ゴールデンウィークも気付けばあと少し。九州に旅行に出かけるという方も多いのではないでしょうか。
今回は九州の中でも「鹿児島県」にスポットを当てて、おすすめのお店をご紹介します。
ご当地ラーメンのまぐろラーメンや、唯一無二の黒味噌ラーメン発祥のお店など個性豊かな10軒です。
1.鹿児島ラーメンの新機軸を発信!Sakanoue Unique(サカノウエユニーク)@鹿児島市
Sakanoue Unique(サカノウエユニーク)。
地名が坂之上、その後ろユニーク。
久しぶりに聞く「ユニーク」という響きの言葉に思わず意味を調べてみた。
他に類を見ないさま。独特なさま。
唯一の、一意の、固有の、特有の、独自の、独特の、類稀な
これらの言葉から浮かぶイメージと、坂之上という地元への愛着が合わさった屋号でオープンから1年以上を経過して、更に進化を続けている。
初訪問ながら今回頂いたのは、その進化の象徴とでもいうべきかOPEN1年を機に
昨年10月から新商品として登場した「中華そば」。
豚骨全開のイメージがある鹿児島だが、醤油清湯スープで丼中央には大葉が鎮座とは珍しい。
スープをすすると、動物系はしっかりと下支えで、ふんわりと柔らかい魚介の出汁感が。
そこに大葉の程よい清涼感に、ゴマの香ばしさも加わることで、さらにスープの旨みを引き立てる。
麺は中細程度やや硬めの絶妙な茹で加減。
風味もそこそこでスープとなじみ、スパッと歯切れ良い。
聞くところによると麺は関西の製麺所のものを使用とのことで、急に親近感を覚える^^
大判の炙りチャーシューはしっかりの存在感。
店内はカフェのようなお洒落な空間で明るく、接客も気持ちいい。
これからも鹿児島ラーメンシーンに新しい風を吹き込んでほしい。
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
2.唸るほどの旨さ!出汁感ビンビンの豚骨スープに自家製麺!麺食堂TaRa@鹿児島市
元々、気になってリストアップしていたお店だが
市内の店主から勧められては行かないわけにはいかない!
メニューは基本的に下記2種類。
・あっさり(鶏ガラベース)
・こってり(豚骨ベース)
今回は、こってりをチョイス!
着丼すぐ、うっすら油膜が張りはじめるほどのこってり感に涎もの^^
スープを一口啜れば豚骨の旨みぎっしり!
おおお~!!こりゃ旨いわ♪
雑味ないスープに醤油ダレが程よく甘めで良いバランス。
博多豚骨とはまた違う趣きで、食べやすく、親しみやすい。
麺も博多のそれより太目ながらも、中細程度の自家製麺。
風味も良く、スープとのなじみもよく好感しかない^^
味変アイテムとして、細切りのきくらげ、紅しょうがなどが取り放題でセットされているが
きくらげが結構な辛さがあり、適度にトッピングしていくと中毒性が抜群!
乗せすぎには注意。
またサイドメニューの唐揚げは小ぶりながら4個入りで200円で、お得なのでぜひ!
衣が、個人的に、うちのおかんの作る唐揚げと似ていて途中で泣きそうになった。笑
ふんわりサクッと美味しい仕上がりですので、おススメです!
ぜひ、実食を!
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3.ミニマムな女性店主がパワフルな一杯を!麺人佐藤@鹿児島市
麺人佐藤。
「めんじん」と心で読んでいたけど正確には「めんびと」です。
とても小柄で華奢な女性が厨房に立っていた。
似つかわしくないと言ったら失礼だが、ラーメン屋さんというよりむしろカフェの方が似合いそうな店主さん。
さて、今回頂いたのは「鶏白湯醤油」。
鹿児島といえば豚骨のイメージだが、ここは鶏白湯以外にも鯛アラだしと県内では非常に珍しいメニューもある。
スープはやや塩分キリッと輪郭がはっきりしつつもパワフルな旨みがぐっと押し寄せる♪太めの自家製麺はややウェーブがかかってスープとのなじみも抜群で、風味も良い。
大判のチャーシューも味付けさっぱりとし、湯通しされたキャベツのシャキシャキ食感、きくらげやメンマのくにゅっとした食感も良いアクセント。焦がしネギも浮かし、ほんのり苦みも伴い飽きさせない。
メニューは鶏白湯、鯛アラだし、つけ麺と揃い各々650円と破格の値段!各種、醤油、塩と味を選べる。鶏白湯に関しては味噌もチョイス可能。
ぜひ、実食を!
