おつかれ麺です。オゴポコです。
近年、福岡市内では、中央区を中心に”非豚骨(※)”の新店が目立ってきており、空港と博多駅を擁する旅の玄関口・博多区でもその傾向が見うけられます。今回はその”福岡市博多区”の新店をピックアップ。
福岡空港内のあの新店、国道3号線沿いの気になる看板のお店、JR博多駅内のコラボ店、あの名店の流れを汲む店等々、博多区の麺事情がなかなか騒がしくなってきています。さて、どんな店がどのように賑わしているのか、一緒に見ていくとしましょう。
※保守的な福岡ラーメン界独自の用語。醤油、味噌、塩、つけ麺、油そば等の豚骨ラーメン以外のラーメンを十把一絡げにして表す言葉。
1.元祖赤のれん雄ちゃんラーメン 博多ラーメン始祖の味を受け継ぐ!
博多豚骨ラーメン始祖の流れを汲むとも言われるビッグネーム「赤のれん」
2016年11月、その名を受け継ぐ新店が博多区那珂にオープン!
メインの「ラーメン」は「元祖赤のれん節ちゃん」とほぼ同じで、茶褐色の豚骨スープに独特の平べったい細麺が特徴。この麺が、全国に広がる一般的な博多ラーメンとの最大の違いと言えるでしょう。
なお、ワンタン、味玉、キムチ、岩ノリ、メンマ、高菜、もやし、キクラゲ等、トッピングが豊富。
スープが丼の縁までなみなみ注がれているので、これらをどっさり乗せてもスープ不足にはなりません!
紹介しているお店はこちら!
2.ぴかまつ一番 豚骨とちゃんぽんの名店による黄金タッグ!
JR博多駅筑紫口から入って右手、博多デイトス2階の「博多めん街道」
2017年4月、この場所に福岡市内の人気麺コラボ店が出現!
長浜ラーメンの人気店「長浜ナンバーワン」とちゃんぽん皿うどんの人気店「ぴかまつ」のコラボ店です。
今回食べた「博多豚骨ちゃんぽん」は「ナンバーワン」の豚骨スープを使用しているとのこと。そう言われれば何とな~くナンバーワンぽい味だなぁ、というスープですが、たっぷりの野菜と海鮮類を鍋で合わせて煽っており、麺はちゃんぽん麺なのであくまでちゃんぽんの範ちゅう。
他にも、ぴかまつ譲りの「博多皿うどん」、豚骨鶏ガラの「ちゃんぽん」があり、更にこの店の隣には「長浜ナンバーワン博多デイトス店」がありますので、何回でも訪問して「博多めん街道」ならぬ「長浜ナンバーワン街道」を存分に楽しめますよ!
紹介しているお店はこちら!
- ぴかまつ一番
- 博多皿うどんちゃんぽん JR 博多駅 徒歩1分
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3.博多ラーメンセンター源龍 一幸舎が目指す次世代ラーメンセンター出現!
福岡市博多区、国道3号線沿い。都市高速金の隈ICから月隈ICにかけて「一幸舎」グループのセカンドブランドがオープン攻勢をかけています。
そのひとつ、2017年2月にオープンした「源龍」のコンセプトは”博多ラーメンセンター”ときた!
”ラーメンセンター”といえば「丸幸ラーメンセンター」「えびつラーメンセンター」等、ラーメンを中心とした食堂のような営業形態を思い浮かべるのですが、最新の博多豚骨を提供するイメージの「一幸舎」が昭和に回帰するような”ラーメンセンター”を手掛けるところに意外性を感じます。
今回は「豚骨塩ラーメン(写真)」と「豚骨醤油ラーメン」の2つをオーダー。
「豚骨塩ラーメン」は、すっきりクリアな豚骨スープ、油こさや骨感が抑えられたキレイな豚骨で、麺は短めパツパツ啜りやすし。洗練されたクラシック博多ラーメン。
「豚骨醤油ラーメン」は、博多ラーメンというよりは豚骨醤油、醤油醤油してやや甘め。博多というよりは福岡県内の田舎の方にありそうな豚骨醤油ラーメン。
どちらも最初から胡椒入りで、これがまた昔懐かしな感じを醸してますね!
さてここは”ラーメンセンター”なのでラーメンだけでこの店を語る勿れ。サイドメニュー「肉めし」は220円で大盛無料。チャーシュー炊き込みご飯が腹いっぱい食べられます。更に、キムチ、高菜、紅しょうが、寒風干し大根がセルフで食べ放題。
”ラーメン+α”がお得な最新の豚骨ラーメンセンターとしてコストパフォーマンスバツグンです。
紹介しているお店はこちら!
店名:博多ラーメンセンター源龍
住所:福岡県福岡市博多区立花寺1-9-31
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
4.製麺屋慶史 麺ショップ 西月隈 一幸舎が仕掛けるセルフ非豚骨新業態!
先に紹介した「源龍」から福岡空港方面へ、国道3号線を車で5分ほど行くと左手に現れる、黄色地に黒字の看板。こちらも「一幸舎」グループ系列で、2017年4月にオープンした”非豚骨”の新店です。
店内ルールは、フードコートと学食が合体したような方式。券売機で食券を購入し、ラーメンが出来上がると受渡し口で丼受取。レーンに沿って、薬味やつけ合せ(味噌、キムチ、味噌高菜、天かす、ねぎ)をチョイスするスタイルです。
今回食べた「肉らーめん」は
・鶏ガラと野菜の出汁、脂浮き
・福岡県産のたまり醤油のタレ
・幅広薄めの麺 → どん兵衛の麺を高級にしたような感じ(美味い)
・肉は2種類たっぷり
という仕様。特に食感が記憶に残る幅広平打ち麺がいい。
他にも「油そば」「きつねらーめん(←やっぱりどん兵衛かよ!)」「かけらーめん」「朝塩らーめん(朝限定のラーメン)」と「ここにしかないラーメン」感満載。
東京都内でよく見る「肉そば」タイプかと思いきや、それに留まらない独自色、実験的色合いも感じられる、とにかく攻めの姿勢が好印象のお店です。
紹介しているお店はこちら!
店名:製麺屋慶史直営 まる麺西月隈
住所:福岡県福岡市博多区西月隈1-16-15
電話番号:092-710-4770
5.因幡宇どん福岡空港店 力の源Gと老舗うどん店のハイブリッド”ラーどん”!?
2017年1月。福岡空港2階出発口近くのフードコート「the Foodtimes」内にオープンした「因幡宇どん 福岡空港店」をご紹介。
「博多一風堂」等を運営する「力の源ホールディングス」が昭和26年創業の「因幡宇どん」の事業を継承したことは記憶に新しいと思いますが、実は福岡空港店では店舗限定「ラーメン+うどん」の「博多鶏うどん」が食べられるのです!
その内容は”博多うどんらしいやわやわうどん麺”に”鶏白湯スープ+うどん出汁”のブレンド、”笹身ぽい鶏肉チャーシュー”に、”小エビかき揚げ”、”アオサ”、”半熟煮卵”という絶妙なフュージョン。
「うどんとラーメンの融合」は過去何度か体験していますが、福岡の地で体験するのは初めて。そして素晴らしい出来!
福岡を後にするラーメン好きに、旅の記憶としてぜひ食べてほしい一品です!
以上、福岡市博多区の新店5軒。ぜひお試しあれ!