西武池袋線、練馬高野台駅が最寄りのこちらのお店。
割り箸袋には「富士見台 松村」と書かれていますが、練馬高野台駅が開業したのは平成6年、それまでの最寄りは富士見台駅でした。
こちらのお店は昭和43年ですからね、歴史が違います。
2014年11月28日放送のTBS系「ぴったんこカンカン」をはじめとしていくつものテレビでも取り上げられていますが、人気の秘密はそのこだわりに基づく間違いない美味しさにあると思います。
・静岡直送の鰻
・契約農家から玄米のまま仕入れる100%コシヒカリを自家製米
・塩だけで漬けるオリジナルのシンプルなお新香
これらが見事にコラボレーションして美味しい一品に仕上げられています。
でもせっかくの鰻問屋直営店。
鰻重もいいですが、たまには贅沢に白焼きから。
一噛みすると、最初はいかにも川魚の香りとあっさりした味わいなのですが、噛んでいくと徐々に脂がジワッと溢れてきます。
決して下品なものではなく上品な脂、塩とワサビが合いますね。
お腹のウォーミングアップは終了。
少し待って鰻重(松)の登場です。
なんともフォトジェニック。
見るだけでも間違いなく美味しいことが伝わってくるのに、あの蒲焼き独特の香りがまたいいです。
こちらの鰻はしっかり蒸してあるのでしょう、フワフワ状態で鰻の旨味を閉じ込めています。
タレは甘さ控えめ、粘り気も弱めでしつこくない、絶妙な配合で鰻の美味しさを引き立てています。
丁寧な仕事がそのまま見た目や味に出ていますね。
丁寧と言えば接客も素晴らしいですし、和室の座敷にあえてのテーブルセットを準備しているおもてなし感も感服します。
蒲焼きの提供には時間がかかりますので、できるだけ事前に予約し席の確保、待ち時間の短縮をオススメします(待つのも美味しさのひとつだと思っていますが、予約の際にはオーダーを聞かれます)。