2010年3月に湯河原で開店した「らぁ麺屋 飯田商店」。現在は雑誌やテレビでも頻繁に紹介され、知らぬ人のない人気店になっています。
朝から並ぶ人が多い為、開店前に限り整理券を配布しています。お店の指定時刻に戻ってきた皆さんです(笑)
店内は2016年に全面改装されて綺麗に。厨房にはチャーシューを焼くオーブンも鎮座しています。
店の奥に置かれた製麺機では、「醤油らぁ麺」「塩らぁ麺」「つけ麺」用の麺を、それぞれのレシピで自家製麺しているとの事。これには驚きました。
「わんたん入り塩らぁ麺」
地鶏の丸鶏と鶏ガラを使い、そこに水だけを加えて仕上げた「鶏と水」スープ。塩ダレには沖縄の自然塩をブレンドしているそうで、複雑な旨みを舌に残しながら後味はすっきり。5種類の国産小麦をブレンドし、内モンゴルかん水を使った自家製麺は、それぞれのメニューごとにレシピを変えているという。長めの麺を啜る度に、スープの旨みがたっぷりと口の中に含まれています。
具には2種類の豚チャーシューと鶏チャーシュー、メンマ、三つ葉。「わんたん入り」には、「豚わんたん」と「鶏わんたん」の2種類が入っています。豚わんたんには豚バラ肉が使われてこってり感があり、鶏わんたんは地鶏が使われて、さっぱりしながらも滑らかな食感が楽しめます。
「醤油チャーシュー麺」
鶏と水だけを使ったスープに、6種類の生醤油を使った醤油ダレが香りと味わいをプラスしていきます。麺は塩らぁ麺のものとは微妙に異なり、やや張りがあってスープを適度にすくい上げるもの。チャーシューメンなので、モモ焼豚、ロースチャーシュー、鶏チャーシューが増量。オーブンで焼き上げるモモ焼豚は、塩と醤油味で味付けを変えています。
「つけ麺」
自家製の細麺を、「昆布と鰹節の水出し」を絡ませて提供。この「水出し」にはとろみと旨みがしっかりついているので。まずは麺だけを別容器の塩を少しつけて啜ってから、比内地鶏で濃い醤油味になっているつけ汁につける事を推奨しています。つけ汁の味も徐々に変化していき、別容器の柑橘を絞る事でさっぱりした味に変化させる事も可能。
麺を食べていくと器に「水出し」が残りますが、それを残ったつけ汁に入れる事でスープ割りになります。
その他、期間限定で様々なラーメンやつけ麺も提供されています。この日は、北海道産「春よ恋」の新小麦を使った「鴨汁つけ麺」が提供されていました。鴨の力強いつけ汁に、新小麦の香ばしさが楽しめました。
混雑が予想され、週末には長い行列もできますが、この一杯の為に湯河原に足を運ぶ価値はあると思います。ご主人が作る渾身のらぁ麺とつけ麺を、是非食べてみてください。