東京では「醤油ラーメン」の人気が高いですが、素晴らしい塩ラーメンもたくさんあります。醤油と塩が並んでいるとついつい「醤油」を頼んでしまいますが、今回紹介するお店では、塩ラーメンも食べてみてほしいです。もちろん、塩ラーメンに絞り込んでいる名店も要チェックです!
1.【秋葉原】塩の名店が、更なるブラッシュアップで驚くべき一杯に「饗 くろ喜」
2011年に開店し、行列ができる名店の座に慢心する事なく、2016年に全メニューをリニューアル。これまでの技術を生かしつつ、芳醇な香りと新鮮な味わいが存分に感じ取れる。
看板メニューの「特製塩そば」は、3種類の地鶏などからとったあっさりで澄み切ったスープ。オリーブを入れた鶏チャーシュー、低温調理の豚チャーシューを始め、ローストトマトや小松菜などが乗り。「特製」ではワンタンと味玉がプラスされる。自家製の細ストレート麺を啜れば、スープの香りが目の前に広がっていく。
「あさり味噌そば」や、旬の食材を使った限定ラーメンも素晴らしいが、まずは「塩そば」の魅力を楽しんでほしい。
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2.【幡ヶ谷】ハマグリをきかせたスープは塩でも輝く!「金色不如帰」
幡ヶ谷の路地裏に行列を作る名店。醤油味の人気が高いが、「塩そば」も決して食べ逃してはいけない逸品。動物系・節系・ハマグリの3種類のスープをブレンドし、それぞれの香りと旨みを調和させているが、ハマグリが持つ旨みを、ミネラル分が高いモンゴル岩塩と沖縄海塩が見事に下支えしている。セップ茸のフレークとオイルがスープの魅力を引き出し、爽快な後味に繋がっている。
3.【早稲田】「鮪塩」だけじゃなく、週末限定の塩つけ麺にも驚く!「厳哲」
新目白通り沿いにでき、早稲田の学生だけでなくラーメン好きの支持も集める人気店。看板メニュー「鮪塩」(しびしお)は、淡海地鶏のスープに、鮪節と羅臼昆布の出汁をブレンド。日本酒でフランベしたマグロが具に入る事で、魚介の風味がググンと立ち上がる。
様々なメニューが登場するが、金曜土曜の夜には旬の魚を使った週替わりの「創作塩つけ麺」が販売されます。写真の「真鯛塩つけ麺」を始め、毎週仕入れてきた魚から調理法を考えるとのこと。素材の魅力を、出汁に具に活かした新作を求め、早稲田に通うラーメン好きも少なくない。
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4.【護国寺】生産者の顔が見える「潮らーめん」。期間限定の煮干塩も販売中!「MENSHO」
2016年12月に開店した、「麺や庄の@市ヶ谷」の新ブランド店。この店のテーマは「FARM to BOWL」。生産者の顔を見て仕入れ、その食材と作り手に敬意を持って、一杯の麺料理にまとめていくとのこと。
「潮らーめん」は鯛や帆立など、魚介系食材のみを使ったスープに、岩手産小麦を店内で挽いて自家製麺に。滑らかな食感がスープを丁寧に纏う。特注の丼の上にカラスミの粉が乗り、ここに麺をつけて味変をさせてくれる。
なお、5月20日までの期間限定で、かけラーメンスタイルの「塩煮干」も販売中。こちらは鶏と煮干だけのスープと麺を合わせたスタイルで、スープ、麺、そして薬味の味がより際立って感じられるシンプルな一杯。こちらも食べる価値のある一杯です。
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5.【東陽町】本店にはない、ここだけの塩ラーメン!「やまぐち 辣式」
2015年9月に開店した、「らぁ麺やまぐち@西早稲田」の2号店。個性的な「麻婆まぜそば」が取り上げられる事が多いが、この店でしか味わえない「塩ラーメン」も決して見逃してはならない逸品!
