都電を眺めながらもんじゃを焼ける店、麦の市
荒川区はもんじゃ焼き発祥の地とも言われていて区内には60店舗ほどのお店があると言われています。
観光客ではなく、地元の人を対象に営業している昔からのお店が多いため同業者のつながりは薄いです。
他の店と交わらず、ガラパゴス化しているもんじゃ焼き店は独自の変ったメニューを展開しているお店が多いです。
今回はその中でも伝統を守りつつもとびきりの変化球を投げまくっている三ノ輪橋の麦の市さんをご紹介しつつ、初心者でも絶対失敗しない目からウロコなもんじゃの焼き方をお教えします。
都内唯一の路面電車、都電荒川線の始発駅である三ノ輪橋駅にあり、窓の外からは都電が良く見えるためマニアにはたまらないかも!?
知ってるのと違うけど、食べたらリピートしたくなる鉄板カルツォーネ
カルツォーネって知っていますか?
イタリア料理で、ピザを二つ折りにして具材を蒸し焼きにした、一見大きな大きな餃子みたいな料理です。
それを鉄板で?もんじゃ焼き店で?
出てきた具材は餅、チーズ、ベーコンにアスパラなどの野菜。
ボウルに入った生地はお好み焼きよりちょっと固そうな感じですかね。
薄く伸ばした生地の上に具材を全部載せます。
もんじゃ焼きやお好み焼きのように生地に混ぜないんですね。
生地を四角く畳んで具材を包みます。
生地で具材を蒸し焼きにしているのをカルツォーネに見立てているんですね。
ひっくり返して、ソースとマヨネーズで出来上がり。
見た目は四角いお好み焼きですが、食感はもっちり。
溶けたチーズと餅でボリューム満点です。
これはハマる!
牛すじカレー煮込み風もんじゃ
牛スジなのか、カレーなのか、煮込みなのかよくわからない名前のもんじゃ焼き。
出てきたのは牛スジ煮込みがたっぷり入ったカレー風味のもんじゃでした。
具材と出汁をよくかき混ぜます。
具材だけを鉄板に流し、鉄板を横断するように土手を作ります。
丸い土手を作ろうとするとバランスが悪くなって決壊したりしますが、これなら安全。
出汁を全部流しても決壊はしません。
鉄板を広く使うことになるので焼けるのも早く、残った半分の鉄板で別のものを焼くこともできるという一石三鳥。
欠点はといえば格好良くないということでしょうか。
でもコツとかいらないし、初心者なら安全に行きましょう。
出汁がグツグツしてきたら具材と混ぜ合わせて完成。
まずはこのままハガシで押し付けるようにして食べてみましょう。
味が薄く感じたらソースや醤油をちょろっと垂らして自分好みにカスタマイズして食べるのが荒川流。
一つのもんじゃを自由に食べるのです。
しかし、もんじゃ焼きを食べるのに欠かしたくないものがあります。
もんじゃに駄菓子といえばベビースターが鉄板ですがもう一つ。
ソースせんべいがあると無いとでは全然違います。
出来上がったもんじゃ焼きをハガシでちょいと剥がしてソースせんべいに挟んで食べると別世界の美味さ。
どこの店にでもソースせんべいがあるわけではないですが、見かけたら是非試してください。
これは新しい世界が開けます。
どう見てもとんこつラーメン!でもこれももんじゃ焼きなんです。
もう一つ超絶変化球なもんじゃ焼きをご紹介。
チャーシューも載ったとんこつ味の博多もんじゃです。
定番具材の紅しょうががさらにとんこつラーメンっぽさを出していますねー。
もちろん出汁にはとんこつスープが入っています。
トッピングにそばを追加したいですね。
ネギが主役!鴨ネギ天
最後に「天」とついているとお好み焼きな感じがするんですが、こいつはどう見ても生地が少ない。
キャベツも見えないし、ネギだらけ。
とりあえず全部混ぜて焼きます。
やっぱり生地が少なめでネギの方が多いですね。
生地はネギと鴨をつなぎ合わせるためのつなぎです。
コテで切ったりはせず、箸でちょっとずつばらして、ワサビ醤油につけていただきます。
粉ものなのにサッパリとした味わい。
鴨の脂と旨みをネギが吸っているのが良いですねー。
生地の甘みがまた良いアクセントです。
他にもまだまだチャレンジングなメニューや定番の明太もんじゃなどを楽しめるお店です。
麦の市に限らず、どこのお店でも店員さんにお願いすればもんじゃは焼いてもらえます。
店員さん側も初心者の方は無理せずに焼くのを頼んで欲しいそうです。
難しそうだな、と思ったら遠慮しないで頼みましょう。
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