おつかれ麺です。オゴポコです。
いきなりですが、もし”2017年の福岡ラーメン界流行語大賞”があるならば大賞は何という言葉でしょうか。僕は大賞はこれ以外ないと考えています。
”非豚骨”
豚骨ではないラーメン・・・つまり、醤油、味噌、塩、つけ麺、汁なし、全てひっくるめて表せる魔法の言葉。2017年は福岡市内に非豚骨の有力新店が勃興した「非豚骨維新元年」と言ってもよいでしょう。
しかし、非豚骨が福岡に根付いたか?、というと、わたしはまだ慎重な見方をしています。これまで多くの非豚骨が現れては消え、を繰り返してきた福岡。断面として新店の数を数えるよりも、線として5年、10年後まで継続する非豚骨店が何店あるかが重要だと思うからです。
では、ラーメン滑走路の非豚骨ラーメン店はどうなのか。出店している店は、お世辞抜きで全国の名だたる非豚骨ラーメン店です。ポイントは、ラーメン滑走路→福岡県内への路面店出店、そして継続なるか?という点です。
これまで福岡ラーメン界の出島的役割を果たしてきた「ラーメンスタジアム(キャナルシティ博多)」からは非豚骨が路面店出店を果たしてきましたが、軒並み姿を消してしまいました。さて次の出島的役割を担う「ラーメン滑走路」の非豚骨店はどのような影響を与えていくのか?未来に期待を抱きながら、いまのラーメン滑走路非豚骨店を見ていくこととしましょう。
1.【めん徳二代目 つじ田】つけ麺で名を馳せる東京の名店!だけどイチオシは圧倒的にラーメンだ!
僕が初めて「つじ田」を訪れたのは2003年8月、1号店の麹町店でした。そのとき食べたメニューはラーメン、味はもちろん、豚骨魚介系。
それから14年が経ち・・・
東京では”一駅一豚骨魚介”と言ってもよいほど豚骨魚介が溢れ、福岡でも豚骨魚介は珍しくない存在となり、「つじ田」は”つけ麺の店”として名を馳せています。それでも僕はあえて言いたい。「つじ田」の”ラーメン”はいまだトップレベルの豚骨魚介ラーメンだ!と。
ラーメン滑走路の「つじ田」も券売機やメニューの先頭はやはり「つけ麺」ですが、ここは「濃厚らーめん」に、トッピングで「豚崩し」「煮玉子」
過去の「つじ田」比較では記憶よりやや薄め、やや餡かけ状に感じましたが、他の豚骨魚介比較では十分濃厚。やや径が狭い丼から、スープが絡みつく麺を引っこ抜く感じで食べられます。麺箱は三河屋製麺、麺は東京の「つじ田」と同じ太さだそうです。具も「つじ田」品質の秀逸なもの。チャーシュー、煮玉子もよいですが、特に注目したいのは色黒のメンマ!次回はメンマを別皿でじっくり単品で味わいたい!
というわけで、もしあなたが豚骨魚介ラーメン未経験、もしくは、豚骨魚介にあまりいい思い出が無い人なら「つじ田」でラーメンを食べてみてください。豚骨魚介開眼すること間違いなし!
紹介しているお店はこちら!
店名:つじ田
電話番号:092-292-6700
2.【焦がし味噌専門 五行】いまだ前例無しの亜流無し!誕生から14年を経てもまだ新しい味噌ラーメン!
※[編集部追記]こちらのお店は閉店しました。
前回のラーメン滑走路豚骨編では豚骨ラーメンを紹介した「五行」、今回はメインメニューの「焦がし味噌ラーメン」をご紹介。店に入ったらまず”アレ”が見える席に座りましょう。その”アレ”とはもちろん
火柱!!
厨房で燃え上がる火柱を仰ぎながら、その炎の中から生まれるスープを想像しラーメンを待つのです!味は苦甘熱、さらに、生姜がピリッと効いて清涼感もあり。味噌には珍しい細平ストレート麺も意外に合うセンスも素晴らしい。発売から14年以上経っても、いまだ前例無しの亜流無しと言える味噌ラーメン。これほどの名作を生み出せる”力の源グループ”の底力を感じる一杯です。
紹介しているお店はこちら!
店名:焦がし味噌専門 五行
3.【弟子屈ラーメン】北海道外ではここだけ!味噌醤油のバリエーションで勝負!
ラーメン集合施設は全国からバランスよく店を集めるのが常。となると、北海道のラーメン店は一店舗は入ってくるわけで、それはラーメン滑走路も同様です。北海道からはるばる福岡へやってきた店は「弟子屈ラーメン」、北海道外では福岡のみだそうです。「北海道まで行かなくても食べられるなんてお得!」と思わせる意味では+αの価値がつきますね!
