープが出てきてびっくり!!飾り気の無い久留米ラーメン、例えば、大砲ラーメンや大龍ラーメンみたいな感じの本気の豚骨が出てきます!通りすがりの腹ごなし、な店のはずですが、ラーメン好きがわざわざ行ってもいいかも、と思わせる一杯。この道を通る際は覚えておきたい店です。
紹介しているお店はこちら!
店名:ラーメンセンター 筑紫野本店
住所:福岡県小郡市乙隈537
電話番号:090-9491-3204
営業時間:10:30~21:00
定休:第1火曜
以上5軒、全て2017年にオープンしたニューカマーですが今年も推移を見守りたい良店ばかり。あなたのお気に入りにストックしておいてみてはどうでしょうか!