「カレー焼きそば」というメニュー名から、みなさんはどんな焼きそばをイメージしますか? カレーパウダーで風味づけしたカレー味の焼きそば? あるいはカレールーを掛けたソース焼きそばでしょうか?
しかし、そのどちらとも異なるつゆだくなカレー焼きそばが、千葉県香取市の小見川という地域にあるんです。汁麺そのもののビジュアルは、「焼きそばとは何ぞ」とまるで問いかけているかのよう。
今回はその小見川のつゆだくカレー焼きそばから、代表的な3軒をご紹介します。
1.さかえ食堂 - 「さかえ食堂系」の元祖! 自家製麺が自慢の老舗ラーメン店
小見川のつゆだくカレー焼きそばは、「さかえ食堂系」と「一心堂系」の2系統に分類されます。その1つ、「さかえ食堂系」の元祖が、さかえ食堂という老舗のラーメン屋さんです。
カレー焼きそばのベースとなる焼きそば自体はソース味ですが、調理の最後にスープを足して、カレー粉で味を調えるのがこちらのスタイル。そのため深皿の底はつゆだく状態に!
盛り付けの仕上げにカレー粉をトッピングするのも、この地域の特徴です。自家製の細麺に酸味勝ちのソース。さらに魚介系スープとカレー風味で、かなりパンチの効いた味わいなんですよ。
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- さかえ食堂
- 食堂・定食 JR成田線(佐倉-銚子) 小見川駅 徒歩9分
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2.華連 - 魚肉ソーセージに追いカレー粉!? ジャンクな味わいが魅力の一皿
続いては県道28号沿いにある華連さん。小奇麗な雰囲気の町中華屋で、小見川カレー焼きそばのもう一つの系統、「一心堂系」に分類されるお店です。
こちらのカレー焼きそばは、さかえ食堂さん以上のヒタヒタつゆだく具合。具には千切りキャベツと魚肉ソーセージが使われています。この魚肉ソーセージが、かつて小見川で営業していた「一心堂」というお店の焼きそばの特徴なんだそうです。
そしてこちらではカレー粉の容器も付けてくれるんです。追いカレー粉を掛ければさらにスパイシーな味わいに! 癖になりそうなジャンクさが、こちらのカレー焼きそばの一番の魅力です。
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3.古保利 - うなぎ屋さんの裏メニュー! これ、やりすぎじゃないですかね……?
最後にご紹介するのは、虫幡(むしはた)という地域にある古保利(こぼり)さん。本来はうなぎ屋さんなのですが、裏メニューとしてカレー焼きそばを提供しているんです。
そのカレー焼きそばがこちら。注文したのは確かにカレー焼きそばなんですよ。でも出てきた品は、つゆだくどころか完全にスープ麺。これを見て焼きそばと分かる人って、いないんじゃないでしょうか?
もともとは一心堂の焼きそばを懐かしむ常連さんたちのリクエストで、裏メニューに加えたそうなのです。そこからさらに古保利さんならではのアレンジを加え、この品ができあがったとか。こちらもカレー粉が赤い缶ごと出されます。
以上、3軒。利根川の南岸に位置する香取市小見川で、長年ひっそりと食べられてきたつゆだくカレー焼きそば。ご興味は湧きましたでしょうか?
香取神宮や水郷・佐原、銚子港など、これからの秋の行楽シーズンにぴったりの観光地も周辺に点在しています。東京からの日帰り小旅行のついでに、ちょっと足を延ばしてみるのもオススメですよ。
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