急に寒くなってきた昨今。体調管理に気をつけなければならない季節となって来ました。そこで今回は「鴨」であります。栄養たっぷり旨味の抜群の京鴨を使った美味しいお蕎麦を紹介します。
名古屋市中村区の中心よりやや西。公共交通機関では地下鉄岩塚駅より北西方向に1km。名古屋市営バス「栄24」豊正中学校前バス停からは南へ200m。もちろん駐車場も完備しており車での訪問も可。店内1階テーブル、カウンター席、座敷と、更に2階座敷席もあって全60席強のお店。
蕎麦は殻付きの玄蕎麦を、早朝より磨き、殻剥きし、石臼製粉し手打ちで打たれる本格派。鰹節も自前で削って仕上げる拘りよう。そして蕎麦だけに留まらずうどん、きしめん、煮込みうどんまでも自家製麺で提供してくれるお店なのであります。
ジンジンと幸せの美味しさを届けてくれる鴨せいろ
この日は新潟県小千谷産のトヨムスメを使った十割蕎麦。もちろん蕎麦単体で手繰り上げれば、挽き立て打ち立ての蕎麦の芳香がグォンと鼻腔を刺激し、程よい喉越しを楽しめる特級品。始めは蕎麦単体を楽しむ事をオススメしますが、何と言っても今回ばかりは鴨であります。
糸唐辛子と白髪葱の盛り付けられた器に、お蕎麦を潜らせれば鴨の肉を使った具材がタップリ。ゴツゴツと具材の抵抗を感じつつ潜らせたお蕎麦をズズズッ!とやれば芳醇な和出汁に鴨の旨味がいきわたり、ジンジンと幸せの美味しさを届けてくれます。
京鴨のロース肉。ムギュとしっかりとした咀嚼感。旨味ある脂質もジワリと染み出て、噛み締める事に楽しみを覚える事間違いなし。この他に噛み応えある京鴨もも肉の弾力に、赤身挽肉の鴨つみれのホロホロ具合も白いご飯が欲しくなる弩美味さ。更に殿様葱と言われる下仁田葱には、程良い焼きが入ってトロリとして甘味ある美味しさでもうニッコリとなるのです。
体の奥底をポカポカに楽しませてくれる鴨なんばそば
蕎麦の蕎麦たるを楽しもうと思えば「せいろ」に軍配があがるものですが、いやいやコレが中々どうして。「なんば(南蛮)」もやっぱり美味しいのです。歴史的に見ても鴨に葱を合わせた「なんば(南蛮)」の方が親しみがあるようですが、好みと気分によって食べ分けるのも楽しいですね。
かけそば用の甘汁に鴨肉の旨味が程よく染み出ており、グビグビ飲めるお汁。具材のトッピングは「せいろ」とほぼ同じと見られるのですが、ここまで味わいに違いが出るものかという楽しさ。蕎麦の方も温かくお汁を十分に吸って、柔らかでありながらもしっとりと繋がって滑りあがり、口の中で儚く崩れ溶けていく様がタマラナイのであります。
とんすいにお蕎麦をとって、鴨ロース肉、下仁田葱、鴨もも肉に鴨つみれを添えて、お汁を適度にかけてフーフーと少し冷ましたところをガブガブッ!とやったります。この贅沢極み無い食べ方。口の中で輻輳する咀嚼感の違いに深みある味わい。もう笑うしかない満足感なのです。
鴨の脂質による甘味が強いので柚子胡椒を蓮華の上で溶いてお汁に溶かします。これで味がグッと引き締まります。
お値段は少しお高めでありますが、至福の時をお楽しみください。3月頃までは提供するそうです。
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- ながや
- そば 名古屋市営東山線 岩塚駅 2番口 徒歩11分
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