いつの間に高級料理と化してしまった鰻。
今の時代、1,000円札1枚でお腹一杯になれるお店も多数ある中、下手をすると5,000円ぐらい出さないと逆に不安にすらなってしまう状況に陥ってしまいました。
また、そんな値段となると気軽に行くこともできず、人気店ともなればやれ行列だ、予約だ、とその日その場に行くことすら面倒になってしまうことも。
その点、そんな今の時代でも(そこそこ)お気軽に行けるのがこちらのお店です。
商店街の端とも言える場所でも長年続いていることからも、地元に愛されているお店であることは容易に想像できます。
鰻と言えば松竹梅などにクラス分けされ、量も半身から1尾、そして2段等々、価格差の大きいものになっていますが、最近の松や特上クラスとなると5,000円を超えるものも珍しくありません。
その点こちらのお店は安心価格。
特上のうな重でも3,130円、お財布にも優しいですね。
このお値段なら迷うことなく特上一択です。
注文してから蒸し、そして焼きのため、目の前に出てくるまでにそこそこ時間がかかります(この日は約30分)。
その待ち時間も鰻を楽しむための儀式のひとつですね。
うな重が出来上がる前に、まず先に提供されるのがこちら。
たっぷりのお新香(ぬか漬け)が嬉しいです。
もちろん肝吸いもついてきます。
そしてメインは、、、
お重をはみ出すほどたっぷり、というわけにはいきませんがきっちり1尾分。
ちょっと小ぶりにも見えますがこの値段ですので不満はありません。
見た目のサイズからはイメージできないほど肉厚でしっかりした鰻です。
その身は蒸し過ぎてフニャフニャになってしまったものとは一線を画す、硬めのしっかりとしたもの。
タレもあまり粘り気のない、甘さも控えめの上品なものとなっています。
美味しい鰻を食べた幸福感、満足感に浸れるお店です。