こだわりの詰まった限定品
ネットでも評判のこちらのお店。グルメ芸人として活躍している方も絶賛しているお店です。
交通の便はもはや「不便」という領域(3台分の無料駐車場あり)なのですが、それでも連日大盛況です。
その大きな理由はこだわりぬいた素材と丁寧な仕事で誰もが満足する味だからでしょう。
特に1日限定10食の
「蟻巣(アリス)の田舎蕎麦」
花崗岩の中でも無数の小さな巣(穴)があるため通気性のいい蟻巣石、その石臼で手挽きした粒子が不揃いな粉で作られた十割そばです。
ちょっと緑がかっているのが特徴の蕎麦、適度に蕎麦の星が散らばっているのが美しいです。
田舎蕎麦となっていますが、よくある太めのザクザクしたものと異なり、こちらの蕎麦は細目でツルッとしています。
特別醸造の醤油を使ったつけ汁は濃厚で辛め。
基本、つけ汁にはドバっと派の私ですが、さすがにこれにはそんなことはできません。
軽く浸して頬張れば、口の中には蕎麦と醤油の香りが広がります。
通常メニューも秀逸
限定品は12時前には完売してしまうことが多いと思われますが、限定品でなくても美味しいものばかりなので出遅れても問題はありません。
こちらはかき揚げ天せいろ。
こちらもちょっと緑っぽい二八蕎麦です。
インパクトのあるかき揚げは、何より衣がお上品。
ダマになることなく、小さく細かく崩れていきます。
底に小エビが3、4尾入った高級感を感じるものになっています。
つけ汁は、蟻巣のそれよりも少し醤油の香りを抑え、代わりに少し甘味を増した感じ。
これもいいですね。
蕎麦湯で〆ればもう幸せ。
もちろん温かいそばやうどん、単品料理や天丼、さらには甘味もあります。
一人前の蕎麦の量はちょっと物足りないぐらいなのですが、大盛対応はしていないため、追加のせいろなどを頼むことになります。
お値段もそこそこしてしまいますが、決して割高というわけではなく、質の高いものを適切な価格で提供してくれている、という感じです。