丸鶏、真昆布、節類、牡蠣を使ったスープは、それぞれの香りと旨みが鼻と舌を楽しませてくれる。3種類の塩に関アジの魚醤などを加えた塩ダレで、シャープな旨みがじんわりと広がる。国産小麦を使った麺は滑らかで、へたらない啜り心地をゆっくりと楽しめる。
6.【大塚】スープの滋味にアクセントが加わる梅塩らぁ麺!「創作麺工房 鳴龍」
行列の絶えない都内有数の人気店。ラーメンだけでなく、本格的な担々麺など豊富なメニューを揃えているが、私がここで食べてほしいメニューは「梅塩らぁ麺」。
澄んだ中に、じんわりした旨みを持った鶏と魚介ベースのスープ。トッピングされた梅干しをそこに加えると酸味が増して更にさっぱりした口当たりに。大葉の香りも加わってくる。とろろ昆布をスープに溶かせば旨みもプラス。多加水の細ストレート麺が滑らかに調和している。
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7.【神田】つけそばでも楽しめる塩味あり!「神田 とりそば なな蓮」
「日本橋 製麺処 なな蓮」の2号店として、2016年2月に開店。ランチはラーメン専門店で、夜は豊富なお酒と焼鳥も楽しめるが、ラーメンだけでもOK!
「とりそば 塩」は、中太の自家製麺を啜るほどにスープの中にある鶏の旨みが徐々に立ち上がってくる。3種類のチャーシューに、ネギや三つ葉などの薬味も絡んできて、一体感あるじんわり系の名作になっている。
「塩出汁つけそば」は、鶏出汁ベースのつけ汁にたっぷりのキノコが加えられていて、胡麻と胡椒もたっぷり入っていて、太麺のインパクトに負けない旨みを存分に発揮している。
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- 神田とりそば なな蓮
- ラーメン JR中央本線(東京-塩尻) 神田(東京都)駅 南口 徒歩2分
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8.【末広町】アジ煮干し塩中華そばに、塩まぜそばはアンチョビ味!「志奈そば 田なか second」
2015年末に開店したこちらの店は、豊島区にある「志奈そば 田なか」の2号店。こちらでは塩味のメニューを中心にしている。
看板メニューの「アジ煮干し中華そば」は、アジの煮干しをたっぷりと使い、あっさりした中にも力強さを感じるスープになっている。柚子も軽く香り、中細麺を啜ると魚介の香りが丼の上に広がってくる。
「アンチョビ塩まぜそば」は、平打ち麺にアンチョビを効果的に使ったタレが入ったまぜそばで、後を引く一品になっている。
また、夜限定の「至高の塩かけそば」も塩味。アジ煮干しに海老・アワビ・サザエなど、魚介類のみを使ったスープを使った、贅沢スープのかけラーメンになっていて、こちらも個性的な塩ラーメンになっている。
なお、「アンチョビ塩まぜそば」と「至高の塩かけそば」については5月中には販売休止されると店主から発表されている。リニューアル後の新作も楽しみだが、この2品は食べ逃さないようにしてほしい。
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- 志奈そば 田なか Second
- ラーメン 東京メトロ銀座線 末広町(東京都)駅 3番口 徒歩4分
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9.【東高円寺】イラン出身のご主人が提供する、明るく美味しい塩ラーメン!「BiaBia」
2012年に開店して以降、地元の人気を集めているラーメン店。ご主人はイラン出身で、気さくに話しかけてくれる接客と、お洒落な雰囲気の店内が好印象。
「ローストトマトラーメン(しお)」は、大山鶏の丸鶏を煮込み、魚介系素材の出汁と合わせた「淡麗系」スープ。滋味深い鶏の味が丼の底まで広がり、胡麻の香りもプラスされている。国産小麦を使った自家製細麺は力強さもある。味がしっかり染みたチャーシューに、焼き目を加えたトマトの甘さと酸味も嬉しい。
紹介しているお店はこちら!
- Bia Bia
- ラーメン 東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅 2番口 徒歩1分
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10.【三ノ輪】鶏と水だけで旨みを引き出した2017年版のスープは、塩でも絶品!「トイ・ボックス」
2013年に開店してからも、常に味を向上させている人気店。2017年からは、スープの素材を「鶏と水」だけにリニューアル。醤油ラーメンの人気が高いが、シンプルな塩ダレで仕上げた「塩ラーメン」も、力強くて食べ逃してほしくない一品。スープの向上に負けないよう、麺も国産小麦の銘柄を指定して製麺所に特注していて、スープによく馴染む。ロース肉を使った大ぶりなチャーシューも印象に残るもの。