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4.旨み溢れる「リッチスープ」に自家製麺 ヌードル ラボラトリー 金斗雲@鹿児島市
ガッツリ豚骨でという感じでなく、鹿児島ラーメンの雰囲気を備えつつも気鋭の面持ちが伺えるお店。今回は鹿児島でも珍しいであろう「辛みそ」のらーめんを頂いた。
ザ・摩雲天 830円。
マウンテンよろしく山のようにそびえたつ白ネギ!そのネギをかき分けるようにして進むと、その下には大判のチャーシューが1枚^^
茶褐色よりやや赤みを帯びたスープは、アツアツで、辛さも辛すぎない程度でちょうどよい塩梅♪辛さをそんなに求めない、苦手とまではいわないレベルの僕でちょうどよい程度。
豚骨をベースとした動物系の下支えでスープは重量感もあり、辛みそとのバランスも良く、旨みがしっかりと味わえ、コクもありいい感じ。
モッチリとした自家製の太麺も噛み応えあり、風味も豊かで、スープもよく拾い、非常に良いバランス♪
ほかに白雲(あっさり)、黒雲(醤油)などバリエーションに富み、限定メニューも積極的に行い、鹿児島に新しい波を起こす!
ぜひ、実食を!
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5.注文する時ちょっと恥ずかしい笑…みちょラーメン JAPANラーメン道@鹿児島市
「みちょラーメン」
40を越えたおっさんが注文時、口にするにはそれなりの気合が必要。だが、いく。
種子島出身のご主人ながら、ラーメンの鬼、佐野実氏の「支那そば屋」や、一世を風靡した「ちゃぶ屋」などで修行の後に地元鹿児島で独立オープン。既存の鹿児島ラーメンシーンに一石を投じるかのごとく、新しいアプローチで故郷に錦を飾る。
豚骨メインに味噌を合わせたスープは、あっさりと、どこか懐かしさも感じる「ほっとする」味。この南国の地で北海道を連想させるかのようなコーンも個人的にテンション上がる。千切りよりも太めのキャベツのシャキッとした食感がアクセントとしてもいい感じ。脂身やや多めのチャーシューもこの一杯にはメリハリを持たせている。チャーシューには鹿児島を代表する銘柄、茶美豚(ちゃーみーとん)を使用。くどさもなく、それでいてごはんに合いそう笑
中太程度ストレート麺も噛みしめるほどに密度を感じられ、風味も適度でスープをよく吸い相性も良く旨いね。ややもすればスープよりも勝つほどの存在感を放つ。
今後もラーメン道を極めていく同店からは目が離せない!
ぜひ、実食を!
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6.これは外せない!いちき串木野市ご当地ラーメン!まぐろラーメン! 大衆中華蘭蘭@いちき串木野市
いちき串木野市は茨城県かすみがうら市・つくばみらい市と並び国内最長の都市名であるそうな。人口約3万の町のご当地ラーメンとして名を轟かせるのが「まぐろラーメン」。遠洋漁業の基点でありマグロの水揚げも多く、ご当地メニューとなるのも当然の流れ。
市内に提供するお店もたくさんあるだろうが、今回はこちら大衆中華蘭蘭。
大衆中華の名のごとく中華メニュー多数で逆にそちらに目移りしそうだが、ここはブレずに「まぐろラーメン」
まぐろの頭に数種の野菜に昆布などから取った出汁、それにまるっと醤油を合わせる。このあっさりとしつつも醤油の風味もふわり湧き上がり、生臭さなど皆無のさっぱりとしたスープ。
目を引くトッピングのマグロは「竜田揚げ」と「マグロ漬け」
漬けはもちろんしっかりと味がしゅんでて、単品でも旨く、酒のあてにもなりそう。竜田揚げのカリッとした食感も良いし、ジュワっと溢れるマグロの旨みも堪能でき。
麺は見るからにノスタルジックな縮れ細麺。柔めの茹で加減も更に郷愁を加速させる。流行りのラーメンでは味わえない一杯。
後半には添えられている「わさび」を溶かして味変するのもおススメです。更に食欲をそそる一杯に激変です^^
ぜひ、実食を!
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7.鹿児島初の本格的専門店!油そば専門 兎 下荒田店@鹿児島市
最近ではあちこちで見かけるようになった油そばの専門店。
鹿児島でいち早く専門店としてOPENさせたのがこちら「兎」。
今回は連食中だったのでヘタレ全開「姫盛り」で頂いた。良い子の皆さんには、大盛り・茹でキャベツ・チーズ・キムチなどトッピングを推奨しておく^^
メインとなる麺は北海道に本社を置く「カネジン」謹製のもっちり太麺。縮れも加わりワシワシっと麺の旨みを存分に感じながら噛みしめてほしい。
突き抜けるほどパワフルな醤油タレが全体に絡みつき、かなりのパンチ力で箸を止める暇がないが迷わずに食べ進もう。
こういった汁なしには欠かせない卓上味変アイテム。酢にラー油、魚粉、一味など。自分自身のスタイルで好きなようにアレンジできるのも醍醐味の一つ。もちろん最後はライスダイブを実行して頂きたい。
県内ではあまり見かけない専門店だが既に3店舗ほど展開。今後も鹿児島にどこまで根付くか注視していきたい。
ぜひ、実食を!
