福岡市の魚市場に隣接していて、天神にも近く、朝早くから深夜まで客が絶えず、24時間営業でいつでもラーメンがいただける。
あっさり味で毎日食べても飽きず、細麺で替え玉できて、麺のカタさが選べて、店員さんがちょっと怖い。
そんなラーメン屋さんが「元祖長浜屋」でした。
24時間営業のお店もあまりなかった頃から、ここには煌々と明かりが灯り、学生から早朝・深夜のお勤め人までいつもお客さんが絶えませんでした。
安価でラーメンを、24時間営業で大量のお客さんに提供したために、ラーメン好きの福岡人を作り上げた店と言っても過言ではないでしょう。
替え玉や麺の硬さのチョイスシステムもこの店が発祥。
福岡のラーメンシーンの中興の祖だと言われる所以です。
時代は流れていろいろあって
・元祖長浜屋(中央区長浜)
・元祖ラーメン長浜家(中央区大手門)
・元祖ラーメン長浜家(博多区上川端) の三つに分裂。
その経緯については ここでは触れないとして
福岡人の間でもよく話題に上るのが
どこがうまいのか?
3店同日に食べて、福岡の永遠の謎に切り込んでみました。
1.元祖長浜屋(中央区長浜) 通称:ガンソ
経営としてはここが直系の
元祖長浜屋
「元祖の元祖」です。
昔は100m足らずの距離に、元祖長浜屋本店と元祖長浜屋支店があって、どちらも24時間営業でした。
支店は道路拡張のために 本店は福岡西方沖地震による建物被害によって、この2店は統合され、近代的なビルの1階となりました。
ですが 赤いテーブルも木の椅子も看板も テーブル上のゴマやヤカンまですべては昔のまま。
これぞまさに福岡人が昔から食べていた「ライト豚骨」です。
軽い塩と軽い豚骨香と軽いダシ。
慣れ親しんだ味わいがここにあります。
結論:元祖長浜屋はうまい!
紹介しているお店はこちら!
2.元祖ラーメン長浜家(中央区大手門) 通称:家1(イエイチ)
元祖長浜屋から直線距離100m強。
元祖ラーメン長浜家(家1)
分家と呼ぶかどうかは意見の別れるところではあります。
元祖長浜屋が移転に伴い、長い長い休業期間をとっていた2009年に開店。
ガンソに飢えていた福岡市民を喜ばせました。
店の作りは これまた昔の長浜屋そのまま。
旅行者の方が2軒ハシゴすれば デジャヴか?と思うほど。
3店の中では最もライト。
モトダレの醤油の味わいが少し強めです。
さっと食べてさっと出る。
そんな食べ方に最も適していると感じます。
結論:長浜家(家1)はうまい!
紹介しているお店はこちら!
3.元祖ラーメン 長浜家(博多区上川端) 通称:家2(イエニ)
100m離れて立地している長浜屋と家1。
その真ん中、中央区港に忽然と現れたのがこの店です。
※中央区の長浜・港・大手門はすべて隣町です。
その後2016年にビルの建替えに伴い、中洲上川端に移転したのが
元祖ラーメン長浜家(家2)
うなぎの寝床のような縦長の店舗のため テーブル席はありません。
店を縦断する長い長い赤いカウンターに テーブルセッティングはほぼ同じ。
このお店だけテーブルにレンゲがセッティングされています。
3店の中では最も塩と豚骨風味が強め。
長浜系でありながらパンチの効いた味わいです。
替え玉後もその塩感は失われず タレも必要ないかと思うほど。
中洲で呑んで帰りに1杯。ちょっと強めの味わいでシャッキリしてもう1軒行こう!
そんなシーンが目に浮かびます。
結論:長浜家(家2)はうまい!
紹介しているお店はこちら!
まとめ:3店基本情報比較
他県の方々からすれば「福岡人はなにやってんだ?」と思われると思います。
なぜこんなことになったのか福岡人でさえよくわかりません。
「ナガハマ行く?」と誘われても、返ってくる言葉は「どれ?屋?家1?家2?」となりますので 福岡人もワケが解らなくなってます。
ですがそんなことはどうでもいいと言い切ってしまいます。
福岡人はうまいラーメンがそこにあればそれでいいのです。
営業時間
屋: AM4:00~AM1:45
家1: 24時間営業(月曜のAM7:00~9:00までは清掃)
家2: AM10:00~AM5:00
価格
屋:ラーメン500円・替え玉100円・替え肉100円
家1:ラーメン450円・替え玉100円・替え肉100円
家2:ラーメン550円・替え玉100円・替え肉100円
駐車場
3店とも無し。
それぞれのお店によって営業時間は異なります。
価格も若干の違いを見せます。
これは各店の営業戦略や立地条件に寄るところなのでしょう。
あなたが好きな「ナガハマラーメン」はどれでしょう?