おつかれ麺です。オゴポコです。
福岡県内の2大政令都市と言えば”福岡市”と”北九州市”。最近は福岡市への人口流入が話題となり、若干、北九州市の影が薄くなっている感がありますが、ことラーメンに関する話題でもその傾向が顕著です。テレビ、雑誌、ネット情報、日々ラーメン情報を集めているわたしの感覚からすると「北九州市のラーメン情報が少なすぎる!」と感じるわけです。
では、北九州市のラーメンが活性化していないのか?というと、さにあらず。北九州のラーメンは熱い!と声を大にして申し上げたい。過去の記事で取り上げた定番店(https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/7926/)のみならず、福岡市に比べれば数は少ないながらも気になる新店が生まれているのです!
今回取り上げるのは、今年の夏にオープンした2軒。もし福岡ラーメン界に新人賞レースがあるとすれば、いずれも有力候補と成り得る実力店と言ってよいでしょう。1軒目は東京で人気を博する「カラシビ味噌」を提供する気鋭店、2軒目は日本を代表する「ど豚骨」に連なる系譜の豚骨新店。
それでは早速、その2軒を一緒に見ていくこととしましょう。
1.【博多火炎辛麺 赤神 小倉魚町店】東京発カラシビ味噌をインスパイア!北九州上陸!
オープンは2017年9月。店はJR小倉駅から歩いてすぐ、魚町銀天街内。100メートル手前からでも視認できる異彩を放つ看板が見えてきます。何かな?と店の前に立ち繁々と眺めると、そこには異形の看板が!まるで、狩野派の絵師が描く獅子を現代風にキャラクター化したかのような、猛り狂う形相!!
メニューは「火炎辛麺」を基本として「油そば」「(辛くない)野菜たっぷり味噌ラーメン」に、流行のパクチーも完備。そして「カラシビ」の重要なポイント、カスタマイズは
辛さ(神増し、増し、普通、少々、抜き)
痺れ(神増し、増し、普通、少々、抜き)
野菜(増し、普通、少々、抜き)
と、元祖「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒(東京・神田)に酷似。更に、能や狂言で出てきそうな面を飾った内装、赤黒のユニフォーム等、ラーメン以外も元祖のコンセプトに近く、押さえるべきとこは押さえてますね!
「火炎辛麺 800円」 カスタマイズは、辛さ普通、痺れ普通、野菜普通で。
麺はタピオカ入り。タピオカ麺と言えばモチモチ感がキーワード!例に漏れず、こちらの麺もモチモチタイプです。スープは注文ごとに中華鍋で炒めて作っている模様。2種類の味噌の他に11種類の野菜やスパイスを加えたスープは、もったりした口当りの味噌、濃度もいいですね!カラシビ度合は、痺れ強め、辛さはまあまあ。辛いものが好きな人は「増し」以上がよいでしょう。具材にはシャッキリしたモヤシの他に、ニンニク片や生姜片もあり、この変化は楽し。
「鬼金棒」を知っている方はあの味を楽しみ、知らない方は新鮮なカラシビを楽しめる、質の高いカラシビ味噌ラーメン。2号店は何故か京都へ出店しているようですが、今後、福岡市、県内への展開を期待します!
紹介しているお店はこちら!
店名:博多火炎辛麺赤神 小倉魚町店
住所:福岡県北九州市小倉北区魚町2丁目4-14
電話番号:093-967-1680
営業時間:11:30~15:00、17:30~23:00
定休日:月曜(祝日は営業→翌日代休)
公式ページ:http://kaenkaramen.com/
2.【豚骨らーめん 魂龍】”ど豚骨”の子は”ど豚骨”!この豚骨はタレの味より骨の味だ!
オープンは2017年8月。「魁龍博多本店」「魁龍小倉本店」から祝い花が届いていたことから分かる通り「魁龍」出身の大型新店。
「らーめん 650円」
は、何と、麺の硬さ選択可能!(魁龍は不可なのです)厨房にはでかい羽釜が鎮座。豚骨スープは魁龍のようなザラつきは少ないものの骨味は強め。タレの味よりも骨の味、これぞど豚骨のスープ。濃厚豚骨と言うと、ややもするとドロドロの粘度が高いスープを想像しますが、この系譜は粘度ではなく骨密度で勝負するスタイル。これは変わりませんね!魁龍の良さは残し食べやすさは増した「マイルど豚骨」と言えるでしょう。
紹介しているお店はこちら!
店名:豚骨らーめん 魂龍
住所:福岡県北九州市小倉南区下曽根1-3-5
営業時間:11:00~15:00、18:00~21:00
定休日:火曜
毎年、数は少ないながらも小粒・・いや、大粒な新店が生まれる北九州市。これからも注目して取り上げていきたい街です!