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8.唯一無二!黒味噌発祥のお店!三平らーめん照国本店@鹿児島市
照国神社の大鳥居を眼前に控えるという立地、車で走っていてもすぐに気づくだろう三平らーめん。 「黒味噌ラーメン発祥のお店」という触れ込みは個人的にとても引きが強い(笑) もう絶対行くしかない、と鹿児島へ旅立つ前から決めていた。
メニューはトッピングに「とろろ」と、目を引く一杯があった。 というよりも、なかなかお店も推してる感じ!?
・熱々あんかけ風とろろ
・すりおろしとろろ
・焼きとろろ
かなり、どれもこれも気になったが、今回は写真の一杯「焼きとろろ」にしてみた。
外はカリ、パリッとした焼きとろろ。中身は素材そのままのとろ~りとした、もうたまらない食感♪これ旨いなぁ~! スープは見た目のブラックに通ずる濃さはあるものの、しつこい感じはなく、ほんのり甘さも感じることができて、レンゲが進む進む♪聞けば醤油、塩不使用とのことで体にも優しいスープ。
そしてトッピングの焼きとろろがスープと馴染み、全体的に円やかにしてくれるので、味わうには前後半に分けてとろろアリとナシで食べてほしい。
もっちゃりとした中太やや縮れ麺、程よい硬さの茹で加減でしっかりしたスープにあっても存在感を残す。 テーブルにある辛味噌も味変えで入れてみてほしい。これで更に味にパンチも出て飽きることなく最後まで駆け抜けることができる。 独創的な一杯で味噌ラーメンという括りではないほどのオリジナリティを放つ一杯。
ぜひ、実食を!
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9.創業50年を超え、いまなお地元に愛され続ける老舗!とくだラーメン@霧島市
鹿児島空港から車で20分もかからない程度の立地にある、とくだラーメン。
近くにある「天天有」と共にこの地域で長く愛され続けている老舗。
リフォームしたのがよくわかる店構えではあるが店内はノスタルジック。カウンター席よりもむしろテーブル席、小上がりが充実しており、家族連れは重宝するだろうお店。
メニューはラーメンかチャーシュー麺か、サイズは小・中・大・特大。
店内はイイ感じの獣臭で豚骨全開^^
また客層も老若男女幅広くといった感じで、本当に地域に愛されているなぁと分かる。
さてさて、今回はラーメンの中をオーダー。
白濁しきったスープは見た目よりも案外あっさり目の豚骨醤油。こっさりといった方が良いか、豚骨の旨みがギュッと詰まっていて、これは旨いわ^^
やや太めにも感じるもっちゃりとした柔め加減の麺もスープをよく吸って相性抜群!
もやしを囲むように盛り付けられたチャーシュー4枚。肉の旨みバッチリで歯応え良く、かなり好みのタイプで旨い!茹でられたもやしも懐かしさを加速。そして蛇足かもだが、鹿児島のお店では、ほぼどこでも提供される漬物。とくだの少し甘さも伴うべったら漬けチックな漬物。これ最高だわ^^
長きに渡り愛される一杯らしく、奇をてらわずストレートに勝負する一杯。おススメです^^
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
10.本州南端に旨いさっぱり豚骨あり!麺屋二郎@指宿市
はるばるやってきた指宿。砂風呂には目もくれず一目散にラーメンに向かう。願わくば、砂風呂にも行ってほしいし、私も実は行きたかった笑
さて、あちこちの野外イベントなど催事で見かける麺屋二郎。パッと聞くだけだと「マシマシ」で有名な大盛りのお店と勘違いする方もいるかもしれないが、そうじゃない。
今回はメニュー真っ先にある「らー麺」を頂いた。
豚骨を中心に鶏ガラなどで煮出した白濁したスープに揚げネギが散っていて、この香りがまた食欲をそそる。たっぷりのもやしに、食べごたえある厚みの豚バラチャーシューも3枚入っていて、これがまた柔らかくて美味しい。
麺はもっちりとしつつシコシコとコシのある自家製麺。スープとよく馴染みのど越しも良くスルスル頂けます^^
国内の催事だけではなくニューヨークにも催事出店されるなど、チャレンジ精神旺盛なお店。昼と夜で少しメニューが違うが、お昼は、鶏タコ、イカゲソなどフライ物も充実。お腹をすかせてガッツリ行ってほしい。
ぜひ、実食を!