千葉県といえば、「竹岡式ラーメン」「勝浦タンタンメン」「船橋ソースラーメン」など、数々の個性的なラーメンがある。東京に近い事もあって、行列ができる人気店も多いが、それだけではない!
千葉県の東端として知られる「銚子市」には、代表的ご当地ラーメンこそないものの、個性あるラーメンが食べられる。醤油の名産地として知られ、海産物を活かしたラーメンも多く存在している。長く愛されている老舗が多いのも特徴の一つ。そんな銚子で食べられるラーメン6軒を紹介します。観光のついでに立ち寄ってみてください。
1.銚子有数の老舗にして個性あふれるラーメンとカレーライス!「坂本ソバ店」
銚子のラーメンを代表する老舗。戦後すぐにラーメンを始めたというこちらの店は地元客で埋まっている。その「ラーメン」は、淡い見た目の中にしっかりした旨み。中でも昆布出汁が存分に感じられる。麺は柔らかめに茹でて、スープと一体になるようなマッチングを示している。その麺とスープの相性がある為か、「麺かため」での注文は不可能。
具には香ばしいチャーシューなどが乗るが、中心に乗った板状の昆布が目を惹く。単なるインパクトだけでなく、昆布出汁が強めにきいたスープにもマッチ。
ラーメンとのコンビだけでなく、単品で頼む人も多い「半カレー」。ボリュームがありながら、黄色くて懐かしく、コクのある味が後を引くスタイル。見た目には懐かしいが個性ある味をしっかり中に込めているので、老舗だが古くはない魅力を感じる。
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2.蕎麦屋なのに白濁豚骨スープのラーメンにビックリ!「長寿庵」
外観はいたって普通で、出前もこなす街の蕎麦屋。「蕎麦・うどん・丼物」の後ろに、「中華の部」が並んでいる。
しかし、出てきた「ラーメン」の見た目に驚かされる。豚骨鶏ガラに魚介類も加えているというスープは完全に茶濁していて、ラーメン専門店の「こってりスープ」を彷彿とさせる。脂も加わり、時間が経つとスープの上に膜が張られていくほど。中太ストレート麺は滑らかに茹でられ、スープと一緒に啜り込むスタイル。チャーシューも脂がのっていて、蕎麦屋で食べている事に戸惑うほど。
一方で「肉南蛮そば」は、澄んだ蕎麦つゆを用いた定番の味わいでした。蕎麦とラーメンでこれだけ違う味を見せる蕎麦屋さんは珍しい!
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3.鶏と昆布を感じるスープに、天ぷらも絶妙な相性を見せる!「越後屋食堂」
昭和33年創業で、おばあさんが一人で店を切り盛りしていて、出前などが入ると休むこともある街の食堂。蕎麦・うどん、丼物や海苔巻がメニューに並ぶ中、ラーメン・タンメン・チャンポンなどがある。
「ラーメン」は、丸鶏・鶏ガラ・豚骨に、節系や昆布も使ったというスープがたっぷり。鶏油もかけられていて鶏の旨みが存分に感じられる。滑らかな中細麺とも相性がよい。
こちらで一緒に食べたいのは「天ぷら」。揚げたてアツアツの、海老や海苔などの天ぷらはそのまま食べてもよい食感。ラーメンに乗せて、「天ぷらラーメン」にすれば、その油がスープに流れてこってり感が加わって、美味しく楽しい。
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- 越後屋食堂
- 食堂・定食 銚子電気鉄道 本銚子駅 徒歩7分
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4.醤油と塩で違う味だが、どちらも丁寧なラーメン!「そば富」
テーブルと座敷席が並び、地元客が次々とやってくる人気の蕎麦屋さん。蕎麦や丼物の他、中華そばのコーナーもある。
「ラーメン」は醤油味で、醤油のかえしがしっかり感じる「蕎麦屋の中華そば」。昆布と鰹節などが感じられるスープに馴染むように入っているのは縮れた中細麺。具にはオーソドックスだが、おでんで見かける「結び昆布」が乗っている。これがとろけていて、食感も印象的。
「塩ラーメン」は熱いスープの中に和出汁と塩分も感じられるが、動物系の旨みを強く感じられる。こちらの具は昆布ではなく、細かくちぎったワカメを使用し、スープにワカメの旨みが移っていく。麺の縮れ加減が醤油味と変えていて、手間をしっかりかける工夫に驚いた。
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5.銚子名物を目指した「あさり潮ラーメン」!「博雅」
メニューが豊富な中華料理屋さんで、店内は地元客らしきお客さんが集まっている。麺メニューも豊富だが、この店ならではの一杯は「あさり潮ラーメン」。
あっさり澄んだスープには旨みがあり、中太の黄色い麺が柔らかすぎない茹で加減。10個以上の大ぶりな炒めたあさりが入っている。この味がスープの塩味にマッチして、アサリも食べやすい。ワカメもたっぷり入っていて、アサリと塩を感じる味のスープに、ワカメの味もマッチしている。
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6.ラーメン学校で学んだ新鋭店が銚子にも登場!「銚子麺屋 潮」
2013年に開店したこちらは、ラーメン店を輩出するラーメン学校で作り方を学んだご主人が開店。厨房を取り囲んだカウンター席には地元客が並んでいる。小上がり席も用意していて、家族連れでも気軽に使える。
「しょうゆ」は、豚骨と鶏ガラをベースに、魚介も感じるスープ。魚粉も入っているが過剰にならずにスープに馴染んでいる。元ダレには銚子の名産としても知られている「ひ志お(醤)」も使用している。中細麺がシャッキリと茹でられていて、スープに負けない存在感を感じるもの。
「みそ」は、味噌ダレのインパクトに負けないスープの力があり、個性的な味噌ラーメンにまとめられている。老舗の多い銚子市の中で、注目したい新鋭店になっている。
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- 銚子麺屋 潮
- ラーメン 銚子電気鉄道 観音駅 徒歩5分
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