中華料理では定番人気の「麻婆豆腐」を乗せたラーメン。古くから営業している中華屋さんではしばしばメニューにあるが、ラーメン専門店ではあまり見かけなかった。しかし最近では、辛さや痺れを活かしたメニューとして、麻婆豆腐を乗せたラーメンやまぜそばが出てくるようになった。
今回は都内で提供している「麻婆ラーメン」4軒、「麻婆まぜそば」2軒を紹介します。注文時や卓上の調味料で自分好みの辛さを選べたり、ライスにかけて「麻婆丼」としても楽しめたりするので、何度でも食べて自分好みの味を探してみてほしい。
1.東京のど真ん中に注目の麻婆麺!「SHIBIRE NOODLE 蝋燭屋@銀座」
2017年10月、銀座三丁目のガス灯通り沿いに開店したこじんまりとした店。メニューの先頭が「麻婆麺」で、酸辣湯麺、担々麺、汁無し担々麺の4種類をメニューに並べている。
鶏ベースのスープの上にかけられた麻婆豆腐は中細麺との相性も考え、粗挽きの豚肉と絹豆腐を使い、自家製ラー油と四川から取り寄せた花山椒を使用。辛さや痺れを存分に感じさせながら、深い味わいで後を引く味わいに。卓上の「ぶどう山椒オイル」と、ラー油を作る時にできる「唐辛子」を徐々に加えることで味は更に深まる。
ランチタイムには無料サービスされるライスを一緒に注文して、残った麻婆豆腐と一緒に食べるのもオススメ!
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店名:SHIBIRE NOODLE 蝋燭屋
住所:東京都中央区銀座3-5-16
電話番号:03-6263-2970
公式Twitter:https://twitter.com/rousokuya105
公式Instagram:https://www.instagram.com/rousokuya/
2.辛くてとろみある麻婆をたっぷりと!「三宝亭東京ラボ@中目黒」
新潟に本拠地を置く「三宝亭」の東京進出店。麺類は酸辣湯麺と「全とろ麻婆麺」の二枚看板。スープの上に麻婆をかけるのではなく、とろみたっぷりの麻婆豆腐が全体にたっぷり入った「全とろ」を楽しめる。
麻婆はアツアツなだけでなく、大きな豆腐も存在感がある。じんわりと舌に残る辛さに、卓上の山椒を加えることで痺れる味も楽しめる。中太を啜ると、とろみも一緒に引き上げられる。
こちらのライスは新潟県のコシヒカリ100%。麻婆豆腐との相性も抜群なので、最後にかけてみるのもオススメできる。
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3.選べる辛さ「あかずきん@祖師ヶ谷大蔵」
「鳴声@西馬込」のネクストブランド店。看板メニューは「辛っとろ麻婆麺」で、担々まぜそばや背脂煮干中華そばといったメニューも並ぶ。
こちらも、とろみがたっぷり感じられる麻婆豆腐が丼に全部入っている状態。麻婆には辛さだけでなく、甘さや旨みも感じられる。太ストレート麺を引き上げれば麻婆のとろみがしっかりついて、上にかけられた唐辛子や山椒ともマッチする。卓上には「四川山椒」と「花山椒」の2種類が置かれていて、自分好みの痺れで楽しめる。
「追い飯セット」は、少量のご飯にミンチ肉、ネギ、糸唐辛子が乗ったもの。麺を引き上げ終わった後のスープをライスの上にかけてかき混ぜると、ライスの甘みがスープと交わり、食べやすくスープも一気になくなっていく。
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- あかずきん
- ラーメン 小田急小田原線 祖師ヶ谷大蔵駅 南口 徒歩3分
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4.MENSHOグループ最新店は、山椒を効かせた麻婆麺を看板に「箸とレンゲ@阿佐ヶ谷」
市ヶ谷「麺や庄の」によるネクストブランドが、2017年7月に阿佐ヶ谷駅ガード下の「ビーンズ阿佐ヶ谷」に誕生。日本各地で生産される上質な食材をベースにした豊富な麺メニューと惣菜を楽しめる新しいスタイル。こちらの看板メニューが「ぶどう山椒の麻婆麺」。
鶏と和風出汁とケールで炊いたスープに、和歌山県産のぶどう山椒をたっぷり使った麻婆に絹ごし豆腐に茄子も合わせて、スープと麻婆が混然一体になった一杯。揚げゴボウやパクチーも乗っていて、食感の変化が最後まで楽しめる。
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- 箸とレンゲ
- ラーメン JR中央本線(東京-塩尻) 阿佐ヶ谷駅 東口 徒歩1分
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5.麻婆好きの店主が考え抜いて創作した麻婆まぜそば!「らぁ麺 やまぐち 辣式@東陽町」
「らぁ麺 やまぐち」の店主は、各地で食べ歩くほどの麻婆豆腐好き。ただ、麻婆ラーメンを作ってみても満足いくものができず、それならばと「麻婆まぜそば」を本店の限定メニューに登場させた。これが話題を呼び、2015年に開店した2号店の看板メニューに据えた。写真は「パクチー麻婆まぜそば+プチライス」。
とろみのある麻婆には、辛さと痺れの両方がインパクト抜群で、辛い物好きの人の期待に応えられるものになっている。そこに合わせた多加水麺が麻婆に絡んでいって、啜るごとにインパクトを感じさせる味付けになっている。
サイコロ状のチャーシューに、大きさを揃えた豆腐も入れているので、かき混ぜて食べている間に、不意に食感が変わって楽しめる。
追加注文したプチライスを入れれば、麻婆ごはんでも満足できる。
6.麻婆豆腐の専門店がまぜそばも提供!「眞実一路@三河島」
三河島の路地裏に佇む中華料理店は、メインが麻婆豆腐。豊富な麻婆豆腐メニューの中に、「麻婆まぜそば」も加わっていたので注文。パスタのように食べてほしいのか、スプーンとフォークがついてくる。
麻婆豆腐は細かい挽肉にトウチのコクと甘さが辛さの奥で存分に発揮され、時折舌に乗ってくる唐辛子で辛みを思い出す。中太麺はしゃっきりした茹で加減で、麻婆豆腐と混ぜてもあまり麺はその色に染まらず、麺のプリッとした食感が後半でも感じられる。麻婆豆腐の個性を楽しめるまぜそばになっている。