歴史を感じる狭い通りにひっそり佇む昭和の名店
中井駅。
住所的には新宿区ですが、駅利用者以外、この土地でピンと来る人はあまり多くないと想像します。
西武線の駅は山手通りの下、大江戸線も地下鉄ですので、駅前の商店街が少し寂しいのも仕方ないでしょう。
しかし、このエリアはトキワ荘から続く昭和の漫画家の巨匠たちに愛された街でもあります。
こちらのお店はメインの商店街からも外れた通りにありますが、有名な漫画家が通ったことで一部マニアには有名なお店です。
先生が好んで食べた「いちおしセット」
お店の箱と比較するとメニュー数はかなり膨大です。
色々な料理が楽しめるセットメニューが人気のように感じますが、まずは気になる「いちおしセット」から。
何と言ってもメニューの1ページ目に堂々と「有名漫画家が好んで食べた」と書いてありますから。
和風ハンバーグに串かつという組み合わせです。
洋食屋なんだからデミグラスソースハンバーグのほうが、、、と思うところもありますが、これはこれでアリでしょう。
特に揚げたての串かつが私にはストライク。
使われているお肉はヒレ肉、揚げたてでサクッとしている衣の油と脂身のないヒレ肉の組み合わせはしつこさがなくて美味しいです。
セットメニューなのに立派なエビフライ
セットメニューのほうでは、私はどうしても「エビフライ」に釣られてしまいます。
そんな私にうってつけなのが4番の
・ハンバーグ
・エビフライ
・カニクリームコロッケ
洋食屋の王道メニューのオンパレードです。
やっぱりハンバーグはデミグラス派の私。
私の味覚センサーでは、上記和風より圧倒的にこっちです。
カニクリームコロッケも串かつ同様アツアツ。
不用意にかぶりつくと火傷をする危険すらあります。
この手作り感がたまりません。
そして私の中のメインのエビフライ。
今まで数多くのエビフライを食べてきましたが、この値段でこの太さ、相当なバリューの高さを感じるエビフライにはなかなか巡り会えませんでした。
昭和を感じる、そして工場で作られた大量生産の工業製品ではなく手作りのお店に目がない私にとって、好きなお店のひとつです。