ラーメンは「魚介しぼり醤油」「焼豚味噌」「むかし醤油」「鮭冬葉塩(限定)」「北海道三大かに味噌ラーメン(30食限定)」と多彩。聞くと一番人気は「焼豚味噌」らしいのですが、2010年9月26日に放送されたテレビ東京「元祖!大食い王決定戦」で、21杯平らげられたという「魚介しぼり醤油」を注文。
鍋で炒めてるのかな?と思わせる焼きの入った濁ったスープ。煮込んだ鍋のような複雑な旨みで、ぷりぷりの麺(さがみ屋製麺の箱)が北海道らしさを加速させます!
なお、ラーメンのインスタ映えを狙う方は ”ズワイかに”、”タラバかに”、”花咲かに”がトッピングされているという「北海道三大かに味噌ラーメン 1,980円」をどうぞ!(実物は見てませんが)
紹介しているお店はこちら!
店名:弟子屈ラーメン
電話番号:092-621-7700
4.【ワンタンメンの満月】高い自家製麺率を誇る酒田の地からやってきたワンタンの名店!
僕が47都道府県制覇を目指して全国行脚していた2008年。山形県酒田市を訪れ「満月」のワンタンメンを食べたときの記憶は今でも鮮明に残っています。「麺よりワンタンが多いのでは!?」と思わせるほどの大量のワンタン!当時、ワンタンを1メートル作るのに要する時間は3時間、約1kgの生地から長さ約650メートルのワンタンを作るという説明を読んだ記憶があります。
よもや、そのワンタンメンを福岡で食べられる日が来るとは・・・!
酒田市以外では宮城県仙台市にしか出店していない名店が福岡へやってきた。この店の誘致に成功したところに、ラーメン滑走路誘致担当者の辣腕と熱意を感じます!
「極薄ふわとろワンタンメン」は、キリッと効いた魚介ダシ(煮干かな?)、酒田の本店より分かりやすいくっきりした味に思えます。麺はラーメン集合施設の性格上、長野の某製麺所製とのことで茹でる前にしっかり揉んで雰囲気出てます。ワンタンは本店ほど大量に入っているわけではありませんが、その分、チャーシューなどトッピング種類が多く華やか。
ラーメン処・山形を代表する名店を福岡にいながら味わえる、この付加価値を感じながら食べたい一杯です。
紹介しているお店はこちら!
店名:ワンタンメンの満月
電話番号:092-611-0855
5.【ラーメン 凪】煮干の雄が贈る「ふつうの煮干ラーメン」と言う名の全然普通でない煮干ラーメン!
開店当初は豚骨ラーメンの店としてスタートしブレイク後、煮干しラーメンに宗旨替えして大ブレイクした「ラーメン凪」が福岡上陸!
「すごい煮干ラーメン」「すごい煮干つけ麺」が主力ですが、僕があえてマニアとしてお薦めしたいのは「煮干ラーメン」です。
この「煮干ラーメン」は、2017年12月から始まった新メニュー「ふつうの煮干ラーメン」にあたるもの。「え?普通の煮干の何がマニアお薦めなの?」と言うなかれ。これほどエゴイスティックな煮干しラーメンはそうそうない!と言いたい!具体的に言うなら
富山ブラック風津軽煮干ラーメン
とでも言いましょうか。青森にありそうな強い酸味の清湯煮干スープに、黒胡椒がビリビリ効いた鬼仕様!たっぷりの肉、そして、その肉も塩気強めにしているそうで、食べたそばから汗が噴き出す!負けじと麺もむっちりしており、最後まで塩味と苦味と酸味に塗れながら食べられます!
正直、「ラーメン凪」未経験者には「すごい煮干ラーメン」をお薦めしますが、とにかく刺激が欲しいあなたに強くお薦めしたい一杯です!
紹介しているお店はこちら!
店名:ラーメン凪
電話番号:092-611-2700
以上5軒、ラーメン滑走路の非豚骨をお送りしましたが、実はここでお知らせが。
最後に紹介した「ラーメン凪」は2018年中に福岡市内へ路面店出店を計画中とのこと!
冒頭述べた”ラーメン滑走路から路面店へ”が早くも実現か?というわけで、猶更、ラーメン滑走路で予習が必要ですね!
ラーメン滑走路
住所:福岡空港国内線ターミナルビル3階
営業時間:10:00~21:45(ラストオーダー 21:00)
定休日:なし
公式ページ:https://shop.fuk-ab.co.jp/store/ramen/