昭和の時代、当時東京で学生だった多くの方々がお世話になったであろう洋食屋「キッチン南海」。
チェーン店ではなく暖簾分けのシステムで都内に何店舗もありましたが、時代の流れとともに徐々に減ってきてしまいました。
そんな今でも数店舗は現役で頑張っているだけでなく、以前私がこちらでアップした「馬場南海」のようにリニューアルオープンしているお店もあります。
日本中どこに行っても安価で同じ味が楽しめるチェーン店も悪くはありませんが、古い世代の私にはこの手のお店のほうが刺さります。
今回は、その南海グループの中でもかなりの老舗、昭和48年創業の「沼袋店」を取り上げます。
こちらのお店はその沼袋のメインストリートから1本横に入ったところにひっそりと、本当に気をつけないと見落としてしまうほどひっそりと佇んでいます。
「キッチン南海」はチェーン店ではないのでお店によってメニューや値段、そして味も違います。
それでも、どこの南海でもメインと言えるのが
「カツカレー」
です。
注文を受けてから衣をつけて揚げるロースカツ。
ちょっと小ぶりではありますが、作り置きと違って揚げたては間違いありません。
カレーそのものは、南海系に多い黒々したカレーではなく、奇をてらうことのない王道のビジュアル、誰もが「あー、この感じ」と思えるものです。
しかし、見た目からは感じられないほど意外にピリッとスパイスが効いており、そこそこ辛口に仕上がっています。
こちらはやはり南海系には珍しい「サーモンフライ」と「しょうが焼き」のセット。
やはり揚げたてのサーモンフライはホックホクです。
しょうが焼きがちょっと少量なのは残念ですが、いかにも男子が好む味付けでご飯が進みます。
西武池袋線の中井~沼袋間は2020年完成に向けて地下化の工事が進んでいます。
現在は朝晩のラッシュ時に開かずの踏切となってしまい、路線バスが何台も連なることも珍しくありません。
踏切がなくなることによって交通の便が格段によくなることは間違いありませんし、それに伴って再開発も進むでしょう。
それでも、こちらのお店はこのままずっとこのスタイルで継続してもらいたいと切に願います。
紹介しているお店はこちら!
- キッチン南海沼袋店
- 洋食屋 西武新宿線 沼袋駅 南口 徒歩2分
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