東長崎で知る人ぞ知る名店が江古田に移転
長崎と言っても九州ではなく豊島区です。
西武池袋線の東長崎駅や都営大江戸線の落合南長崎駅などがあるエリアに十割蕎麦で評判のお店がありました。
しかし、2016年春に突然クローズ。
その店主が2016年末に江古田で装いも新たにリニューアルオープンさせたのがこちらのお店です。
店主曰く
「建物の状態が悪かったから一旦店を閉めて数年休むつもりだったんだけどねぇ。不動産屋がすぐに次の物件を見つけてくれたんでやることにしたんだ」
「何の宣伝もしていないのに昔の常連さんが来てくれるのが嬉しい」
と話されていました。
技が光る十割蕎麦と超辛口のめんつゆ
こちらはランチタイムのメニュー。
これ以外に日替わりのメニューがいくつかあります。
この日は「海鮮天ぷらと十割蕎麦」「天ぷら盛合せと十割蕎麦」がありました。
こちらは「天ぷら盛合せと十割蕎麦」の天ぷらの部分。
23区内のお店としては値段の割にボリュームがあり、質も高いと感じます。
揚げたての天ぷらはもちろんサクサク。
ホクホク言わせながら食べていると蕎麦も配膳されました。
この日の蕎麦は田舎そばでした。
ただ、十割蕎麦の田舎そばってもっと太くてゴツゴツしているものと思っていたのですが、こちらのはちょっと違います。
それなりに太いですがこのぐらいの太さは普通と言ってもいいレベル。
そして表面はツルツル、これで十割とは意外です。
そこに計算されつくした超辛口、濃い味のめんつゆがピッタリ合い、口の中で蕎麦とめんつゆのコラボレーションが何ともたまりません。
甘いつけ汁も悪くはありませんが、チョンと漬けてズズッと啜る、この江戸っ子スタイルが好きですね。
こちらはせいろ。
田舎そばより一段と細いです。
これで十割、思わず
「コシとか大丈夫なんですか?」
と聞いてしまいました。
すると
「ちゃんとした材料を使って丁寧に作れば何の問題もありませんよ」
「私は余計なものを混ぜずに素材を活かすことをよしと思ってやっています」
「その結果がこの蕎麦とめんつゆなんです」
プライドを感じますね。
実際、細くなってもボソボソになるようなことはありませんでした。
田舎そばより香りや歯応えは劣りますが、その分洗練さを感じました。
蕎麦湯は蕎麦粉を溶かしていないサラッとしたもの。
辛口のめんつゆがここで最終形を迎え、やっと甘さやまろやかさを感じられます。
ここまでのこだわり、素晴らしいですね。
決して交通の便がいいとは言えない、大きいお店でもありませんが、近いうちに評判のお店になると思います。
紹介しているお店はこちら!
店名:蕎麦切り屋
住所:東京都中野区江原町2-3-3
電話番号:非公開
定休日:月曜日